ブラジルワールドカップ前のメッシ並みに嘔吐したい気分だ。
なんだよホームで有効シュートゼロって、これが実話か?
もう戻れないところまで来てしまった。
これは本物の「暗黒期」の到来だ。
タタマルティーノ時代にあったプチ暗黒期や、近年のCL大惨事とも違う、もっと泥沼のように深く暗い闇がもうすぐそばに来てる。
底なし沼に足を突っ込んで「ああ、もう沈んでいくんだな」と走馬灯が過る、そんな感覚だ。
これは今までの不振とは次元が違う、もう構造的な瓦解であり引き返せない。
・とんでもない借金が発覚
・杜撰な経営体質があらわになる
・メッシ退団(驚くべきことに確実に残ると豪語され公約にもされていた)
・新星ペドリの契約切れが近づき、移籍の噂があとを立たない
・そのわりにデンベレと減俸で契約延長しそう
・意味わからない中堅選手ばかり取ってくる
・カンテラ選手と揉めてどんどん退団していく
・ベテラン選手は復活した、やっぱ凄いとリーグ戦では絶賛されるが、CLとなると毎度衰えが明らかになる恒例のパターン
・可能性を感じる何人かの選手はいつも怪我
・金ねぇ金ねぇ金ねぇわ
多分、もうこれシャビ先生が戻ってきても駄目だわ(白目)
他のビッグクラブがやっている現代的トレーニングをやっていないし、素人レベルの経営なのでもう人材の引き抜きは困難
いくらシャビでもこれはどうしようもない駒不足で、もうバルサだけにある特別なものなんてない。
設備もメソッドも全てが旧式
バルサの選手が特別上手いなんてことはない。日本企業が技術でももうトップではない、というような話だ。
ユナイテッド、アーセナル、インテル、ミランあたりの落ちぶれた名門を笑っていたらバルサがもっとやべぇ暗黒期に突入しそうという。
世界のサッカーがあらゆる面で現代化しているのに、本質的に20世紀の考えが根強いのがバルサで、サッカーに浪漫や人情というものがあった牧歌的なカタルーニャ気質となっている。
ポーランドの騎兵がドイツの機動部隊に圧倒されたように、日本企業がIT化に乗り遅れたように、スペイン無敵艦隊がイギリスの近代的海軍に壊滅させられたように。
イギリスやドイツのような経済大国が順調に成長し、不況のイタリアやスペインは乗り遅れる。サッカーが浪漫だった時代は終わりちゃんと経済が上手く言ってる国がスポーツも上手くいく時代になったほど、スポーツも科学的に進歩している。
南米がワールドカップで勝てないのも、科学では説明できないサッカーの何かがもう終わったからだろうし前時代的な東欧のクラブが一向に強くならないのを見ても西欧の先進国が抜きん出る時代だ。
産業革命はイギリスがリードして、ただ南米の植民地から搾取するだけのスペイン帝国は落ちぶれていった。
カタルーニャはスペインではないし経済好調だというが、数百年同化しているしやはりスペインの一部なのだろう。
ロナウジーニョ前は暗黒期だったし20世紀は今のようなメガクラブではないという古参ファンもいるが、日本ではロナウジーニョ以降とメッシ以降が二大勢力と言ってもいい。
日本の海外サッカー中継が本格的に始まったのはちょうどクライフ監督のドリームチーム時代だが、その世代を見ていたらもう50を超えているし、当時海外サッカー観戦はそこまで日本に根付いたメジャーな趣味ではない。
キャプテン翼やマラドーナ(有名なのはナポリだが)の影響で、バルサが特別だった背景はあるにせよその頃からガチで応援していて、暗黒期や有名クラブの一つにすぎなかった時代を体験している世代はそこまで多数派ではない。
とはいえ、暗黒期未経験なのでもうサポ辞めるわと言うわけではない。
これがあの噂の暗黒期なのかと、今から覚悟を決めるしかない、こうなったら。
自分が高校卒業まではサッカー視聴環境以前にBS映らない環境だったしネット配信も未整備の時代だった。
親がよほど好きで環境を整備していなければ、高校卒業してから一人暮らしで海外サッカーを本格的に見始めるというのがわりとメジャーなパターンであるように思う(BSNHKでリーガが放映されていた時代もあるが)
パソコンでつべのプレー集やハイライト見るとかが高校の頃の限界だった。今はお小遣いを使えば専門チャンネルをスマホで見れるし、公式で見やすいハイライトも増えるなど手段は多様化しているけど逆にバルサや海外サッカーの魅力はやや落ちてきている。
自分もそうだったがそもそも10代までは勉強や部活で忙しいしゲームやアニメ、アイドルの方が面白くスポーツ観戦の楽しみがわかるようになるのってもうちょっと大人になってからだ。
海外サッカーのボリューム層は久保建英をよく調べている2,30代で10代男子はゲームやユーチューバーに関心が高く、40代だとF1、50代だと野球や将棋となる(LINEの検索データ参考)
ちなみに女性は50代が唯一羽生結弦に興味を持っているだけで恐ろしくスポーツ観戦に疎い。
40代は黄金世代やJリーグ開幕で国内サッカーファンはわりと多くボリューム層ではあるけど、子供の頃にワールドカップを体験して大学時代に海外サッカーがオシャレな趣味として過ごしたのはゆとりとそのちょっと上ぐらいがメインだろう。マンフトを学生時代に見ていた世代だ。それ以上の世代だと自分が子供の頃にワールドカップに日本は出場していないので世代全体の共通体験とまではいかない。
バルサ避難所だと現地観戦何度も行って2000年前後から見ているようなおっさんが多めで、暗黒期時代体験してないと古参じゃないみたいな雰囲気だけど、F1や野球が圧倒的人気だった時代でそもそもサッカー視聴インフラも未熟なのでおっさん世代全体としては少数派だろう。今でこそアニメ視聴がメジャーでオタク以外でも話題の共通項として見ているが、昔は深夜アニメが日陰だったようなものだ。
しかもロナウジーニョ前のバルサは前述のようにクライフドリームチームやキャプ翼、そしてバロンドーラーのリヴァウドといった浪漫があるとはいえそこまで人気でもなく、当時わざわざバルサ選ぶ人は更に少数派だ。暗黒期になる前からのバルセロニスタなんて相当特殊だし、暗黒期にわざわざ好きになる人もかなり特殊だ。
中田英寿や日韓ワールドカップぐらいから海外サッカーに入ったとして、その時のスペインリーグはさほど競争力があったわけではなくわざわざ更にバルサを選ぶ動機も薄い。
今で言えば本田退団以降にわざわざミラン好きになったみたいなレベルで、好きになるきっかけがあまりないというか。あるいは4位争いさえしなくなった時代にアーセナル好きになるみたいな。どこにきっかけがあるんだというレベルだ。
ちなみに自分は過去映像ではあるもののオーフェルマルスが好きで、もちろんその時代もリスペクトしている。だめぽ三兄弟時代の話は伝説の領域で、その時体験してみたかったなとも思う。クライファートとかリアタイだったらすげぇ面白かったんだろうなと。
ただ日本クレ全体としてはロニー以降世代が過半数以上に思うので、さあこれから初暗黒期をどう乗り切ろうかというわけだ。アラサー以下だと暗黒期初体験勢が多いように思うし、それ以上でも今になって海外サッカーやバルサを好きになったという世代はいくらでもいるだろう。
自分はミランもバルサ程ではないが好きで、一応暗黒期を知らなくはないのだが、バルサでとなると特別だ(そもそもこの5年間軽い暗黒期だしタタ時代もあったが)
体験したことがないレベルでくるのではないかという恐怖心、そして不思議なワクワク感
こうなったら暗黒期楽しむやで〜wみたいな感覚にすらなっている。
昨シーズンPSGとまぁいい勝負して敗退したものの希望は見えたし、コパ・デル・レイとった時はやっと停滞が終わった、ここから復活だと期待した。しかし始まりに過ぎなかった、本当に暗い闇が待ってた。メッシ退団も正直最初は新しいスタイルのための破壊として期待していたのだが...
もちろん新体制始まったばかりで、近年トップクラスの強さを誇るバイエルンに負けるのは仕方がないことではあるし想定はしていた。今は再建途上だと信じたい。
ただ構造的にもう上がり目がない現実もある。ペドリやフレンキーあたりは数少ない希望だが、それすら不安にさせるクラブ体質が明らかになってしまった。ラ・リーガの競争力低下などもっと大きな問題なのだ。
贅沢になれすぎたバルセロニスタ(だって歴史上最高の選手を10年以上ずっと誰よりも見ていたのがクレ)、裕福な時代しか知らず後進国になっていく日本を受け入れられない今の日本人、そんな感じだろう。
ギリ、ペップバルサ見れてMSN体感できた事はいい思い出にして、震災以降の日本を受け入れるしかないようにメッシ退団以降の雰囲気に慣れていかないといけないんだろうなと。
ただロナウジーニョ以前でもそれこそスペイン人のスアレス、クライフ、マラドーナ、リヴァウド、ストイチコフ、ラウドルップ、ロナウド、ロマーリオと時の最高選手が在籍しているというのがバルサの日常だったわけで、特別スターがいないバルサは現地クレでさえ見慣れない光景だろう。
デパイはいい選手で個人的には獲得前から好きだったけど、バルサを象徴するエースのスターではない。こんな地味なバルサ、現地の古参サポですら体験したことがないレベルといっても過言ではないし、暗黒期もクラブ経営の危機やフロント不信といったピッチ外の問題がここまで深刻だったわけではなくクラブ以上の存在という哲学は愛されていた。
当時のバルセロニスタはそれでも何位だろうと愛していた、レアル・マドリードにさえ勝てば。今のバルサは果たして愛せるだろうかこのクラブをという疑念を抱かせているのが問題だ。
といって、自分の地元に応援するクラブもないし(過疎田舎で上がり目がない、J2やJ3のようなところにいる、地元にあるというだけで特別中身という意味でのチームカラーに魅力がない、そもそも地元に住んでないので行けない、存在してなかったり形になってなかったりで、単純に人気なく誰も話題にしておらず幼少期に応援したりメディアで取り上げられていた思い入れがない、大人になってから職場等で話題にならないetc)、田舎の人間にとっては日本の都会も海外の都市もどっちも"他所"でしかないので、結局バルサぐらいしか長年思い入れがあるところはないわけだ。
地元のクラブも興味がないわけではないし、そういう本当の地元を応援することも真のサッカー文化ではある。
ただ子供のときにチームがアマチュアだったり、グダグダだったり、世代によってはJリーグ自体なかったり(J3だと超最近)、単純に家庭にスポーツ観戦やスタジアムに行くという文化がなかったりすると、ゲームや大手メディアで見る海外ビッグクラブの方がよっぽど思い入れあるし、関係ない都会のチームなんてどうせ海外と同じく他人だから(地元出身選手がいるパターンはあるけど、そういう田舎民にとってはそれが代表応援となる)
隣県も海外もどっちにしろ他人だから、「縁もゆかりもない海外クラブを応援することの意味がわからない」と言えるのは地元にある程度のスポーツチームがある都会民の贅沢な発想なのよね。鳥栖や徳島のようにサッカーは田舎でもトップリーグに行ける可能性はあるし、東京民でもFC東京は東京の端なので東京感もなく海外チームを応援する場合があるが。あるいは単純に地元であってもユニのカラーやデザインが好きじゃないので応援しなかったりということもある。
ドルトムントのようにチームのスタイルが好きで都市には一切興味を持たれていないようなクラブもあり地元応援ばかりが全てではない。
野球みたいにそもそも大都市にしかなくて、チームの特色が良ければ遠いところも応援するという文化があればいいけど、野球興味ないし、興味ない競技の地元より興味ある競技で一切自分に関係ない国の選手のほうが面白いし愛着もある、というのが自分の考えだ。
九州からイーグルス応援したり東北からホークス応援する文化は地域密着が理念のJリーグにはあまりないし、サッカーの場合それは海外にまで一気に飛ぶ。
日本人がレアル・マドリード応援することと、東京に行ったことがない田舎の人間が巨人応援することも一緒だと思うけどねぇと笑(ちなみに田舎の飛行機にすら乗ったことない友人がそのパターンで巨人ファン)
そしてパスポートすら持ってない自分がバルセロナを応援している、ただそれだけのこと。どうせどっちも一緒のこと。そんな奴いっぱいいるわけで、海外クラブにここまで思い入れがあることは不思議ではない。
よくプロ野球ファンがメジャーリーグの球団に思い入れを持つ意味がわからないというが、こちらからすれば縁のない遠い地域の球団を応援することも同じだろうというわけだ。
そもそもどういうことをやるかというコンセプトやスタイルに惹かれているのであって地域や国は関係ない。
だったら日本に来たこともない洋楽アーティストや日本語を喋れないKPOPグループ応援することも結局他人だろう。KPOPファンは本当にスポーツチームの争いのように投影している。実際自分は乃木坂46のメンバーはどうでもいいが、TWICEの台湾人、韓国人メンバーは大切だ。もちろん日本人メンバーには違った思い入れがある。
住んだこともない縁のない日本の都会より、行けないけどもいろんな媒体で触れる海外のもののほうが思い入れがあるというのも自然なことだ。
隣県すら心理的にも物理的にも遠く感じる田舎の人間にとっては、隣県も遠くの都会も、海外の都市の全部等しく他人なのよ笑
どうせ強くならない田舎のものを応援するほど熱狂的郷土愛があるわけでもなく(もちろん地元愛あるが)、同じ国でも都会のものなんてどうせ他人でこっちは田舎者、それは外国人というアウトサイダーと同じこと。
隣の藩が外国だった江戸時代のような考え方だと思われるが、閉鎖的な田舎は割と現代もこんな感じだ。いろんな県外出身者がいる都会っ子の発想とは違う。
これが、日本人が外国人気取りで外国チームを応援している何が楽しいんだと疑問を持つ人々に対する答えだ。
外国人を気取っているわけでもなく、海外も地元以外の都道府県も全部等しく他人、それだけのこと。同じ他人であればより自分が魅力を感じる方を選ぶだけだ。
地元でもチームのスタンスやカラー、雰囲気、ファン層が好きじゃなく大阪でも巨人応援する逆張り勢力は結構いるし、特色で選ぶ時代だ。
どっちも自分と関係ない他所に思い入れもってるだけで、県外も海外も同じ。これで野球ファンやそもそもスポーツファンでない奴は理解したか?笑
あるいは歴史ゲームで、特定の国の人物や武器が好きになるようなものだ。サッカーだとワールドカップで特に外国に思い入れを持つ文化がある。野球だとキューバ代表やドミニカ代表が特別好きというファンはめったにいないが、サッカーは色んな国のファンがいる。世界大戦でドイツ軍が好きとか、旧ソ連軍厨二感あって好き、みたいな感覚だ。もっと言えばもはや実際には存在しないガンダムの陣営で体制の連邦か反体制のジオンどっちが好きみたいな感じでレアルかバルサで争うわけだ。
ということで結局吐きそうと思いながらもバルサから決して逃れられない自分であった。しかもマドリーに滅ぼされというより、完全なる自爆なのに愛想を尽かしきれない。この心理こそまさにサッカー文化だ。馬鹿にしてたけどなぜか辞められないグーナーの方々の気持ちがやっとわかるようになった。もう来ないとわかってても一度味わった甘美な思い出が離してはくれないんだなこれが。