elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

鬼滅のギャグパートは恥ずかしい←言われてみれば確かに

今まで意識せず単純に笑っていたけど、言われてみれば「このノリ恥ずかしいw」と思うシーンはちょくちょくあった。

実際自分はお酒飲みながら見てるわけで、シラフで全話見ろと言われたらちょっといい大人にはキツイっちゃそうかもしれない。

 

まず自分は、善逸と伊之助に関してはめっちゃ好きである。この二人はマジで可愛いしおもろい。

よく言われる黄色のはキャラ(善逸)がうざくて見るのやめたというパターンだけど、自分はむしろ善逸が好きで見ているし伊之助も面白すぎる。伊之助は脳筋キャラなのに結構落ち込んでるのは斬新で、肩を落としてるときの伊之助が特に好きだ。

 

善逸は「まだ禰豆子ちゃんと何もしてないのに」とか「炭治郎頼むよ、禰豆子ちゃんと行けないなら髪一房おくれよ」とかキモかわいいところが面白い。

 

このように基本的に陽キャのキャラがやるギャグパートは何の違和感もない。

 

ただ時々、炭治郎や冨岡義勇みたいなギャグ要員じゃないキャラがやると「おまえそんなキャラだっけ?w」感があって共感性羞恥心エグられる陰キャあるある。

炭治郎陰キャというわけじゃないけど、急にギャグやり出した時は妙に恥ずかしい。

ただ、主人公にちゃんと性欲あったりギャグキャラじゃないのにギャグやるあたり新鮮で女性作家にしか出せない味があってもちろん気に入っている。

 

自分は典型的な少年漫画の主人公、そんな好きじゃないことが多いのだが(そもそもそのノリが苦手で少年漫画自体そんな読まない)、不思議と炭治郎は好きで抵抗がない。

 

なんだろうね、吾峠呼世晴さん自体が陰キャで、典型的な2000年代の女オタクなのよね笑

そのノリが恥ずかしくもあると同時に、この世代のオタクにとっては親しみやすくもあるわけだ。

古き良きオタクが身内のノリでやってる感があって懐かしくなるのも鬼滅おばさんが多い理由なのではないだろうか。

鬼滅の刃は、そういう陰キャが考えたノリを楽しむ作品なのである。

 

自分はどちらかというと、それより萌え豚アニメのノリのほうがキツくなってきている。

眼鏡の女キャラクターが冷静なツッコミ担当みたいなああいうノリだ。

女の子キャラしか出ない深夜の萌アニメでゼロ年代引きずってるとめっちゃ恥ずかしくなって見てられなくなる。

 

鬼滅はその点、子どもたちにもギャグが受けてるし内容がシリアスすぎるので無かったらそれもキツく、いい箸休めになっている側面はあるだろう。

 

冨岡に関してはもはや陰キャだったら共感するイタイ陰キャを意図的に演出してるぐらいまであるので、ギャグやらなかったらただの陰キャでしかない。

「イタイ陰キャ」だからあいつは面白いし人気がある。

 

それとギャグではないけど恥ずかしいと感じるのは甘露寺蜜璃の、~してる〜さんかわいい、かっこいいみたいな流れ。

冨岡か誰かにもじもじしてて可愛いって言ったのは笑った。

 

全般的に面白いは面白いけどおもしろ恥ずかしい系なのよね鬼滅って。

昔の漫画にあったこのギャグいる?みたいなノリを、あえて今めちゃくちゃやりまくってるのが逆に新鮮だったという効果もあるかもしれない。

コテコテの古いノリを現代にやっているというか。

 

普通、炭治郎みたいなキャラだったらナチュラルに天然あたおかで本人は大真面目にやってることがツッコミどころあるみたいな事が多いように思うけどこのキャラで急に自らギャグやるのは珍しい。

炭治郎はどういう心理で今ギャグをやろうと思ったんだろうとか考えるとちょっと笑える。

 

大真面目にやって天然でアホで面白い系でネタキャラ化してるのはやはり無惨様だ。

ラスボスを小物にするのは男性作家にはない発想と言われてこれも確かにと思った。

劇中のキャラクターは誰も無惨のこと面白いと思ってないけど、客観的な読者視点だとネタキャラという立ち位置がこれも面白い構図だ。

意図的ではないだろうけどちょび髭伍長(アドルフ・ヒトラー)っぽいところがあるのも興味深いと思った。

パワハラ会議とか総統地下壕MAD的な面白さがあるというか。

ギャグとして作ってないキャラが一番ギャグというのも不思議なものである。

 

とりあえずこれからは「また炭治郎が場違いなギャグをやり始めた」というのを楽しみも見つけながら見ていこうと思う。