elken’s blog

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マグロの赤身は赤ワインに合うって本当?検証してみた

自分のような個人ブログにあるまじき、キュレーションサイトのような量産型タイトルで始めてみるが、まず刺身とワインは和食と洋酒でありながらとても合う。

 

「刺身にワイン」、「チーズに日本酒」という和洋を逆にした組み合わせは予想外に試してみると合うというのは有名な話だが、いざやっている人はそう多くはない。そこまでお酒に対するこだわりがあるセンスや探究心の持ち主自体が少なくなっている。

 

そして自分は時々迷う。

「あれ、鮪(まぐろ)に合うワインは赤と白どっちだったかな」と。

「生魚には白ワインが合う、カルパッチョなど西洋料理でも白ワインと魚介類の組み合わせはいい。赤ワインは肉と合う」という基本知識と混雑してしまい以前マグロの刺身を食べた時は白ワインを選んだ。

 

ただ調べ直してみると魚の刺身もやはり赤身には赤が合うとあった。

そこで自分は今晩の晩酌でちょっとお高めの本マグロの赤身を食べて赤ワインとの相性をじっくり試してみることにした。

買うかどうか迷ったのだが、「居酒屋でいい刺身を頼むようなものだと思えばこれも安い」と割り切って少ない量でも頼むことにした。三重県産の養殖マグロという、滅多にマグロは国産を見かけないご時世に目についた。居酒屋だともっと少ないし高いしお通し代も取られて酒代も割高だ。

 

太田和彦の居酒屋探訪番組を見ていれば分かるが、寿司の一貫ではなく刺し身一切れからの注文ができるシステムのお店もある。

そういうところは一切れが100円以上する。

自分が捌いたのは15切れだ。ちょっと小さめに切ってはいるものの、物がいい。サッカーで言えばバイエルンミュンヘンのユニフォームような真紅の濃い赤身を帯びている。

税込み800円で買ったこの量が居酒屋だと1500円と倍になる、もっとかかるかもしれない。

 

そして肝心の赤ワインだが、最低限ペットボトルのものではなく瓶のものにしようとチリ産の赤ワインをワンコインの範囲内買った。自分はペットボトルの粗悪なワインを直飲みすることに慣れているので、瓶という時点で既に高級だ。マグロで贅沢しているのでワインはここまでが財力的に限界だ。

 

まず赤ワインがマグロやカツオなどの赤身魚に合っているのは、鉄っぽさや酸味が赤ワインの渋みとあっているからというメカニズムがあるようだ。

 

この解説はズバリと当たった。白身刺身と赤身刺身とでいえば後者が生臭い傾向にあるのは想像が付くだろう。赤身特有のくさみをタンニンの渋さで消してくれるのが赤ワインだ。だから重厚な肉料理と合うのも分かる。赤ワイン=ぶどうジュースのような甘みと思いきや、本当は渋さのために飲むものだ。

 

この本マグロもちょっと赤身特有の鉄っぽさ、生臭さはあり、それも旨味なのだがそこに赤ワインの渋さが口直しに合う。もともと西洋料理自体がワインに合うために開発されたものばかりだ。時系列で言えば先にワインが登場している。人間の食なんてものは古今東西、お酒のためにしかない。

サッカーをする時に芝のグラウンドが必要なのと同じぐらい、飯を食う時に必要なのがワインというのが欧州の古来からの考え方だ。

 

ピッチに芝が整備されているとサッカーボールが綺麗に転がるような話で、どんな料理もお酒という下地があってこそ素晴らしい試合になる。

テニスもクレイコートグラスコートなんて赤土か芝生かなんて話があるように赤ワインか白ワインか、というのはお酒の議題なわけだ。

自分は鮪で試してみたけども赤身魚には赤ワイン、白身魚には白ワイン、これは定石レベルで間違っていない。