ここ最近のジャニーズ関連ニュースで一番面白かったのが「後藤泰観結構報道」で、まさかの方向から結婚報道が出てきたのはジャニーズファンにとってちょっとしたサプライズである。
ジャニーズ関連で暗いニュースも多くなりつつある昨今、これは明るいニュース!
まず"ジャニーズjr"といっても後藤泰観(ごとう ひろみ)は世間一般でイメージされるジャニーズジュニアとは異なる。実質「バイオリン要員」のようなメンバーであり、現在年齢は27歳らしい。
正直自分も少年倶楽部などで見て「この男は一体何者なんだ?」というぐらい存在が謎であり、ジャニーズファンの中でも「バイオリン後藤」と言われてようやくわかるという立ち位置だった。
ただそのバイオリンの腕前は抜群に上手く少年倶楽部に出てくるときの激しい動きでジャニーズの曲に合わせてバイオリンの音色を奏でる姿は、その風貌がジャニーズらしからぬ姿であることが関係なくなるほどにかっこいい。
最初の印象「この人は本当にジャニーズなの?」
見た後の印象「バイオリンかっけえええ!」
まるでロックバンドのギターのように自然にバイオリンでジャニーズjrに溶け込む姿は少年倶楽部の見どころの一つでもある。自分の中でバイオリンのイメージはバイオリン後藤で大きく変わったと言っても過言ではない。
さりげなく石垣大祐と後藤泰観が楽器を演奏してる姿に注目している少年倶楽部の視聴者も実は多い。
そして思うのがジャニーズjrがこれだけ多く彼らの退所が相次ぐ中では、何かのスキルを磨いて事務所に重宝してもらうというのはジュニアにとって現実的な"就職先"になるということ。
デビューできなかったり退所したりするジュニアが多いことを考えるとピアノやキーボードを得意とする石垣大祐とバイオリンを得意とする後藤泰観はその希少なスキルで今もジャニーズ事務所に留まることができ芸能活動を続けていることができる。
例えばジュニアユニット内のSnow Manでもファンの中には「デビューするよりは先輩の舞台でバックを務めることを極めたほうがいい」という冷静な見解を持つファンも多い。
女性アイドルと違うジャニーズ特有の問題として彼らには卒業制度があるわけではなく、年々グループは増えていくという事情が存在する。このご時世にデビューを狙ってもそう簡単に選ばれるわけではない現実がある。ジュニアの中の有力グループですらまだデビューが発表されない時代であり、選ばれた天才ですらいまはデビューが難しくなっている。
その一方で卒業制度がなくメンバーが長期間"ジャニーズ"として活動できるというのはは凄く良い文化で事務所のメンバーを長期間大切にするという側面で考えたとき本当に素晴らしい制度でもある。
「若くなくなったらいらないよ」と消耗品のように扱う女性アイドル業界や女性声優業界に比べるとよほどホワイトだとは思う。
そういう事情を考えたときに滝沢秀明という伝説的なメンバーが「滝沢歌舞伎」で今も活躍し、その滝沢歌舞伎でSnow Manや後藤泰観のようなジュニアが活躍できるという構造は「メンバーの人生」を考えたときに良くできている制度だとも思う。
現に今回結婚した後藤泰観のお相手は滝沢歌舞伎のスタッフらしく、バイオリンができればジャニーズで生き残れて結婚もできる。
「バイオリン後藤いい良い生き方してるなぁ」と思わずにはいられないし、メンバーがこうやって幸せになっているというのはなんだかんだでいい事務所なんじゃないかなとも思う。
今のジュニアたちが見習うべきは実はこういう縁の下の支え役として長期間活躍できている姿なのかもしれない。
"就職先"としてジャニーズ事務所を選ぶというリアリスティックな考え方をしたとき、磨いてきたスキルは決して無駄ではない。
バックダンサーや、バイオリニスト、ピニアニストなどのスキル要員としてちょくちょく呼んでもらえて活動ができるというのもそれは良い人生だと思うし、好きな事や磨いてきた技術で仕事ができるというのはそれだけで世間一般で見れば勝ち組だとも思う。
せっかくジャニーズjrとして選ばれた特別な人間なら長期間この事務所で働くというのもいい人生の一つであり、デビューして華やかにアイドルをすることだけがジャニーズの人生でもない。
「バイオリン使いたいけど、外注するのもジャニーズの世界観に合わないから後藤君、ユー来ちゃいなyo!」と大切にしてもらえる後藤泰観の人生、デビューできなかったとしても凄く良い人生だなと思うし、こういう事務所との付き合い方もありなんだなとジュニアの子たちの参考になればいいなとも思う。