elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

特攻服を着て板野友美を応援していた集団はどこへ消えたのか?

25才にしてもはや完全に過去の人になりつつある元AKB48板野友美だが、その存在はAKB48の中でも異色だった。

今でこそ皆「消えた」とか「どこいった」とか「コンサートガラガラ」などと軽んじてる感覚があるけれども当時としてはそんなこと言えないぐらい怖かったことを覚えている。

当時のAKBファンやメンバーも板野友美にはビビッてたというか、ネットで書いてることは、本人に向かって面と向かって言えないようなヤンキー的な雰囲気があった。

更にファッションリーダー的な存在でもあり、今では考えられないけども全盛期は一般層でもAKBに興味を持っていて流行に近い物があった。当時の神7のメンバーは言えて当たり前であり、さらにオタク向けっぽいメンバーが少なかったのも人気に拍車をかけた。タイプの違う有名メンバーが7人もそろっていたため好みや憧れを語るのにちょうど良いグループとして地位を確立していた。

 

好きなメンバーは大島優子と言っておけばオタクっぽくなかったし、おじさんでもこじはる好きというのは定番だったり、篠田も女性人気が非常に高かった。

そして板野はヤンキー的な人気があった。それが全盛期AKBが一般にも受け入れられる要因だった。渡辺と柏木以外はオタクっぽくないメンバーが多かったため2010年前後の当時は勢いが本当に凄かった。そもそも前田敦子の卒業すらありえないだろと思っていたような時代でもある。

 

そしてその一般人気ゆえに、中には従来のアイドルオタクとは違うファン層もファンになっておりその象徴がヤンキー人気を集めていた板野友美だろう。自分自身現場にいっていたわけではないが、ネットでコンサートや総選挙の会場の画像が出回ると特攻服を着たような集団が「板野友美」とド派手な刺繍か何かをして、そういう集団が名物のようなものでもあった。

コンサート会場にやってくるそれぞれのオタクの集団は自分の推しメンをアピールするためのいろんな工夫を凝らしていて、それがファン文化として非常に面白かった。

当時は板野ファンすげぇなと思ったのが懐かしい。「俺たち板野嬢」みたいな雰囲気で応援していたのだ。従来のアイドル人気とは異色な人気があった。

 

交際相手はEXILEのTAKAHIROで、ファンは従来のオタク層にはないヤンキー層で、女性人気も高かった。まさに全盛期であり「これはソロデビューいけるだろ」「安室奈美恵みたいになれるだろ」と本人もファンも思っていた。

現実にはソロデビューは上手く行ったとは言えず音楽界隈からは姿を消した。安室やSPEEDはアイドル出身者が簡単になれる領域ではなかった。

 

今思えばさすがに無理があると判断がつくけど、当時の勢いがそうさせたというのもあるし、実際今ではなんであんな風に見えていたんだろうなというぐらいカリスマ性にも似たようなものがあった。本人もSPEEDに憧れていて、AKBの中にいてSPEEDや安室奈美恵のような存在もでもあった。

ほとんどが黒髪メンバーの中で髪を染めていたのも秋元康曰く「クラスに1人ぐらいはそういうヤンキーっぽい女の子がいる」という学校のクラスというコンセプトに基づいていたからだ。

そしてそういう雰囲気の違うメンバーがいたから一般人気も高かった。今の指原中心のAKBは指原莉乃自身の勢いは良くなるが同時にAKBそのものの人気はなくなるという状態に近い。そして坂道系列などがかつてのAKBがもっていたような女性人気やリア充人気を獲得していて、いわゆる本店のAKBは完全にRIVER以前のオタクっぽいものに逆戻りしてしまった。

今思えば板野、篠田、小嶋、大島の存在は中心メンバーとして大きかったなと思わせられる。指原が27位でも健闘したとか、16位ですげぇと思われていた時代である。指原なんかが入ってい良い物ではないというぐらい、選抜や神7に権威があった時代がまさにAKBの全盛期だった。指原に批判的な人々が「指原を中心にして本店の人気が下がった」と嘆くのはその時代の凄さを知っているからだらでもある。

 

指原の話はともかく、では実際当時板野友美を応援していた特攻服集団はどこへ消えたのか。彼らは元々アイドルを応援する層ではなく、当時のAKBのブームに乗っていた層でもある。今どのグループもオタ向けっぽいメンバーばかりで、ヤンキー女子的なメンバーもあまりいないし、仮にアイドルファンとして残ってても乃木坂46あたりの美人メンバーの推しになっているかもしれない。

少なくとも集団で応援していたファングループは解散していそうで、よほど好きだった人が板野友美個人ファンとして残り、他は乃木坂ファンに転生するか、そもそもそういうアイドル応援をやめているに違いない。当時の情熱がそうさせたというか本人もファンも若かったなぁと今頃懐古しているのではないだろうか。「特攻服きてヤンキーコスプレしてたけど、中身はアイドル応援っていうギャップが面白かったよなぁ」と懐かしく思ってそうである。

当時20代前半で応援していたファンも今や30超えているのである。当時中高生として憧れた人も今や当時の神7の年長メンバーの年齢になってきている。それぐらい時が経ったのだ。

 

ただ板野友美も完全に消えたわけではなくツイッターを見るとかなりのフォロワーがいる。指原のフォロワーが150万、AKBグループで最もフォロワー数の多い小嶋陽菜が290万だというのを基準にして考えると板野友美は200万らしい。元ジャニーズで絶大な人気を誇った赤西仁が50万なことを考えるとその数字は凄い。

赤西の場合写真を投稿していなかったりSNSでそこまで活動しているわけではないというのはあるけど、元ジャニーズのエースよりフォロワー多いんだなというのは軽視できない要素でもある。200万人が見るメディアというのは実はかなりすごい。

 

とにかく卒業後ファンが減ってもっと閑散としているかと思ったらSNSではわりと盛り上がっているようではある。それなりに仕事をしていたりいろんな集団と楽しそうにしていたり、なんだかんだで変わってないなとも感じる。

今の時代テレビから消えたと言ってもSNSで人気が確立されていけば芸能活動はしていける時代になってきてる。テレビで見かけなくなったという意見に対して、「それでもフォロワー~万人いる」という反論があるけど数字によっては軽視できないことは間違いない。

そしてそのフォロワーにももしかしたら全盛期に特攻服を着て応援していた集団が混じっているかもしれない。

今彼らは当時を懐かしみながら、SNSで活動を続けているかつての「推しメン」の今と未来に注目している。