一昔前に冗談でAKBグループで芸能界で生き残りそうなのは指原莉乃だとか言われていたら、マジでそうなってきたのがここ最近の流れだ。
2019年4月26日に放送された平成最後のMステはまさにそんな指原莉乃のために行われたといっても過言ではなかった。
Mステ登場といえば階段から降りて来るシーンが有名だが、これもAKB選抜メンバーが花道を作り最後に登場、そして平成におけるアイドル最大の名曲が「恋するフォーチュンクッキー」だと言わんばかりの演出を披露、最後にはタモリとハートマークを作り締めくくる!
これほど指原マンセー的な、ある意味プロパガンダとも取れる演出を許可したMステはもはや指原莉乃によって私物化されているではないか(怪しい週刊誌風)
ここまで潔い私物化を見ていると、次世代芸能界の女帝が自ずとわかってくる。九州の大分から成り上がり権力を奪取した、そしてかつては高嶺の花だった前田敦子も今では出産と子育てに勤しむ一人の主婦だ。
その前田の卒業公演は一瞬しか触れられず、指原のステージはHKTメンバーを大動員し華やかに行われたとき、誰が勝者か明らかになった。かつて頭が絶対上がらず怖じけずいていた相手に明確な勝利の構図を示したのだ。
これは単なる卒業公演ではない、明確に誰が女帝であるかということを宣伝する権威発掲のための全国に向けた戴冠式といっても過言ではない。
平成31年、様々な音楽の歴史があったにも関わらず最後は指原莉乃が独占し権力を乗っ取った、
AKBだけに飽きたらず、芸能界全てをも飲み込もうとする指原莉乃の強欲さにもはや成す術もなく世間は屈服する他ない!
今指原女帝が芸能界を平定する時がやって来たのだ。
黒柳徹子も和田アキ子も震える恐怖政治がこれから訪れようとしているのではないか。
といった前置きはここまで明らかにネタで書いていて、指原と同学年のくそゆとり人間としては、いよいよ平成が終わるんだなぁと思いながら感慨深く見ていた。
これが「平成最後のMステ」だと思うとやっぱり寂しくもあったなぁと。何だかんだで指原にはシンパシーを感じるというか、自分にとってはここ10年間何だかんだで同世代として気になる存在だったので嫌いになったり尊敬したりしたり、まあ陰ながら眺めていた。別に握手会に行ったりグッズを買うわけでもなく、唯一指原関連にお金を落としたのは著書の「逆転力」ぐらいだ。
ただ指原論についてはいろいろ書いてきたしこれからも書いていく予定で、それは令和の時代も変わりなく続いていくだろう。
ゆとり教育だとバカにされながらもよくこんな鬼才が平成に登場したなとも思う。
コピペ抜きでガチで2ちゃんねる出身の偉人はリアルに指原なのではないか、そんな風にすら思えてくる。
今回のMステのラストとしては槇原敬之の世界に一つだけの花で終わった。本当はSMAPで平成を締めくくる未来もあったはずだし、まだ活動する嵐で終わるのもちょっと違ったと思う。ちょうど指原が卒業を表明したという経緯もあり、これが平成後半を席巻したAKBの花道だった。
嵐最後のMステはまた別にやるだろう。
平成最後のMステに登場したジャニーズはジャニーズWESTとなった。
途中VTRで紹介された乃木坂の白石と西野の包容シーンも、平成を代表するかと言われれば疑問符が付くし、平成になっていろいろと、「好きな人だけが好きなコンテンツ」が細分化されてよくわからなくなったなとも思う。
そういう意味で平成最後の社会現象となったAKBは平成文化の象徴としては実際に凄かったが、この当時指原莉乃が中心人物だったというわけではない。
しかしその状況から、全盛期のAKBの中で成り上がり、主力メンバーが卒業して以降もう一度一時代を築いたという意味では評価が分かれる。従来のAKBを変えたからこそトップになったとも言えるし、組織を変えたからこそ今のようになった。
だからといって今のAKBに期待できないわけではない。
特に新総監督のみーおんはこの時期によく引き受けて、まるで火中の栗を拾う勇気が凄いと思うし、今回は大勢のメンバーの中に身長が低くてちんちくりんで埋もれながら「これ総監督かよw」てな感じで一生懸命で凄くよかった。
もしかしたらここに宮脇と矢吹もいたのかもしれないが、松岡はなとみくりんが指原の両サイドをカバーしていて未来を感じさせた。
最後に思ったこと、だんご三兄弟をかっこよく歌い上げるリトグリってやっぱ歌唱力すげぇんだなぁ・・・
平成おわり