イブラヒモビッチは「聞くが聞かない」という人生哲学を持っている。
人の意見は聞くだけ聞くがその意見を真剣に取り入れることはしない。言わせておけばいい、それがどうしたというメンタルの人間だ。
圧倒的な信念や自信があり自分の考えに揺るがない。
世界中から批判されることがあっても強烈なヘイトを集めることがあっても決して耳を貸さない。
その俺様スタイルはまさに覇王そのもの。
彼は自分だけのスタイルを作り出しプレースタイルも唯一無二。これほど唯我独尊という言葉が似合う選手も他にはいないだろう。圧倒的なまでに他社を寄せ付けない存在感や揺るぎない自信。
それは特に傲慢に映ることもあるが人間そうでもしなければやっていけない時がある。
世の中には何かを言いたがる人が大勢いる。
何かを批判すれば満足したような気になる人がいるのだ。
まるでそれが正義であったり本人のためになるかのように考えているが実際のところはただの自己満足である。彼らは批判することで自分を優位に立たせたいのだ。
こういう人たちに対抗する手段はまさに聞かないことだ。真剣に耳を貸さず、何か言ってるねという態度を崩さないことだ。
それこそまさにイブラヒモビッチのように聞くが聞かないというスタイルだ。はっきり言って人の批判意見のほとんどがたいていくだらない物だ。彼らは反射的に何かを批判する為だけに行動する。何かを言う事に喜びを覚えるのだ。
そういう意見をまともに聞いちゃいけないということをイブラヒモビッチはその人生の中で気付いた。自分の考えは間違ってはいないということを彼はその行動で示してきた。批判するだけの人たちよりもよほど自分の方が正しいのだとそのピッチ上の行動で示してきた。彼があらゆるクラブで優勝というタイトルをつかみ取ってきたことは決して偶然ではない。その勝者のメンタリティによってクラブに優勝をもたらすことができる。
馬鹿馬鹿しい意見に耳を貸すことなく黙々とやるべきことをやる、ズラタン・イブラヒモビッチの生き様とはまさにそのような生き方だ。
傲慢なように思えるが実際は罵詈雑言を浴びせられ数々の批判にさらされてきた。当然その言動によってプレッシャーを与えられることもある。しかしイブラはそのすべてを跳ね返し黙らせる。これほどかっこいいサッカー選手も他には存在しないだろう。
しかしかっこいいだけではない、強靭なメンタルと実力がなければそのスタイルは実行できない。まさに選ばれたものにしかできな生き方なのだ。
そのすべてを背負う覚悟や自我を貫き通す意思がなければできない。
生半可な覚悟ではその生き方は選べない。
人の意見に耳を貸さない。その代り自分で考え自分で行動する。
イブラヒモビッチはその生き方を貫いている。
自分の考えが正しいことを証明するためには並の努力ではいられない。人の意見に素直にうなずいて生きて行ってもそれはつまらないし、馬鹿馬鹿しい意見がほとんどだ。
くだらない意見はスルーし自分の意見を信じる強さは現代人にとって大きなヒントになる。世の中そういう人間が多い、批判を正義であると信じたり言えば何かが変わると思っている人間が。そして意味の無い批判を繰り返す。
人の批判意見は馬鹿馬鹿しいと言い切る強さが彼らに対抗するためには大事なのだ。
確かに正しい批判意見も中にはある。
しかしそれに素直にうなずいていては面白くない。
イブラヒモビッチはそこにうなずくことをせずあえて違う事をやったから独自のプレースタイルを作り上げることができた。彼が素直な人間だったならばきっと優秀だがつまらない選手になっていただろうしトリッキーな見たこともないプレーを見ることは決してなかったであろう。
徹底的に反抗し自分を貫くことで生まれた強さと強烈なオリジナリティがイブラヒモビッチのプレースタイルを作り出しているのだ。