elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

第三次韓流ブームのわりに韓国に旅行しにいく日本人が少ない理由

TWICEや防弾少年団のブームにみられるように、最近第三次韓流ブームが巻き起こっている。

その一方で同時に韓国では「日本旅行ブーム」ともなっており、なんと訪日した韓国人の人口の方が訪韓した日本人の3倍も多いという事態になっている。

人口比で考えれば更に日本に行く韓国人の方が多いとも考えられるので、本当に今韓国人が日本の観光収入に貢献してくれているとも言える。

様々な問題はあるのは事実だが大部分は良い観光客であり、そもそも日本が嫌いな韓国人はわざわざお金を使ってまで日本旅行には行かないだろう。

 

なぜこれほどまで韓国人が日本旅行に行くのかと言えばシンプルな理由として安いからであり、韓国人にとっての海外旅行デビューは日本が第一候補となっている。またリピーターも多く中には月数回の頻度で日本に行く韓国人もいるようだ。

 

アイドルでも例えばOH MY GIRLやBLACKPINKのメンバーが「ドンキホーテに行きたい」と語っていたり、実際にTWICEのメンバーがドンキホーテに訪れていたりするようになぜか韓国で有名になっている日本のスポットもあるようだ。

韓国内でも日本旅行記事が流行ったり、日本旅行を特集した動画が流行ったりしている。その映像を見ると「日本ってこんな綺麗な国だった?」と思うぐらいクオリティが高く、大阪が凄く綺麗な場所にさえ見えてくる。

もう今の時代、安いから韓国人が日本旅行に行くと言う時代になっているのだ。

 

韓国旅行

その一方で日本人が韓国に行くケースは第三次韓流ブームやK-POPブームだと言われている割には多いとは言えない。

これは端的に言えば日本人の国内志向が高まっている事と、もう韓国が安い旅行先ではなくなっている事が最大の理由だろう。

自分自身も韓国アイドルが好きなのでむしろ韓国に行ってみたいという憧れはあるが経済的な事情でなかなか実現することはできていない。

 

もう今の時代韓国というのは安いから行く国ではなく、事実上先進国に旅行しに行くような感覚に近い。

韓国のコンビニはアジアで一番物価が高いらしく、日本のコンビニで普通に買い物したほうが良いという時代になっている。わざわざ高い交通費を払って韓国に行って、アジアで一番高いコンビニで買い物をするというのは今の若い世代にとっては途方もない事なのである。

1980年代や冬ソナブームの頃のように、安いからとりあえず近場の韓国に日本人が行くという感覚ではなくなっており完全に立場が逆転してしまっている。

 

また「ぼったくり」も悪名高く、都市部では改善されているようだが実際にまだ地方ではぼったくりが存在しているということも日本人の韓国旅行への不安に拍車をかけている。

また李明博元大統領の竹島上陸以降、韓国に対する感情も悪化して韓流と同時に嫌韓も存在している。韓流やK-POPで韓国が好きになった人も多いが、ここ最近の政治問題で同時に韓国が嫌いになった人も多くプラスマイナスゼロのような状態になっているので訪韓日本人は思う程増えていない。

逆に親日国としての評判がある台湾に旅行する日本人は増えており、今は一昔前の韓国旅行ブームに変わって台湾旅行ブームの時代になっている。

 

更に付け加えれば旅行好きの中高年世代は既に韓国に行ったことがある人が多く、わざわざもう一度行く理由もないのが実情だ。

逆に韓国人は今の時代になって日本に行きやすくなり、行ったことが無いからこそ日本に行くようになっているという側面もある。

 

そしてTWICEや防弾少年団をきっかけに韓国を好きになった若い世代は「行きたくても行けない」という時代になっており、日本国内にある韓流スポットで擬似的な韓国旅行を楽しんでいる。

韓国が日本に近く安い旅行先だった時代の感覚は完全に変わっており、今の時代韓国旅行というのは西欧の先進国に旅行しに行くぐらいのハードルの高さになっている。

済州島のような観光地は特に宿泊費が高いらしく、日本の若者にとっては完全に高価な旅行先であり手が届かないのが現実だ。

若者が軽々と海外旅行に行けた幸福な時代は既に終わっており、安いからとりあえず海外旅行でアジアに行くという時代ではない。

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それでもいつか自分は韓国旅行に行きたいと思っている。

自分の好きなアイドルの出身地域に"聖地巡礼"のような形で行く事も予定しており、旅行記をいつか書いてみたいという夢もある。

行きたいところも多く、例えばソウルタワー、ロッテワールド、釜山港、韓国のコンビニとして有名なGS25などには憧れがある。何気ない街もハングルの看板の派手さが面白く、どことなく懐かしい雰囲気を感じさせるのが韓国だ。

ソウルはだいぶ行き着くされてる感もあるので、韓国の田舎町を巡ってみたいという思いもある。TWICEのダヒョンは城南市出身なので、ソウルから少し外してソンナムへの旅行も面白そうだ。OH MY GIRLのアリンは釜山出身なので釜山にも行ってみたい。

 

自分は『ソウルの練習問題』という本を読んだことがあり、それが韓国への旅情を抱くきっかけになった。1980年代のまだ韓流という言葉すらなくソウルオリンピックが開催されていない時代の旅行記であり、今とは違う韓国の姿に驚く。

自分が知らない時代に書かれた旅行記というのはどこか幻想めいてその旅が美しく感じる。

実はこのソウルオリピックの時が本当の第一次韓流ブームで、当時の話を読むと「韓流」という言葉がなかっただけで、それは韓流の始まりだった。

よく「日韓共催ワールドカップとヨン様ブームで韓国が知られるようになった」と言われるが、韓国が日本人に存在を知られるようになったのはパルパル88五輪のようだ。

 

当時ならではの情報が面白く軍事政権時代の名残で夜間外出禁止令が存在していたという話や、ソウル五輪で外国人が来客する機会が増えるのでいわゆる犬食料理のポシンタン屋が徐々に姿を消しているという情報が面白かったことを覚えている。ソウル駅ができたばかりでまだ鉄道が発達していない時代の話も面白く、実は当時は男性の方が韓国旅行に行っていた。

自分の父親も会社の旅行で韓国に行ったと語っており、ハサミで焼肉を切る姿や鉄の箸に驚いたという体験記を聞いたことがある。

 

最近ではむしろ韓国ならではのインスタ映えするスイートやカフェも発達しており、若者向けの旅行地にもなって来ている。

そしてソウルの練習問題の先見性が凄いのが「韓国旅行はいずれ若者のナウなスポットになる」と昭和の時代に予言しているところであり、その頃から韓流やK-POPのイメージも大きく変わってきた。

かつて海の砂浜にハングルが書かれた漂着物を見たときは謎めいた遠い国のように感じたが、今は鮮明な情報が伝わってくる時代になっている。

そんなイメージの変わった韓国に心惹かれる自分がいる、いつか行ってみたいと思いながら旅情を馳せずにはいられない。

 

韓国発のコスメが集合♪