イブラヒモビッチは来季もマンチェスターUに留まるのか
EL優勝を決めて無事チャンピオンズリーグ出場権を獲得したマンチェスター・ユナイテッドは今現在来季に向けて大規模な補強を画策している。
マンチェスター・ユナイテッドサポーターはモイーズ以来のCL出場に沸き立っており、補強の話題も盛んになっている。
その中で最も注目が集まるのがズラタン・イブラヒモビッチの去就であり、イブラファンとしても来季マンチェスターに留まるのか、それとも移籍するかは気になっている。
個人的にはまだマンチェスター・ユナイテッドでのチャレンジをまだ見たいと思っていて、できれば2年目の契約も結んでほしくある。
イブラヒモビッチとユナイテッドがCLの舞台に帰ってくることはサッカーファンとしても楽しみであり、CL出場に加えて2年目のモウリーニョ政権という好材料もある。ジョゼ・モウリーニョは2年目を最も得意としており、イブラヒモビッチがまだ獲得したことのないプレミアリーグのタイトルとCL優勝のどちらかを狙うならばやはりユナイテッド残留の方向で進める方が望ましい。
イブラとモウリーニョのタッグ、いや「神とスペシャルワン」のタッグならばまた一花咲かせられるかもしれない。
規格外のモンスターフォワードは悲願のCL優勝を現役キャリアの内に果たすことができるか、そこには世界中の注目が集まる。
ただ不安要素がイブラヒモビッチは靱帯断裂の重傷を負っており、今現在リハビリの真っただ中にある。執刀医は「これほど綺麗な膝は見たことがない」と語るほど頑丈な肉体をしていたイブラだが、以前のようなスタイルで復帰できるかどうかは見当がつかない。このことが契約に与える影響は大きいだろう。
イブラヒモビッチ側としては間違いなくマンチェスター・ユナイテッドに留まりたいはずであり、現在ヨーロッパにその巨額の年俸を支払えるチームは他には存在しない。移籍金が発生しなかったためその分の費用が上乗せされているため天文学的な数値となっている。
他に払えるとするならばもはや中国リーグのクラブしかなく、志半ばでまだ欧州を去るとは考えにくい。
しかしマンチェスター・ユナイテッド側としてはEL優勝によってCL出場を決めたことで、新しいフォワードを補強したいと願っているかもしれない。現在ではロメウ・ルカクの名前が挙がっており、グリーズマンをその位置で使うという可能性も完全には否定できない。
怪我でイブラ本人が計算できないことに加え、来季の補強は大規模なものになりイブラヒモビッチのポジションも保障されていない。
「イブラのおかげもあってEL優勝したけど怪我で構想外だからもういいよ」と薄情にイブラを切り捨てるなんてことになってほしくはないが、選手の入れ替わりが早いマンチェスター・ユナイテッドならばそうなっても不思議ではない。
イブラファンとしての理想は来季の大型補強とイブラが合流することであり、グリーズマンとハメス・ロドリゲスが加わり「赤い銀河系」が完成する姿を見てみたいという思いがある。
特別ユナイテッドのファンというわけではなくイブラの個人ファンだが、それほどの選手が集まればチームとしても期待せずにはいられない。
更に言えば本当に去らなければならないのは現在の10番だろう。
マンチェスターUの上層部は本当にこのクラブから去ってもらわなければならない人間と、クラブのために全力を尽くそうと考えている人間の区別をつけなければならないのではないか。
仮にもしイブラと契約の延長をしなかった場合全世界が白けるだろう。
ここ最近のユナイテッドは待つことを知らず即自的な結果ばかり求めて失敗をしている。何度も中心選手を変えていては継続した結果を得ることは難しい。
イブラヒモビッチは怪我をしたとは言えプレミアリーグでは既に実績を証明している。依然として彼の実力は衰えていない。更にフィジカル的に無理がきかなくなったとしても、フィジカル頼み一辺倒の選手ではなく技術やインテリジェンスで勝負しようと思えば十分のその能力があるフォワードでもある。
まだスウェーデン人ストライカーが去る時期ではない。
来季もこの赤い悪魔と共に戦い続けるイブラモビッチを見られることを切に願いたい。