elken’s blog

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イブラヒモビッチ、W杯出場決定に伴い代表復帰を示唆か?

激戦が繰り広げられる2018ロシアワールドカップ予選でまた新たなる出場国が決まった。

下馬評を覆して出場を決めたのは北欧の雄スウェーデン代表、イタリアとのプレーオフを制してロシア行の切符を手にした。

 

そんなスウェーデン代表といえば世界的に有名な選手がかつてはチームの顔だった。

ズラタン・イブラヒモビッチ、メッシやクリスティアーノ・ロナウドに並んで評されることもある世界屈指のストライカーだ。

 

前回大会はクリスティアーノ・ロナウド率いるポルトガル代表とプレーオフで直接対決を演じロナウド3得点、イブラヒモビッチ2得点というもはや2人による激戦の末に敗れ去った。

その後「俺が出ないワールドカップは見る価値が無いぜ」と言い残してバカンスへの準備を始めたものの、憧れの元ブラジル代表ロナウドや地元ブラジル人から「ズラタン来てくれよ!」と言われ観戦者としてその地を訪れることになった。

 

そしてその後の大会ではユーロ2016に出場するものの、ついにスウェーデン代表を引退、今に至る。

 

 

We are Zweden @swemnt

IAmZlatanさん(@iamzlatanibrahimovic)がシェアした投稿 -

しかしここにきて情勢が大きく変化、スウェーデンホームで1-0,アウェーのサン・シーロで0-0とイタリア代表に好ゲームを演じ本大会進出を決定した。

 

正直まさかイタリア代表が敗れ去るとは思っていなかった、なんだかんだでアズーリはいざというときは勝負強いという見方も多かった。

もしかしたら敗退する可能性はあると予想していたものの、本気でイタリアが敗退するとは思っていなかった。これはサッカーにおいて一つの時代の変わり目を象徴する出来事だ。

ブッフォン涙の引退、これでジャンルイジ・ブッフォンのキャリアが終わると思うと寂しい思いはある。

 

しかし泣く者あれば笑う者あり、今密かにほくそ笑んでいるのはズラタン・イブラヒモビッチではないだろうか。

さっそくスウェーデン代表がW杯出場を決定した後に恒例のインスタグラムに意味深なメッセージを投稿している。

「We are Zweden」

Zと言えばZlatanの頭文字であり、スウェーデンのスペルはSwedenである。

つまりこのインスタのメッセージは代表の復帰を示唆したメッセージなんだよ!

(な、なんだってー!)

 

あのイブラが何の意味も無くこんなメッセージを投稿するだろうか。マンチェスター・ユナイテッド移籍の時も同じようなやり方だったことに加えそもそも海外サッカー選手はSNSで意味深なメッセージを投稿することが多い。

現在は怪我で離脱中、しかしもうそろそろ復帰し「怪我前より強くなって戻ってくる」という発言もし世界中のファンが待ちわびている。

サッカー選手の代表引退発言ほどあてにならない物も無い。

 

ただ問題なのがはたしてイブラヒモビッチ復帰がスウェーデン代表の強化になるかどうかという事情だ。

正直なところイブラがいなくなったことで逆に選手たちの居心地がよくなって団結力が増したのではないかという疑惑はある。

イブラヒモビッチが去ったチームが好調になるというのはサッカー界において一つのジンクスになっている。ACミランではそうならなかったものの、イブラがいなくなった途端CLするという法則が存在している、もしかしたら代表においても同じことが言えるのではないか。

 

イブラヒモビッチがあまりにも独善的すぎることでチームが独裁体制下に置かれてしまうことや、イブラのプレースタイルがカップ戦で有利なカウンターに向かない事など様々な要因があるのではないかとしばしば議論される。

 

例えるならば怖い先輩がやっと卒業したり退部したりして、新しい体制になったときにまたその先輩が戻ってくるようなものかもしれない。OBが戻ってくることほど嫌な物は無いとはよく言われる。

スウェーデン代表の選手たちからすればイブラ復帰に複雑な心情はがあってもおかしくはない。

 

その一方でサッカーファンとしては絶対イブラヒモビッチを本大会で見たいという思いもある。

個人的にも『I AM ZLATAN』という自伝を持っているほどのファンで、ワールドカップでイブラを見るというのは一つの念願でもある。(ちなみにI AM ZLATANは創作物として読めば滅茶苦茶面白い)

 

正直ライプツィヒでブレイク中のフォルスベリを除いて名の知れた選手はほとんどいない。フォルスベリですらブンデスリーガを見てる人しか知らない次期ブレイク候補に留まっている。

もちろんサッカーは名前だけでする競技ではないが、タレントの華やかさもこのスポーツの魅力の一つだ。

 

イタリア代表が本大会で見れないことは残念ではあるけれども、その代りイブラヒモビッチ見れるならそっちの方が面白そうだと多くの人が考えているだろう。

クロアチアの代わりにギリシャが出てたらキレてたけども、イブラ出るならイタリア代表でなくても納得いくわっていう思いも無いと言えば嘘になる。

クロアチアとセルビア揃って、オランダ見られないけれどもレヴァンドフスキのいるポーランドは見れる、そしてイタリア代表見れないけどもイブラヒモビッチのいるスウェーデン代表が見れるともなれば楽しみは増える。

 

イブラヒモビッチの実力自体は健在で怪我前のマンチェスター・ユナイテッドでの奮闘ぶりは確かに凄く、年齢の衰えを感じることはなかった。

今のイブラはかなり復帰に向けて情熱があるらしく新しい目標を見つけたとむしろ怪我前よりもやる気に満ち溢れている。インスタグラムにもよくリハビリの様子を投稿していて、むしろ離脱期間中はインスタグラマーが本職と言っても良いほどによく更新していた。

 

ファンとしては最後に一花咲かせる姿を見たいけども、スウェーデン代表としては現在のスタイルのほうがチーム力は高いという事情はあるだろう。

スーパーサブ的な役割で帯同したとしても、イブラがいたらそれだけで雰囲気まで変わるだろうし「精神的支柱」の役割を黙々とこなすズラタンの姿は想像がつかない。

 

やはりストーリーとしては野心に満ちたニューイブラが復帰してスウェーデンを本大会で予想外の勝利に導く展開を期待したい。

マンチェスター・ユナイテッドで復帰してリーグ戦やUEFAチャンピオンズリーグで得点を量産し始めれば復帰の可能性は高まるだろう。新年から復帰して鬱憤を晴らすかのように怒涛のゴールラッシュが続けばメンバー入りもあり得る。

本人は絶対「諦めてたワールドカップ出場のチャンスが巡ってきたぜ」と内心燃えているはずだ。

W杯出場のために最終形態に進化したイブラが見られるのか、そして本大会にこの男はやってくるのか。どうなるか様子を見てみよう。