elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

手越祐也という時限爆弾

いよいよ手越の退社説ガチじゃね?くらいな空気感漂ってるけど、マジでどうなんだろう。

もうユーチューブで思う存分暴れてくれ、その代わり新体制ジャニーズには関わらないでくれってのはまさにその通りだと思う。

ほんと手越が一切ジャニーズと関係なかった感を出せるなら誰も困らねぇのよ。

それがほんとに一番平和

 

ただ、安易に多くの人が退社勧めてるけど、手越祐也の場合あることないこと含めていろいろと言ったり書いたりしそうなことがヤバい。まさに時限爆弾というか、事務所で飼っておくこともある種の妥協作というか。味方にすると役に立たないが敵にするとヤバいみたいないっちゃんタチわりぃタイプが手越であって。

 

まあ傍から見れば徹底的に荒らして去ってユーチューブで暴れてくれたほうが野次馬としては面白いって感じで伝説なんだろうけど、それは大切なものを失うかもしれない。

 

最低限、あとを濁さず去るならばかっこいい。

その後、自由にやるならば愛すべき遊び人で追われる。

やっぱ、どれだけのことをやろうとなんだかんだただの遊び人でしかないんだなというのを求めてるわけよ。

 

むしろただ馬鹿に生きただけだった方が数十年後、平成と令和を生きた稀代のバカ男として評価される。ひでぇ奴が最後に自分を良くも悪くも育てた事務所にちょっとの恩は感じてたみたいな方が人間味あって面白いわけじゃない。

なんかそういう愛すべきバカを手越に皆求めてたから、今日まで生き残ってこれたのだと思う。もうどうにでもなれよ、とりあえず笑わせてくれて愛される手越が好きだ。

こじるり・サッシー交換条約締結

タイトルの元ネタは樺太千島交換条約という日本とロシアが領土を定めあった平和的な条約なのだが、この度炎上したこじるりの使えない筋肉論の話と絡めて語りたい。

 

あの話、未だに筋トレ民が小島瑠璃子に粘着しているのかと思ったら続編があったみたいで、指原莉乃がボディービルダーのレジェンドの名前を出して新展開を迎えているようだ。

自粛期間中の自宅トレーニングで有名なビルダーのようになってるかもしれないというツイートを指原がして、それがかなり気に入られてトレーニー達から支持を受けているのだ。しかもいきなりそのボディービルダーの話をしたわけではなく以前も触れていたらしく、急に媚びだしたわけじゃないところも交換のようだ。

 

よかったな、指原が味方してくれたじゃん!

はい、これで終わり終わり。

マッチョ以外はこじるりに味方されて嬉しくて、マッチョはサッシーに味方されて全員ハッピーじゃないか、なぜ争うんだい?

結局どっちともただ女子に認められたいだけであって、それぞれの女神いたらそれでいいんだよ笑

 

まあこじるりは筋肉だけが目的になってるナルシストを批判しただけであって、別にヒョロガリやデブまで味方したわけではないんだろうけど、なんか安心するじゃん。

正直、こじるりはバリバリのガテン系やザイル系みたいな男が好きそうだと思ってただけに意外だった。

「こじるりライン」という言葉まで生まれる始末だ。

逆にサッシーは筋トレ肯定派だったのも意外だ。指原の方が普通体型というか、薄いホスト体型好きそうだと思ってたから驚いた。

 

どうでもいい話をすると、個人的にはどっちも好きなのだが、女性として魅力があるのはこじるりだ。自分はわりと逆転力持ってるくらいには指原応援でやってきたけど、それはあくまであのゲスさや計算高さを評価してるだけで女性タレントとして好きだというだけの話だ。

つまり指原がマッチョ以外を否定しようと自分はノーダメージである笑

美脚とか言われてるがそれも正直どうでもいい。

逆にこじるりの褐色な感じは正直たまらんね、ワシああいう運動部系女子好きなんや、正直たまらん。

 

ただ本人たち自身は仲良いし、別に対立するものでもない。性格はどっちも面白いし、最近だと指原は例のハッシュタグの件が案件だったとバラすところは凄いと思った。本田翼もそうだけど、この世代の女子は独特な賢さや巧妙さがある。きゃりーぱみゅぱみゅだけなかった。

 

一つ言えることがあるなら、もう筋トレ民はここで停戦した方がイメージ下がらなくていいと思う笑

何言っても女々しくしか聞こえなくなってしまうところに本当に筋肉追求者は気づいている。

例えばローランドは「女受けが悪いことはわかっているが、自分の理想を追求したい。これからは自分の憧れを優先して気にせずトレーニングする」と語っているように余裕があればどうでも良くなる。

女々しい筋トレ民はその域にまだたどり着いてないんだよきっと。

筋トレしかアイデンティティーがないとそうなってしまう、自分の全てを否定されたような錯覚に陥る。

 

もう、こじるり・サッシー交換条約でいいじゃない笑

多分こじるりみたいな女子は自分たちの味方だと思ったからショックが大きかったんだろうけど、その代わりサッシーが来たならいいトレードですやん。

ワシら筋トレしない民はこじるりが味方してくれて(言うほど味方してはないが)、サッシーが筋トレ民を尊重するならお互いウィンウィンだ。

こじるりもマッチョのファンは失ったが、それ以外の体型のファンは増えたからセーフ、誰も損していない。

 

ちなみに自分は本当は筋肉に憧れはある。

それこそこじるりラインを超えないくらいのサッカー選手的な筋肉は理想だ。サッカーはフィジカルコンタクトに耐えなきゃいけないし、持久力も求められるので実践的で美しい筋肉としてよく例に挙げられる。

本当は自分もそういう筋肉をつけたかったのだが、もう今やそんなことどうでも良くなって酒のほうが大事になってしまっている。

 

酒と筋肉は相性が悪くて、アルコールの分解という無駄な行為ごときで体に負担かけるというのは筋トレと真っ向から反する。

一時期プロテインを数カ月単位で契約していた時期もあった。

草サッカーからレベルアップしてどこかの地域のフットサルでもやろうと思っていた。

でも、今はもうそんなことどうでもいい。意識低くとにかく酒だ!

どっかの女子アナも言ってたけどエサみたいなご飯食べて、お酒もストイックに我慢して毎日トレーニングというのはワシには無理だった。それと根性面はもちろん、単純に量が食えないで太れない体質だから適正がなかった。

正直、筋トレ挫折した敗者やねんワシは。そんな自分からすると筋トレ乗り越えた人のメンタルは本当に凄いと思うし尊敬する。だからこそ女々しくあってほしくないし、余裕持って自然にしてりゃかっこいいのになと思うのだ。

 

何より筋肉って男が後天的な努力で、比較的年齢を重ねてからでもどうにかなる貴重な分野なのだ。

年収や学歴を大人になってからなんとかするというのはハードルが高いし顔や身長はもっとどうにもならない。過去の人生がどれだけ充実してきたかということも変えられないし、スポーツや芸術は経験者との差はほとんど埋められない。

 

ただ筋肉はわりと努力で何とかなる部類で、毎日の食費やトレーニング器具、ジム代など出費はあるもののお金もそこまでかからない。

それでいて男として勝った感や、舐められにくいという実益も得られる。

どんなに自分より社会的地位が高い奴にも、道ですれ違うときや電車で横になってるときなどはオスとして俺が上だな感を持てる。

そう考えると人生の数々の理不尽さに比べて筋トレは親切なジャンルだし、比較的平等だ。そりゃ黄色人種は筋肉が付きにくいという他人種に対するハンデはあるし、筋肉も才能といえば才能だろう。特にボディービルの世界を極めている上級者はよく知っているはずだ。

本来ならば体格で不利で舐められやすいアジア人こそ率先的に筋トレをしたほうが良い。

 

ただそれでも自分は酒を選ぶ笑

別にこじるりに味方されなかろうが自分はこのスタイルを貫く。

太ってるわけでも痩せてるわけでもないし、別に自分のフィジカルが魅力だとも思ってないし、現状無難にええですねんこれで。

ワシャ、ワシの筋肉を見とる時より酔うて脳がビルドアップしとる時のワシが好きじゃけぇなぁ(時々千鳥大悟が憑依する人)

 

本当はクリロナとかまでは行かなくても、本田やカバーニくらいの筋肉にはなりたいよ。身長があと10あったらやりがいもあってそういう体型を目指してたかもしれない。まあ長友や嵐の櫻井、キンプリの平野見てると日本人の普通の身長でもかっこよくはなりそうだけどそこまでの気力もないという。大体平野とかは明らかに筋肉の才能あるし笑

ジャニーズ以外でも韓流アイドルの筋肉とか男から見てもおお、すげぇとは思うけどなんか顔と身長がついてこなきゃ意味ねぇだろみたいな完璧主義な自分もいる。

本当は逆でせめて努力でどうにか筋肉ぐらいつけろよという話なんだろうけどね。

逆に筋肉とかよりメイクとかの方が自分は興味あるかもしれない。

肩幅くらいはもう少し欲しいから興味あるけど、そこだけいいとこ取りで鍛えたらアンバランスになりそうではある笑

実際今回のこじるりの騒動でチキンレッグという下半身だけ鍛えてない人のことを指す言葉を知って、筋トレってほんとバランス大事なんだなと感じた。

ただもうそんなことより、神様二日酔いにならない才能だけください。

究極筋肉なんて酒を瓶で買って手で持って帰れるくらいの筋力さえあればええ。

OH MY GIRLミミさん、紫ババァと化する

自分の地域限定かもしれないが小学生の頃、髪を紫に染めているおばさんがいた。決して大阪の話ではなくあの頃、全国各地に紫に髪を染めている婆さんはよくいたのである。

まだギリギリ昭和の残りとして、学校の図書館に古い学校の怪談物が残っていた時代だ。がっつり平成、ピョンソン時代なのに田舎ではギリそういう昭和の遺物あった。

確かそういう学校の怪談物でも、紫の上のおばさんはよく出てきて、なぜだか皆自然と紫ババァと呼ぶようになっていた。

 

www.instagram.com

 

※この方はその紫ババァとは関係ありません

 

今、OH MY GIRLがNONSTOPという新曲で快進撃を遂げている。数々の音楽番組で栄冠に輝き活動歴は長いものの、その魅力が徐々に知れ渡り今最も勢いのあるグループの一つである。あのTWICEのナヨンとジヒョも古参ファンとして有名だ。

その曲のコンセプトカラーとして今回は紫色が採用されているわけだ。

自分の感想としてはNONSTOPはかなりいい曲だと思うというか、オーマイガールは本当に毎回外れがない!ガチの良い曲揃いだ。

 

そのNONSTOPで今回、ラップ担当のミミががっつり紫に染めていて衝撃を受けた人も多いはず。

一時期ミミは茶髪で短くしていたけれど、やはりミミは長くて派手な色が似合う異色のキャラだと思う。ジホとの95年生組みも面白いし、今KPOPアイドル界の女性ラッパーで実力者を挙げるならばミミを推薦したい。

そしてカリスマと見せかけて普段はいじられキャラにも近い笑

実はキャラが変態(ピョンテ)だったり、面白くてユーモアあるキャラだったりとミミは見た目とは全然違う魅力があって楽しい。

ちなみに済州島出身で、日本で言えば大手アイドルに沖縄出身メンバーがいる感じに近い。そういった地域の多様さも含めてOH MY GIRLの魅力である。

とにかく全体的にハイテンションで個性があって楽しすぎるグループで、全員が面白い。そして毎回のカムバックごとにコンセプトが衝撃的だ。

紫BBA版のミミ、過去最高の衝撃度に入るかもしれない。

手越祐也さん、ガチのアクティブバカだった模様

ちょっと今回の手越の飲み会の件は今までとは質が違う。

これまでのスキャンダルはネタになるというか、勝手に陽キャパリピが遊んでいただけなのでそこまで嫌な思いは誰もしていなかった。せいぜい、相手のアイドル側のファンが傷つくくらいだった。

金塊反社の時はグレーだったがまあ許された。

 

ただ今回は自粛要請の状況でアクティブに女を連れて飲み会をしているので、あまりにも世間の空気が読めていない。正直、自分の身の回りでも誰かの家に行って飲んでくるという人はいないわけではない。

そこまでの強制力はない。

しかしこれは一般人の話であって、よりによってステイホームに1番力を入れているジャニーズから出ることがマズい。

 

急に芸能人がいきなり何かの法案に反対しだして、ああいうセレブの気取った感じや、ぶっちゃけノリのような軽い無知な感じが叩かれていたのと対極にジャニーズ事務所は黙々とただアイドルや芸能人としてひたむきにコロナ対策に尽力していた。

芸能人特有の嫌なところを見せずに、一生懸命やってたジャニーズはほんと良かった。

ついにはミスチルとのコラボで76人のトニトニ企画という前代未聞の活動も始まろうとしていた。

 

こういう時手越何してんだよ!というのがジャニーズファンの総意に近いというか、呆れかえっているというか。

ただでさえタッキーがスキャンダルに厳格な姿勢見せてるときに、手越は何も考えていなかったのか?

アイツどんだけアクティブなんだよ笑

 

むしろ手越祐也好きなくらいなんだけど、これはマズいでしょと。

藤浪晋太郎や石田純一レベルでしょもう。

正直ジャニーズで最初の感染者出るなら手越だと思っていた人は多いはず。まあ今回は別に感性しているわけではないが、世間を逆なでしているというか、ジャニーズの足を引っ張ってるというか。

これから、アフターコロナのジャニーズで手越は相当居づらくなるのではないか。自分が先輩グループの立場だったら許せないだろうし、既に嵐をがっつり敵にしている状況なので先行きは厳しい。一度NEWSをやめるという話もあったみたいだし、赤西や錦戸の所に合流したがってるんじゃないかむしろ。

あっちは下半身出しながら思う存分オンライン飲み会出来るぞ

 

今回の事は、男はそれほど怒っていないように思う。

手越に嫉妬して叩く人ってあんまいなくて、もう尊敬や憧れの領域に入っているから元気だなくらいにしか思わないというか。完全にネタキャラ扱いで、またジャニーズのアクティブバカがやらかしたぐらいだ。

むしろ今回は女性の方が手越を許してなさそうではある。

基本的に男性に比べて女性のほうが協調性が高いという傾向がある。

ゆえにこういうとき違反する人に対して厳しいのも女性だ。岡村隆史より石田純一の方がが許せないという女性は多い。

 

いつものただ遊んでいただけのスキャンダルならまだしも、今回は昭恵夫人と花見してイエローカードだったところに今回2枚目なのでレッドカードでもおかしくはない。

クラブワールドカップで年の瀬に手越見られなくなるのは寂しいから、留まっては欲しいけど、今一番やってはいけないデリケートな事をしてしまった代償はどうなるのか。

それにしてもこんな時でも動きたくて仕方がない陽キャのメンタルは凄い。

マツコみたいにずっとこのままでもいい、元通り活動する自信がないという人もいれば手越みたいな奴もいる。千鳥大悟は志村ショックなのかあれだけお酒が好きなのに全然飲みに行かずマリカーしているというのに。オンライン飲み会すらしていないという。自分自身家で一人飲みの気軽さに染まっているから、陽キャパリピのあの行動力は今褒めちゃいけないのだろうがもはや驚異的にさえ見える。

手越よ、テキーラくらい通販で買えるだろ!

まあそういう問題ではないんだろうけど。

とりあえずクラブワールドカップだけは手越じゃないとしっくりこないので、なんとかそれまでに反省してまたあのハイテンションさで人々を元気にして欲しいなと思う。

マラドーナ躍動 1986年W杯決勝アルゼンチン対西ドイツ

現在FIFATVがyoutubeで過去のワールドカップの名試合のフルマッチ動画を上げている。

ステイホームしている世界中のサッカーファンにとってとてもありがたい。

 

今回自分が見たのはマラドーナが優勝を成し遂げた伝説の1986年ワールドカップの決勝だ。

まずこの大会、なんと言っても有名なのはイングランド戦の5人抜きゴールと神の手ゴールだ。そして次にベルギー戦だろうか。

そのため決勝の西ドイツ戦はそれらの試合ほどの知名度はなく語られることも少ない。

 

またマラドーナの試合をハイライトではなく完全に一試合見ること自体が少ない。実際自分もバルセロナ時代の試合を一試合見たぐらいで、完全に90分見たことは一試合しかない。

サッカーを語る上で、そして何よりマラドーナファンとしてこの度しっかり通して見てみることにした。

youtu.be

 

ネタバレというかもはやサッカーにおける歴史的知識として結果的にに3対2でアルゼンチンが優勝を決めることになるのだが、内容としては非常に見応えがあった。

いや、これ34年前の試合とはいえ多少画質が荒いくらいで今見ても十分面白い。

ユニフォームに名前が書いておらず、カメラワークがフォーカスしすぎて全体図が見にくいとはいえ、現代サッカーに近いコレクティブさや戦術の完成度はある。

多少、今と芝も荒くパス回しが比べてゆっくりしている部分はあり、基本フォワードはディフェンスの時にあまりプレスをかけずゆったり回している。

ただ現代に比べてシミーミュレーションは少ないし、タックルの激しさがエゲツない。

実際このコメント欄でも、「サッカーが商業主義やダイブに汚染される前の本当の男たちの戦いだった頃」という内容は多かった。

 

90分見通すには、英語実況をリスニングの勉強だと考えたり、そうした外国人の書き込みを読んだりしながらだと捗る。

面白かったのがおそらくスペイン語圏の方からの書き込みで「英語はチェスの試合でも解説しているかのように聞こえる。スペイン語はもっと熱がこもってるからスペイン語版も用意してくれ」みたいなコメントだ。これも複数あって確かにマラドーナのプレーはスペイン語版の方が情熱はある気がする。日本人からすると代表戦は松木実況じゃないと熱くなれないみたいなものだろうか。

逆にレトロな当時の解説をそのままにしてくれてありがとうみたいな意見もあった。

 

マラドーナのプレー内容の話に戻ると、やはりマラドーナ凄いなと。

今見ても、極めて現代的かつ魅力的な選手だ。

思っていた以上にヒールを使うんだなとか、あの独特な体型は唯一無二だなとか。ただ実況だと11番のバルダーノという選手がいて髪型も似ているし、わりと聞き間違うことは多かったので、これから見ようという方は気をつけてもらいたい笑

7版のブルチョガもいい選手だった。

西ドイツはマテウスとルンメニゲがこの時のタレントで監督はなんとあのベッケンバウアーだ。

 

ただその豪華なタレントの中でもマラドーナは別格だった。この試合ゴールこそ決めておらずマラドーナの試合として語られることは少ないが、最後の劇的な3点目はマラドーナのスルーパスによるアシストだし、試合通して狭いスペースでのワンツーの連携多く、バンバンとキーパスを出している。

この時の26歳だとは思えない程にプレーが成熟している。

しかも今のメッシ程守られていない。先程も述べたようにエゲツないファウルを喰らいまくる。カードがなかったペレの時代かと見紛う程だ。

 

更に面白いプチ見どころとして決勝アシストのちょっと前に一瞬ピッチの上で歩いている白い鳩が映る。この後に劇的なシーンが来るのだからもはや映画だ。

幸運の鳩が勝利を引き寄せたのだろうか。

コメント欄でも彼らの差が散々書かれていたが、やはりこういうドラマの部分がメッシとマラドーナの違いなのだろう。

決勝でドイツに勝つのがマラドーナで、負けるのがメッシだ。おまけに周りのタレントには恵まれている。

 

自分はバリバリのメッシ世代で、マラドーナの現役時代は知らないがサイン貰えるなら絶対にマラドーナを選ぶ。歴史上人物の領域なので、同じサッカーファンでもこういった歴史や文化の背景に興味がある人はマラドーナを評価する。

メッシはバルセロナのアイコンであっても、スポーツの枠を超えた存在ではないしラテンアメリカの英雄でもない。

先日チェ・ゲバラのドキュメント番組を見たばかりで南米の革命や抵抗の歴史に興味がある身としてはマラドーナに憧憬を抱かずにはいられないわけだ。

 

1980年代の純粋な頃のフットボールであったり、激動の20世紀であったり、その真っ只中にいたディエゴ・マラドーナという圧倒的ヒールでありスター、キャラが強烈すぎる。

 

賛否両論別れ、アルゼンチンは軍事独裁時代の八百長と神の手で2度もチートを使って優勝したという意見ももちろんある。こうしても世界中の人々が議論するところがこの競技の面白さだ。

「90年と2014年の決勝をアップしてくれ」というコメントも複数あったが彼らはきっとドイツ人だろう笑

次の大会がまた同じ組み合わせで今度はドイツが優勝するのもドラマだ。

「アルゼンチンがドイツにワールドカップで勝ったのはこの試合しかない」

「マテウスはマラドーナのマークで疲弊していた。次の90年大会ではベッケンバウアーはその役割を別の選手にしたことで成功した」などの書き込みもあり、海外のサッカーファンは歴史があってやはり詳しいなと感心した。

 

日本でも「擦り切れるくらい5人抜きのビデオを見た」という選手がいるくらい実際この大会のマラドーナに影響を受けたという選手は多いが、本格的にワールドカップが大衆的なコンテンツになっていくのは1998年フランス大会からだろう。

 

80年代の牧歌性と熱気の両方がこの映像にはある。

これぞワールドカップだという雰囲気だ。生まれてもいない時代を得意気に語るのもおかしなものだが、鉄道ファンが国鉄時代に憧れるような感覚に近いかもしれない。最近自分自身、キングカズの全盛期の全盛期などを見たりサッカーでも懐古趣味に目覚めている。

これまではわりと現代サッカー至上主義者だったのだが、最近の若手よりレジェンド選手の方が気になり出し始めた。

過去のことは想像力が無ければわからない。

過去のサッカーの戦術を分析するという見方より、まずは単純にその時代の雰囲気に触れるために映画やドキュメンタリーのような感覚で見てみるのもおすすめだ。