ドラグノフってマジでかっこいいよなぁ。フォルムがとにかくかっこよすぎる。
くりぬきで軽量化された銃床もかっこいいし細長いバレルもいいし近代的なスコープもいい。それでいてどこか東側的な質の低そうな感じがするのもかえって魅力。
共産圏の銃はやっぱりカッコいい。
実際の所性能面ではセミオート狙撃銃ということもありボルトアクション系には劣り西側の有名なセミオート狙撃銃に比べても射程距離が短いと言われている。ただソ連軍の運用において市街戦での戦いを想定しているのが特徴でありドラグノフの性能はそういう局面においては十分な性能を持つ。
まさに独ソ戦のスターリングラード攻防戦のような戦いにはこの銃の存在はうってつけの銃
性能が多少低くても実戦性能としては十分で市街戦に特化してる感がいい。
AKなどのアサルトライフルを支援する形で少し射程距離を伸ばした感じというイメージだろうか。程よく安価で頑丈で、なおかつAKよりも遠距離を狙えるという立ち位置
1:正式採用されたのは1960年代
AK47より新しくAK74より古いというイメージ。1960年代のソ連とかアメリカにガチで対抗できていた時代だからワクワクするなぁ。その時に作られた銃がこのドラグノフ
設計者はエフゲニー・ドラグノフという人らしい。日本版のウィキではほとんど情報がなかったので英語版を見てみたら元々鉄砲鍛冶屋の家庭に生まれて機械工として働いて1939年から独ソ戦に従事
独ソ戦では銃の整備みたいなことをしていてこの時に海外の銃を鹵獲したとも言われている。戦後はバイアスロン射撃とか民間の射撃大会でエンジニアとして働いていて1959年に自身のこのライフルの設計を軍に提出したらしい。他にも銃器の設計で多くの功績を残しAK74に影響する設計も発明している。その結果レーニン賞を受賞したというのがドラグノフさんのキャリアになる。
2:スコープはPSO-01
このPSO-01というスコープも調べてみると面白い。1960年代の設計としてはかなり画期的で手の込んだつくりになっている。
さすが当時の重工業先進国ソビエト連邦
革命的偉業である!(プロパガンダ感)、来るアメリカとの戦争に備え開発が急がれていた時代。こういう時代背景を考えるとワクワクするよね。
レンズは倍率4倍固定で距離計の使い方も面白い。人間のサイズをそこにあてはめたとき大体の距離がわかるという設計。当たり前のことだけども近くに存在する標的は大きく見えて、遠くに存在する標的は小さく見えるということを利用したレイテクル設計
そういう最先端感もあってこのスコープはかなりかっこいいし他の銃でも使われている。同じ共産圏や東側でも製造されて、中国のノリンコ製やソ連崩壊で海外に流出したベラルーシ製のスコープがエアガン用として日本でも出回っていたりする。ただやはりどちらも本家ソ連製に比べると質が低い。こういう東側の事情も調べてみると面白い。やっぱそういう秘密のベールに包まれた謎兵器っぽいところがソ連軍の面白いところ
3:弾丸はモシン・ナガンと共有
弾丸はAK系列と共有と思いきや実はモシン・ナガンとの共有。帝政ロシア時代の物がまだ現役というのが凄い。120年も現役で世界最古。それでも通じるぐらい元の設計がよかったという事なのだろう。またそれを少し改良し寄り精密射撃用に特化した弾丸も使うことができるが基本企画はモシン・ナガンと同じである。
第一次世界大戦や日露戦争の頃からの伝統がまだ通用しているところにロシアの歴史の凄さを感じざるを得ない。
4:日本でも猟銃として使用可能
日本でも猟銃として使えることは驚き。セミオートのライフルって全然OKなんだね。調べてみたらドラグノフ所持者のブログとかありそう。
マガジンは小さくしなければならないらしいけど基本構造としてはドラグノフそのものというのはうれしい。
害獣駆除目的とかでも使えそうだよね。狩猟の普及にはドラグノフを使えるというのは一つの魅力になる。近年猟師不足で田畑が荒らされてるという問題が深刻になっていて狩猟をする人が少しでも増えないといけない現実がある。昔はそういう猟師がいっぱいいて実はわりと日本では実銃の使用ってメジャーだったんだよね。シカやサルが増えて森林だけじゃなく畑まで荒らしたりとか、アライグマが増えて従来の生物を食い荒らしたりなどの問題も深刻。SVDを実銃で持ちたいとか撃ちたいという人が猟師になるのとかは立派な環境保護への貢献だと思う。個人的に狩猟に興味があって狩猟のブログとか検索したり実銃の免許とかも調べてるぐらいだからドラグノフ使えるというのはマジでうれしい。
サイバイバルゲームよりよっぽど実戦に近いしFPSよりもあてたときの喜びがありそう。日本で実戦に近いことをやろうとしたらFPSやサバゲより狩猟が一番近い。
猟銃ってもっとかっこ悪いのしかないと思ったけどドラグノフ撃つことも可能と言えば可能というのはうれしいね、時間はかかるけど。狩猟の世界は人手が足りないのと高齢化している。こういうスタイリッシュで若者に人気がある銃を実際に使えるならば狩猟文化を廃れさせずにも済むしサバゲ行こうぜ見たいなノリで休日狩猟に行こうぜとかも面白そう。サバゲやFPS、実銃マニアがこうやって狩猟をやる流れになっていくことが必要。もうマタギなんていないんだから若者が新しい文化を作っていくしかない。
シモ・ヘイヘとかもそういう狩猟から歴史的スナイパーになったぐらいだから狩猟の方が実戦よりはるかに難しい。シモ・ヘイヘからからすれば小さくてすばしっこく警戒心の強いウサギより人間の方がよっぽど仕留めやすいのかもしれない。
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5:エアガンでも発売されている
個人的に東京マルイがSVDドラグノフを電動ガンで発売するのをもう何年も待っている。当時言われていたことがこういう細長い銃は電動ガンの設計に耐えられないということ。あれからもう10年もたってるから今の技術で何とか発売してくれないかなぁ。
あとはドラグノフを再現するためにすでに発売されてるAK47を改造したりとか、ドラグノフとまではいかない物のユーゴスラビアやルーマニアで製造されたAKの狙撃用カスタムみたいなものの再現を目指す人とかもいる。
エアコッキングとかガスガンでも販売されているので欲しい人はそちらもおすすめ。最近調べたらエアコッキングでも安価なものが発売されている。中国製とかだったら電動ガンでもあるけどやっぱりマルイ製で出してほしくはある。あとエアコッキングでも10万近い値段で凄い高級なものもあったはず。その時に比べるとより安価でより公正なものが作られていると思う。
いずれにせよ個人的にドラグノフが大好きなのでエアガンで手に入れてみたいという思いはある。 ソ連軍ごっこしてみたいなぁ。
ガチ冷戦時代に訓練してた元ソ連軍兵士のおじいちゃんとか超かっこいいだろうなぁ。
あと最近の現代化されたブラックのポリマー素材系のドラグノフも好き。
これが一番絶妙に好きな状態
その10万の奴は実際の木材ストックとか実物のスコープを使ってたからそんな高かったはず。個人的にポリマー素材系の方が好きな、ただ折り畳み系はあまり好きじゃない。
それにしてもやっぱり最高にかっこいい銃だと思う、そりゃ創作物でもよく使われるのも納得できる。本当に武器の歴史に残るほどかっこいい狙撃銃だと言って間違いないだろう。
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