プロヴィデンスガンダムってめちゃくちゃかっこいいよなぁ。
あれほどラスボス感ある機体はなかなかいないしそもそもガンダムという事を抜きにしてもラスボス感ある敵なのは間違いない。まず何と言ってもあの重厚感。プロヴィデンスという名前がこれでもかというぐらいに合う。プロヴィデンスガンダムのプロヴィデンス感はエグい。最強に厨二病な機体である。
そして武装も重量感がある。強烈なビームライフルに加えて左手の複合兵装。奪取したブリッツのトリケロスが元になってザフト軍で改良されて完成されたという設定がかっこよすぎる。こういう大戦中に敵の鹵獲した兵器をもとに開発された感ワクワクするよなぁ。大戦末期に出てきた巨大機動兵器という意味じゃドイツ軍のマウスを彷彿とさせる。そしてなんといっても期待を象徴するドラグーンシステム
ある意味光輪のように見えなくもないその姿はまさにラスボス。ラスボスといえばこれだけ強力な火力があってほしいなというぐらいに火力抜群。大量の砲撃力と巨大なビームサーベルは王者の風格と威厳
このドラグーンが襲い掛かってくる中をキラ・ヤマトはフリーダムで攻撃していく。当時のフリーダムはまだドラグーンシステムがないので当時のコズミックイラの世界で最も画期的な機体だった。この時はクルーゼぐらいしか完璧にドラグーンシステムのモビルスーツを操作できないあたりもかっこいい設定。コーディネーターの方が基本的にハイスペックだがたまにナチュラルにコーディネーターを超える天才がいてそれがクルーゼだった。コディネーターでも操作できないような最強の機体がまさにZGMF-X13Aプロヴィデンスガンダム
今でもコズミックイラ最強のパイロットはクルーゼではないかという声もあるほどその印象は強かった。後にストライクフリーダムがドラグーンシステムを装備しキラ・ヤマトがそれで戦うのはある意味で象徴的。
後継機体にはレジェントガンダムという機体もあるけどやっぱりどうしてもゲテモノ感やラスボス感などの迫力では劣る印象がある。当時のザフトの最高峰の機体で最強の破壊兵器感のあったプロヴィデンスに対して、レジェンドはデステイニーのついでに作られた感がどうしてもしてしまう。
プロヴィデンス→フリーダムとジャスティスとは別にに最後3番目の機体があったとは・・・!
レジェンド→なんか小奇麗になったプロヴィデンスだな。
衝撃という意味ではどうしても元祖の方が勝ってしまう。更に言えばラウ・ル・クルーゼというキャラもレイ・ザ・バレルというキャラクターより強烈。個人的にはレイが好きだけどもどうしてもレイの存在感は弱い。レイはガンダムSEED DESTINYでもっと評価されるべきキャラだとは思うけどあまりにも前任のクルーゼが強烈過ぎた。
SEED DESTINYのラスボスとしてのレイは物足りなくどうしても歴戦のキラ・ヤマトが上回った感があってラスボスとしての凄みを感じなかった。
そもそもクルーゼの場合は世界の消滅をもくろんでおりこれぞラスボスという程の王道だった。レイもクルーゼに「ラスボス学」を学んでいればよかったかもしれない。ただ、同じ遺伝子なのにそのクルーゼと同じ道に行かなかったというところにもデスティニーのストーリーはあるのだが。
とにかくクルーゼとプロヴィデンスの組み合わせはアニメ史上に残るほどのラスボスでありラスボスキャラを考えようと思ったらやはりクルーゼは参考になる。
恐らく最も印象的だったラスボスというランキングがあればクルーゼは上位に来るに違いない。それほど印象的でラスボス感があったし強キャラ感もあった。今の時代だからこそもっとクルーゼは再評価されるべきだろうしガンダムSEEDはクルーゼの物語として読み解いても面白いかもしれない。遺伝子工学の時代に振り回されたもう1人の悲運の主人公、それがクルーゼだったように思う。