なぜそんなにジャニーズが好きで、韓流にまではまっているのかと言われれば自分は「華やかさ」を追い求めているからだという答えに行き着く。
結局のところ自分は、未来の壮大な発展に夢を見たいタイプの人間で、King & Princeの『勝つんだWIN!』の歌詞のように「デカい夢」を追いかけているときの感覚が好きなのかもしれない。
ジャニーズ、韓流に加えて実は宝塚歌劇団も好意的に見ており、かつて元AKB48の渡辺麻友が「全てがきらびやかな夢の世界がある」と語っていたように、その荘厳なステージに魅力を感じる。
そしてジャニーズ、韓流、宝塚、そしてもうひとつ加えるならばフィギュアスケートがなぜここまで華やかかと言えば、これはシンプルに女性が支えているからだという結論に行き着く。
防弾少年団の『血、汗、涙』の歌詞にあるように結局のところ世の中「マニー」が大事であり、要するに購買意欲が高く、活気のある女性層が多いコンテンツには予算が集まるからデカい華やかなことができるのである。
逆に、イマドキの男子というのは誰もが疲弊しきっており元気がない。
「バーチャルユーチューバーや日常アニメを見ていればそれなりに満足できて幸せっす」みたいな、日常のつまらなさに適応しきった男子が多いため、"しょぼい"ものしか作られなくなっているのが現代の傾向だ。
「インスタ映え」のために遠いところまで珍しい料理を食べに行く行動力など正直なところ今の男子にはない。
とにかく最近の男性主体コンテンツはどこも予算不足に苦しんでおり、低予算で寂れたことしかできない状況にある。男性の可処分所得が低くなったこともあるが、何より野心が無くほどほどの幸せに満足を覚えるようになったからかもしれないし、自分自身その一人であることは否定できない。
そんな時にジャニーズや韓流の派手で華やかなステージを見ると、「この大正義感すげぇえええええ!」と、日常のしょうもなさとは違う世界を感じる。とにかく華やかで、女性ファンの熱量も凄い。
ついでに言えばLDHもここに加わるし、腐女子向けのアニメ舞台もやっぱり凄い。
この不景気で未来も明るくないのに、なぜだかやたら元気なのが女性なのだ。
正直男性から見ると女性がなぜここまで元気なのかと思う時がある。
韓流アイドルの子たちが異常なまでにハイテンションなのを見ると、素直に女性の活力の凄さを感じずにはいられない。MOMOLANDのメンバーのあのテンションの高さの源は一体どこから来るのかと不思議に思うし、そこに元気をもらう。
それでなぜ女性がこんな暗い時代にも元気なのかと考えれば、実は女性は有史以来ずっと暗い時代に生きてきたから、そんなことには負けないメンタルの強さがあるのではないかという結論に行き着いた。
人類の歴史というのは基本的に男性社会の連続であり、女性の権利向上運動が行われたのはごく最近の事に過ぎない。まだここ1世紀の出来事であり、そしてそれはまだ継続の途上にある。
男というのは良くも悪くも調子乗りで、熱しやすいが冷めやすい。
そのため一見強いように見えて、時代の雰囲気が悪くなると真っ先に元気がなくなるのが男性なのだ。だからこそバーチャルユーチューバーや日常アニメを見て癒されることしかやることがない。
野球のノムさんこと野村克也が、奥さんに先立たれて「男が弱いことを実感しているよ」という言葉がとても理解できる。
その一方で女性というのはもう何千年もの間困難な状況で生きてきたため、今更少しの事で元気がなくなる事なんてなく非常に逆境に強い。
社会の抑圧の中で耐え抜き、出産の痛みにも耐えられる精神力は男性にはない物だ。
男はその代り戦争の役割を担ってきたが、実はその戦争もフランスのジャンヌ・ダルクや日本の巴御前、ソ連軍の女性スナイパーのように実は女性も戦争ができる。現代でもクルド人の女性狙撃手がISISと戦っており、女性の社会進出により職場でも活躍は目覚ましい。
TWICEのナヨンに口喧嘩で勝てる男子などほとんどいないだろう、それぐらい女性は強い。
男は元気がないが女はむしろやる気に溢れている、それが今の風潮かもしれない。
そんな女性たちが何より好むのが、まさに渡辺麻友が言うように「華やかなきらびやかさ」でありジャニーズ、韓流、宝塚、フィギュアスケートは見ていて非常に綺麗で憧れるような世界観がある。
世の中のいろんなものがどんどんと衰退していき、男子の元気が無くなっていく時代に、逆に逆境に強い女性は、時代の風潮など物ともせずハイテンションに元気になっている。
男子の元気がなくなるからこそ、女子が欲求不満になり尚更、アイドルや舞台に求心力が集まるという循環が発生する。
そう考えると昨今の風潮とは真逆に、未来溢れるのがやはりこういった女性に人気なコンテンツなのかもしれない。何か壮大な未来がありそうで、明るい未来に溢れているという期待感がそこにはある。
ここまで女性が時代に負けないやる気や情熱に満ちているなら、その活力を今の社会はもっと活用するべきなのかもしれない。