ジャニーズというのは女性受けするだけでなく、男性にも憧れられてこそジャニーズと言える。その時代の流行やイケメンの象徴としてジャニーズはこれまでの芸能界の歴史を作り上げてきた。
その中でジャニーズ事務所がこれまで逃した最大の天才は赤西仁だろう。
かつてあの赤西も紛れもなくジャニーズでありアイドルだった。
KAT-TUNデビュー当初やごくせん2放映時は赤西仁や亀梨和也かということが当時の学生の間では必ず話題になった。まさにジャニーズが時代の流行の中心だった時である。
自分自身まさにその時ジャニーズに憧れた立場であり「KAT-TUNかっけぇ、赤西仁かっけぇ」と思っていたし、彼らのようになりたいとも思っていた。同性が認めるジャニーズとしての姿がそこには合った。それまでジャニーズと言えば女子がはまっているだけのものでしかないというイメージが強かったが自分はその時初めてジャニーズがかっこいいなと思ったしそれほど赤西仁やKAT-TUNのインパクトは凄かった。
もちろん自分が赤西のレベルにあるとはまったくもって思っていないしジャニーズには遠く及ばないとも思っている。しかしそういう雲の上の存在として燦然と輝く存在感が赤西仁やKAT-TUNに合ったことは間違いない。
やはりジャニーズは同性が憧れる魅力がなければならないし、そうやって男子が憧れるからまた新しいジャニーズが誕生していくともいえる。
実際に今の若手ジャニーズも元々は彼らに憧れて履歴書を送った立場である。
同性が憧れなければジャニーズという歴史は受け継がれていかない。
そういう意味でやはりジャニーズは女性受けだけでなく男性受けも考えたグループを作らなければならないし最先端の流行としてイメージ戦略を作り上げていかなければならないだろう。仮にジャニーズ事務所に履歴書を送る前の10代の赤西仁が今いたらジャニーズ事務所ではなくLDHのオーディションに行っているかもしれない。今そう言った求心力がジャニーズになくなっているとしたらそれは大きな問題になる。今後小粒化したどこにでもいるようなメンバーしか現れなくなるのであればかつてのジャニーズの絶対的な地位は揺らぐだろう。
男がかっこいいと思わなければ才能のある人材は集まらない。
昔のように男からも憧れられるのがジャニーズでなければならないし、女性ジャニオタ向けに特化すれば衰退するだろう。実際にAKBは人気絶頂の頃は女性からも憧れられていたが今は完全にオタク向けになって衰退している。ジャニーズがそういったオタク向けだけに特化したアイドル事務所として衰退していく姿は見たくない。
同性受けというものは絶対に軽視してはいけないと思うし、そこに関しては同性ジャニーズファンとしてはっきり言いたい部分でもある。
ジャニーズというのは「女子だけでなく男子も憧れるかっけぇ存在」であってほしい。
オタク向けにファンサービスをするだけでなく、流行の最先端のかっこいい男子のカリスマになるような存在がいなければならない。
そして全盛期の赤西仁はまさにそういう立場だった。
その一昔前は木村拓哉であり、当時の若い男性は木村拓哉の髪型やファッションをことごとく真似していたと言われる。KinKi Kidsも同性からの支持は高かったと言われている。
赤西仁の当時の勢いはすさまじく、仮にジャニーズに留まりプロに徹していたら木村拓哉を超えKAT-TUNというグループは充電期間に入ることなく今も巨大なグループとして日本だけでなくアジアも席巻していたかもしれない。全盛期のKAT-TUNがフルメンバーのまま成長していればK-POPなど話にならない存在だったはずだ。
だが赤西仁は現実として脱退とソロビューの道を選んだ。
そういった孤高の道を切り開いていく姿もまた男としてのかっこよさがあるのも事実だ。彼は彼の選んだ自分なりの道を切り開いていく。脱退してもなお語り継がれ、常に賛否両論巻き起こす姿もまた赤西仁の魅力なのかもしれない。