中島健人と菊池風磨のシンメは「ふまけん」と言われジュニア時代からの長い歴史がある。ジャニーズ界にはシンメという概念があり一言では説明しにくい。ただの2人の対比というわけでもなく、仲の良いコンビというわけでもない。
ある意味で仕事の関係上一緒に行動することで独特な関係がそこには生じる。
ジャニーズには様々なシンメがあり、「絶妙な距離感」や「ジュニア時代からの縁」のようなものに惹かれる人もいる。
「なんだかんだで常に隣にはアイツがいた」という関係がシンメの魅力だ。
そんな中で自分はSexy Zoneファンとしてもこのふまけんのシンメが気に入っている。
中島健人はまさに正統派アイドルの王子様キャラ、一方菊池風磨はトガッたイケてる印象を感じさせるキャラだ。お互い最大級にかっこつけているが、そのかっこつけ方はまさに真逆。方向性が全く違うかっこよさだが、共に自分が考えるかっこよさを全力で追及しているところにシンメとしての魅力がある。健人も風磨も自分が信じるかっこよさを追求している。その対比が魅力だ。
全力でアイドルをやるキャラと少しトガった雰囲気であえてアイドル感を弱めた印象を与えるキャラという対比はまさに白と黒だろう。
この絶妙の対極にあるキャラがシンメをやることでその個性が双方に際立ち絶妙なバランスになる。似た二人が組むだけでは個性が互いに混ざってしまうが、対極的なキャラが並ぶとその二人の個性が打ち消しあわず鮮明になる。
雑誌の写真などでも全然違う二人が1つの写真に納まることが多く、その時にその差はよりはっきりと映る。こういう構図というのはドラマや漫画、アニメなどにも多くキャラクター差がはっきり分かれる方が双方がかっこよく見えることが多い。
チェスで言うならば白のほうでプレーしそうなのが中島健人で、黒のほうでプレーしそうなのが菊池風磨だ。
そしてダンスや歌声などにもその差は現れる。
徹底的にエレガントな動作を極めた中島健人と、あえて力を抜いた動作をする菊池風磨、歌い方も同じような差がある。しかしいざラジオや副音声などになると二人とも声が似ていて時々区別がつかなくなったりするところも魅力である。
またこの2人は最近信頼関係を築いているが、一時は不仲説も囁かれたり文章上で口論になるようなこともあった。ジャニーズブログ内での舌戦は不仲時代の象徴であり、佐藤勝利が仲裁しなければ口も利かなかった時期もある。
しかし今ではお互いしっかりと話し合いプロとしてSexy Zoneとして、高みをめざし競い合っている。
シンメというのは必ずしもベタベタ仲がいいだけではなく、少しバチバチ感があるぐらいのほうが曲のパフォーマンスをしたとき迫力があったり、お互いにレベルアップして成長してゆける。そしてその絶妙な距離感ゆえにラジオや番組などで息の合ったトークをするとファンはついついうれしくなる。特に中島健人と菊池風磨の2人は「下ネタ」になったときものすごく距離が接近する。この時ばかりは2人とも素の男子に戻りはっちゃけたトークを繰り返す。
男子は下ネタの話になると精神年齢が小学生レベルに舞い戻ってしまうため、この時ばかりはいろんな障壁がなくなり完全に打ち解けあうのだ。下ネタはクラス内で絶対絡まない男子同士も仲良くさせたり国籍も違う男同士を盛り上げたりもする力がある。
そしてそのトークに佐藤勝利や聡マリが巻き込まれないようにしようと頑張っている姿も面白く、そこの掛け合いはグループ全体の魅力にもなっている。
また少し前にバレー実況で副音声を担当したときは、もはやふまけんの2人が暴走しまくりもはや2人がどちらなのか音声では区別できないほどハイテンションになっていた。
佐藤勝利がツッコミにいつも以上に忙しくなることもありこれは個人的に凄く好きな実況でもある。またバレーをやるならば復活させてほしいぐらい面白い内容である。
セクチャン時代も暴走する時は非常に息が合い、めちゃくちゃになったときのふまけんはシンメ界最高レベルの爆発力がある。
そしてその2人が思う存分はっちゃけられるのもまさに佐藤勝利というツッコミ役がいるからだろう。不仲時期の仲裁役になっていたのも勝利であり、実はふまけんの話題は勝利なしで語ることもできない。
仮にふまけんだけでデビューしたりユニットを組んでいればお互い打ち解けあう事もなく、個性を思う存分発揮することもなかったかもしれない。元々B.I.shadowというユニットからSexy Zoneになったときは反発があったのも事実だが、佐藤勝利が加わったことでこのふまけんはより魅力が増したともいえる。
ジャニーズのグループを見ていても、もともとシンメだったところにもう一人有望な若手が入るケースは多いけれどもSexy Zoneに関してはそれが大成功した例と今のところ自分はそう思うし、今後もそうあってほしいと思う。。仮にKinKi Kidsやタキツバのように2人でデビューしていたら今日のふまけんはなかったかもしれない。グループ内のシンメとして絶妙な対極にある2人の活躍をこれからも願いたい。