こういう真面目な番組を見るのも好きでよくNHKスペシャルやBSドキュメントみたいなのを見ることが多い。こういう話は自分の考えや創作に反映することもできるし、いろいろ考えさせられるものがある。
今回見たのは「 それでもジャパニーズ・ドリーム ~日系南米人 集住団地の冬~」
見てから数日たったけど、この番組良かったなぁと改めて思えてくる。
日系南米人の子孫たちが頑張って日本社会で生きていく姿に自分自身刺激を受けた。
10数年前に規制が緩和されて、日系人は日本で働きやすくなった。
それがきっかけで日本の来た人が多いらしい。たとえばペルーなんかはもうその時滅茶苦茶で日本に行くしかなかった。ペルーにいたら命も危ない。かつて日本人が南米を目指したのと同じで、今度は日系人が日本を目指した。
一番印象的だったのはペルー人のラッパー目指してる人
母国のペルーは「知らない外国」
だから日本で生きていくしかない、日々はなんとかソーラーパネルの現場で働いて団地の仲間と「田んぼから這い上がっていくぜ」みたいな歌詞を歌うラップを作って夢を目指していた。
最後は犬飼いたいと思ってペットショップいったら30万だったとか、ソーラオーパネルの現場で正式に契約社員になった、という感じで終わった。こういう移民から成り上がっていくみたいなストーリーはよく欧州のサッカーで聞く話なので夢を追いかけて頑張っていってほしいなと思った。
ただ、この話だけ聞くとギャングみたいなイメージがあったけど全然そんな感じじゃない。欧州の移民みたいなイメージと違って、普通に日本人。そんな荒れてる感じでもなくこうやって派遣労働現場で親子共に頑張っている姿はかっこよかった。
自分自身も最近空き時間で派遣バイトに行ってるので、こうやって頑張る姿に共感した。日々の現実があり決して華やかではないけど、夢を追いかけていくという雰囲気がよかった。
他にはブラジル人一家。
その家族の娘は日系4世
この人もまた心は日本人で、日本も好きだけど日本人として見られないこともある、みたいなことを言っていた。そしてこの人は中学卒業後はブラジルに行くことを決めて、他の日系人たちと「いなくなるのはさびしいけど頑張って」みたいに話していた。
しかも4世までは在留資格がもらえるけど、一度ブラジルに戻ったらそれが消滅する?みたいな話でかなり覚悟を決めてブラジルに行く感じだった。日本で育って日本の常識を持った状態でブラジルに行くと適応に苦労しそうだけど、がんばってやっていてほしいな、と感じた。
「日本は労働者としての外国人は欲しいが、定住者としての外国人は欲しくない」
みたいなことを専門家の人が言っていた。
移民問題とはいずれ向き合わないといけない時期がやってくる。
完全に日本育ちで感覚が日本の人もいれば、途中からやってきて南米の感覚を持っている人もいる。同じ移民でも違いがあるし、出身地域によっても違う。
これから受け入れないなら受け入れないでどう社会を成り立たせていくか考えなければならないし、受け入れるならばお互いが幸せに暮らしていける方法を考えなければならない。
団地のアンケートでは日本人は「外国人とはかかわりたくない」が最多
外国人は「日本人と関わっていきたい」が最多でギャップがあった
前述のペルー人青年が言っていた
「日本は頑張れば夢がかなう社会」日本人からするとその感覚は希薄だが、もっと難しい環境にある国は多く存在する。
派遣の薄給バイトで頑張りながらも夢を追いかけていく、それを諦めてはいけないんだなと思う。
自分自身お金が足りないので最近なんとか空き時間を見つけて派遣バイトをやってる。日本社会の上層とは言えない部分でこうやって地道に働いてお金を作っていく。
自分の場合時間がある時だけだから毎日ではないけど、こういう現場で毎日働いている人もいる。そういう姿を見てきつい仕事もがんばろうと思った。
前回の職場は高校生の子供がいて、将来医学部目指してるから自分のお小遣いがないというお父さんがいた。だからそのお小遣いを稼ぐために1日単位の短期バイトをやっている
もちろん普段仕事していて、更に土曜日に仕事をしているというパターン
そうやって頑張っている人もいる。しかもそのバイト、未だに手が痛いので、このひとはさらに大変だと思う。
短期バイトはこうやって空いてる時間を使えるので便利だが、その一方でずっと働かせられ続けるし、単純作業ばかりを繰り返す。
短期単純作業派遣バイトは吹き溜まり感が半端じゃない。そして当然薄給。ただ頑張った後すぐお金がもらえるのはうれしい。その後にカイジみたいに~ペリカの散財!豪遊!みたいにやるのが楽しい。7000いくらかもらって、2000円使っても5000円残る。
こういうちょっとしたことがうれしい。今まで何とか食費を切り詰めて底辺生活をしていたけど、まぁ何とかそれなりに空腹を満たせる程度にはなった。
ちょっと前はどん底だったのでまずはご飯を食べられることがありがたい
もちろん楽しい生活ではないけどこうやってちょっとした喜びを見出していくしかない。
細かいかい内容はともかく、こうやってがんばって働いてる雰囲気が夢を追いかけている雰囲気がよかった。自分が派遣バイトをやる時、こうやって頑張ってる南米日系移民の子孫たちがいるんだなと思うと一人じゃないと思えてくる。
それにしてもこの番組、今になって懐古すると雰囲気がいいなと思ってくる。
数日前を懐古してる、結局懐古なんだよなぁ
懐古上級者は数日前を懐古する。
今日はちょうど夜勤のバイトがある。社会の吹き溜まりのような場所で単純作業をするこの状況から何とか這い上がっていきたい
辛いけどなんとか耐えて未来を変えていくしかない。
辛い現場を知ることで、これじゃダメだと思えてくる。なんとかこのエネルギーを力に変えてがんばっていく。辛いことを経験する、辛い事を頑張れるように自分を変えていく、そうやって強くなっていくしかない。