どの世界にもヤバいオタクというものはいるもので、そういうヤバイオタクの行動はたびたびニュースになることがある。
そのヤバイオタクの代名詞と言えば我らがジャニオタだろう。
1960年代からヤバイオタクとしての伝統があるジャニオタを差し置いて更にヤバイ奴らはなかなかいない。
ジャニオタ=ヤバイ奴らという図式が成り立つほど世間では危険集団として扱われている。
「アラシックにだけは喧嘩を売るな」「ジャニオタを敵にしたら命はない」と言われるほどの過激派狂信集団である。
しかし自分はそんなジャニオタやジャニーズ文化が嫌いではない。
いろんなオタク文化がカジュアル化してきてにわかっぽくなってきたなかで、未だにジャニオタはコアなオタクとして君臨している。そういう時代にこれだけコアなオタクが存在するジャンルというのは貴重だ。
今の時代腐女子やアニメオタクよりよっぽど濃い存在がジャニオタなのではないだろうか。かつてもっとも危険集団だと思われていた腐女子がファッションオタク化した今ではむしろジャニオタのほうが本物である。
そういうヤバイオタクをリスペクトしているから自分自身ジャニーズファンでもあるし、本来のコアな意味でのオタクというヤバさを持っているから自分はこの世界にも惹かれる部分はある。ジャニオタはいいオタク文化を残しているなとも思うし今一番濃度の高いジャンルと言っても過言ではない。
元々ジャニーズというのは初代ジャニーズにさかのぼり1962年からの伝統があり一朝一夕に誕生したものではない。ジャニー喜多川率いるジャニーズ事務所には昭和の時代から脈々と引き継がれる文化があり、それだけ魅力がある。
この事務所はもうトップからしてヤバイのである。
トップもヤバイし、メンバーもヤバイし、ファンもヤバい。そう簡単に他のジャンルがジャニーズに対抗できるわけがない(褒め言葉)
例えば昔ジャニーズと共演した女性アイドルが当時で言うところの親衛隊にカミソリの刃を封筒に詰めたものを送り付けられるというような過激なエピソードがある。そういうとんでもないエピソードがあるぐらい昭和芸能界の熱狂があった。
その一方で時代というのは変化していく。
昔の典型的なオタクというものは少なくなり、カジュアル化してどの世界も良くも悪くも入りやすくなり、それと同時に広く浅くなってきたのが現代の潮流でもある。
そういう時代にジャニーズというのはある意味昭和の香りを残しているともいえる。
事務所自体が未だに昭和っぽくアナログな文化を残しているし、提供するエンターテイメントもどこか昔ながら物を感じさせる。今韓流が勢力を伸ばしているのはひょっとしたらそういう昔の日本芸能界的な典型的なアイドルの雰囲気を持っているからかもしれない。
結局のところ手軽に見れて「会いに行ける」とか「親近感」というものが重視されて何でもかんでも身近な物が求められる時代に「やはり芸能界だけは特別な手の届かない物であってほしい」という思いも存在するのではないだろうか。いろんなコンテンツのありがたみや貴重性がなくなってきている時代に実は多くの人が飽きていて、昔ながらの貴重なものを求めているのではないか。
少々話が飛躍したが、とにかくそういったコアな文化が今の時代は少なくなり何もかもがカジュアルで身近なものになりつつある。
ファン文化というものがだんだんとカジュアルで一般化してきている。
そういう時代にクラシカルなオタク文化はなくなりつつある。
そう考えたときにジャニーズというのは本来の意味でのオタクっぽさがあり他の追従を許さない。今一番濃い存在として自分はそんなジャニオタ文化が好きであり、ジャニーズを応援したり語ることが楽しかったりもする。
しかしそんなオタク文化ウォッチャーの自分でもジャニーズファンと比類するぐらいにヤバイ奴らがいる。そう、声優オタクだ。
アニメオタクやアイドル文化自体はにわか化してきた一方で今声優文化は非常にコアになりつつある。
むしろかつてアイドルに熱狂していたようコア層が今声優にうつりつつある。
例えばかつてのアニオタと言えば萌えキャラに萌えているオタクが多く電車男のような典型的なオタクが秋葉原に存在する時代があった。しかしそういう電車男や秋葉原的なオタクは徐々に消滅していく。そしてそのアングラから消えたオタクが今は声優へと移りつつあるのだ。今ある意味オタクの中で最も過激な人々が声優へと移りつつある。
その声優オタクのエピソードはとにかぶっ飛んでいてかつてのオタク的熱狂を感じさせる。
・声優のスケジュールを完全に把握しそのスケジュールと言動の矛盾から嘘を見抜く
・過去にSNSに投稿された私服をすべて調べ上げ、私服に欠けてきた値段を調べ上げる
・バスツアーに落選したファンが痛車でバスを追いかける
・クリスマスの予定表を調べ上げて監視する
などとさまざまなヤバイエピソードがあり、外部にも伝わってくるエピソードだけでヤバい物がある。
そしてこれらのコア度はまさにジャニオタに匹敵するものがある。
私服をすべて調べ上げるどころかむしろジャニオタはプライベートの写真やSNSの裏アカウントを徹底的に調べ上げそれを拡散する。
いっそのことジャニオタの調査力VS声優オタの調査力でバトルをしたらどちらが勝利するのかという世紀の一戦もみて見たい。
アメリカのCIAとソ連のKGBの諜報組織頂上決戦と同じようにジャニオタ対声優オタで戦った場合どちらかが勝つのかというドリームマッチを期待したい。
個人的にはジャニオタサイドに属しているため、ジャニオタの「恐ろしさ」はよく知っている。彼女らの情報網や捜査力は高度に組織化されており、専らスパイ映画のような成果観である。さすがの声優オタでもそう簡単にジャニオタに勝つことはできないだろう。声優オタの間で過激とされる行動=ジャニオタの世界では日常茶飯事であり基本スキル、それぐらいの差があるように思う。
しかし声優オタの行動力や過激さもやはり強力であり侮れない。
どちらが勝つかは非常に興味深く予測ができない。
仮に両者激突する日が来れば、どちらが勝利するだろうか。
日本の二大諜報機関の勝敗は誰にも予想がつかない事である。