elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

かつてホリエモンに憧れたクラスメイトの末路

あの頃ホリエモンは旋風を巻き起こした。既存の体制を破壊する新進気鋭の新世代の若者の象徴だった。

ライブドア騒動や選挙出馬騒動のすえ投獄されてその「革命家」の劇場は幕を閉じる事になるが当時に印象としては強烈なものがあった。

 

そしてそんなホリエモンの姿に憧れた男が自分の知り合いにもいる。

その男、ここでは仮に「Tさん」としよう。

その男は正直言って自分と同じくらい痛い奴だった。コードギアスに憧れる、当時の平均的厨二病の姿だ。ブログで思想を語る、もちろん当時のネットに影響されていれば当然だ。

更に奴は何やらカードゲームにも憧れていたらしい。そのカードゲーム対戦動画をネットの動画サイトに投稿したのが奴だ。

 

そんなTさんと自分は実はそれほど縁がない。

いってみれば友達の友達という立場であり、多分クラスも1度も一緒になったことが無い。高校では完全に別であり、中学時代の一時の「友達の友達」という関係性でしかなく、話した記憶はほとんどない。

 

しかし今そのTさんが自分の中で熱い。

今も関係がある友人と話になる時Tさんの話題は尽きない。専らそのTさん情報はその現在進行形の友人と、高校時代に仲が良かったがその後消息不明の友人の高校時代の話がメインになる。

彼らの情報をまとめるとそのTさんの現状はこのようになる

・高校時代は第二のホリエモンになると息巻いていた

・地元の国立大学受験に落ち浪人生活

・キョロ充になる

・県庁所在地で浪人アパート生活

・風俗にはまる

 

もうこれだけで残念な人間だとわかるだろう。

そもそも残念な人間であるのが自分であり、その自分の交流関係もやはり残念な人間だ。内心Tさんのことは現在も関係が続いている友人とネタにすることがあるが、正直レベルは変わらないどころかむしろTさんのほうがなんとか努力しているだけ俺らより上である。

 

まずそのホリエモンに憧れたという話だが彼は一応東大を目指していたらしい。東大、東京大学の事である。なぜ憧れたのかよくわからないが、コードギアスに憧れていたT氏のことだ、どうせしょうもない厨二病的動機でホリエモンこと堀江貴文にあこがれたのだろう。東京大学に受かって時代の革新的若者として世界を変えていくことを夢見たいに違いない。

「東大に入って俺は世界を変えるんや!」そう息巻いて彼は受験勉強に励んでいたらしい。

 

そしてそのオチは当然ながら不合格。そもそも受験すらしていないだろう、なぜならば彼は地方の国立大学に目標を切り替えたからだ。そして今浪人して、その情報すら数年前でもう今はどうなってるのかすら知らない。

そもそもまず自分は彼を馬鹿にできない。自分も大学受験に失敗した立場である。自分も高校クイズに憧れて自分も東大を3日だけ目指していたが結局続かなかった。その結果ろくでもない大学にいった末に退学したのがこの自分であり、人生の路頭に迷っているのが今の自分だ。何も見つけられず人生を放浪し「昨日も今日も今日もそうだろうが今日は今日でどうかしよう」という現状になる。

 

一方彼は浪人することを選んだ。市内の予備校に通うためになぜか街中で暮らすようになってアパートを借りて暮らしていたらしい。

そして今も関係の続いている友人が再び彼にあったときはキョロ充化していたのだ。キョロ充、それはなんとかリア充化しようとして仲間を探すためにつるむ仲間を探してキョロキョロしている姿からつけられた蔑称だ。

とにかくTさんは、オタクから脱皮しようとしてなんとかリア充になろうとした結果、キョロ充扱いされたのだ。

そしてそのTさんが取った行動が風俗行きである。きっと2chか何かで「男になるためには風俗に行け」ということを真に受けて行動したのだろう。

その後風俗狂いになりキョロ充かした挙句、浪人生活を凄しもはや消息不明、今に至る。

ここまでが自分がTさんについて知る情報である。彼はその後大学に受かったのか、今何をしているのか誰にもわからない。

 

ただこれだけはわかることがある。

「俺、Tさんとむちゃくちゃ気が合いそうじゃん」

あの頃あまり話さなかった友達の友達に過ぎないTさん。だけどアイツ、めっちゃおもしろそうじゃん。なんでもっと話そうとしなかったんだろうな。

コードギアスルルーシュに憧れていたことも、ホリエモンのような革命家に憧れていたことも、アイツとなら気が合いそうな気がする。当時の自分が憧れた存在も似たような存在であり、とにかく時代を変えようと世界を変えようと夢見ていた。当時の俺らの情熱が革命家を求めた。

浅はかな青い思いを抱いていたんだろうなって思うし「まだまだ俺が止まるところじゃないから」って漠然と思い描いていた。

もっと自分ならでかいことができると二度と戻れない日々の中で思い描いていた。

 

その後きっと彼は現実に気付いているに違いない、自分が現実に気付いたように。だけどそんな夢から覚めた人間同士でもしかしたら語り合えることがあるかもしれない。

「俺ら若すぎた、ただ若すぎた」と。だけどその思いを描けていた頃は貴重だった。

そんなれ以上ない厨二病トーク。そしてその夢から現実を見た今、俺らなら語り合えることがあるんじゃないか。そしてこれからの人生についても答えを見つけることができるかもしれない。おまえはどう考えているんだ、と。ここで終わるのか、それともあの頃のように情熱を取り戻すのか。

終わったはずの夢がまだ背中に迫る時が誰にでもある。そのことを今語り合えるんじゃないか。歴史上の革命家にも必ず挫折や失敗があるとかいいながらまたでかい夢を語るのかもしれない。

「今のホリエモンしょぼくなったよなぁ、若いころのホリエモンの方がトガってて好きだだわ」

「それいったら外山恒一も劣化したな」

「それを言えばもこうもオワコン、ネット上のやつらがどんどんつまらなくなっていく」

「このままずっとなんて考え、若すぎたんだろうな。振り返ってみると短期間だったわ。」

あの時あの場所でまた会えるかなって想像したときに、そんな会話が自然と想像できる。

そのTさんがどうなったか、良くも悪くもワクワクする。そして必ず会ってお互いのすべてを晒して語り合いたいと思う。非常に濃い中二病トークを必ず実現させたい。そしてそのときはTさん情報続編を書けるかもしれない。Tさん情報、続編こうご期待!

elken.hatenablog.com