elken’s blog

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中国人民解放軍って大正義感ってかっこいいよな

先に断っておきたいのが自分は毛沢東主義者や社会主義者ではない。中国共産党の政策に関しては日本人の立場として賛成ではない。最近の軍拡路線や、周辺諸国への威圧的な行動、領土侵攻は国際社会から批判される明確に現代のルールに違反した行為である。

しかしながら軍事ミリタリーファンとしてみたとき今の時代にあれだけ軍事開発を熱心に行っている国はなかなかない。どこ国も同盟を組んで負担を軽減し合って、軍縮だという時代に成ってきている。もう冷戦の時代ではなくなって仮想敵国が同レベルの先進国や大国ではなくなってきている。戦争が起きてほしいと思っているわけではないけども軍事オタクとしては少し寂しい時代。

 

そんな時代に今時真剣に軍拡をしているのが中国人民解放軍になる。

しかも自力で開発している部分も多く、スーパーコンピューターなどの技術は優れており、もう日本人がイメージしがちな人民服で自転車のって広大な農村で貧しい暮らしをしている中国という時代ではなくなってきている。

中国製品も間違いなく品質が向上してきて中国製でも全然大丈夫だなという時代になってきている。ものづくりが衰退しかけている日本はこの中国の現実を見危機感を持たなければならないだろうし抜本的に工業教育、理系教育なども見直さなければならないだろう。かつてロボット大国だった日本も、今では子供たちがロボットや機械にも興味を示さずユーチューバーだとか言っているわけでこの現状に不安を感じるときもある。

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その一方で中国は盛大に軍事開発を行っている。自分は軍事オタクなのでこういう大国の盛大な軍事開発というものが好きで、国威発揚や軍事で盛り上がってる国ってかっこいいなと感じることがある。冷戦期も米ソが本気で軍拡競争を繰り広げていたから面白かったし、自分はそこに憧れを感じる。

そもそも自分は冷戦においてソ連が好きで悪役的な陣営に惹かれる傾向がある。

中国は日本から見てある意味敵対している国でもある。その国をかっこいいと言ってしまえば売国奴的な目で見られるかもしれないが本気で中国共産党人民解放軍に賛同しているわけではない。

しかしこのご時世に盛大に軍事開発をしている国を見たいと思ったら中華人民共和国ぐらいしかないし、社会主義的な香りを感じさせる国自体が少なくなってきている。資本主義ではあるが文化的には社会主義文化の名残がある。

そういう軍隊が盛大にパレードをしたり空母やロケットを開発しているのを見ると、中国人の立場で想像するとかなりワクワクするんだろうなぁと感じる。

発展していく時代や強くなっていく時代はワクワクするもので、日本も戦前戦争に勝ちまくって領土を増やしているときは正直言って楽しかったしワクワクしたに違いない。

軍拡路線や、周辺国への侵攻なども日本がやっていたと言えばやっていた。ただ自分はそれは近代の時代だから仕方がないだろうとは思う。

それを今中国が同じようなことをやっている。

人民解放軍―党と国家戦略を支える230万人の実力

 

中国は時代遅れの帝国主義時代の覇権国家を目指してる。

軍事ファンや歴史ファンとしてはこういう貴重な光景を今見ることができる。ドイツやフランス、イギリスもすっかり丸くなって列強が帝国主義の拡大を目指してた頃って浪漫としては面白いよなぁとも感じる。

そういう20世紀的な光景を現代で見れるのが中国人民解放軍だ。新型空母が完成するとか日本では期待できないし他の先進国でも期待できない。そういう近代や冷戦の光景を見ようと思ったら中国ぐらいしかない。政治的にはもちろん反対ではあるが軍事ファンとしてみたときに、そういう壮観な光景にワクワクしないといえば嘘になる。

スーパーコンピューターも発展してるし、まだお粗末な段階だがJ20というステルス戦闘機も最近ではお披露目された。まさに日本が零銭を開発したときのようなワクワク感を感じる。当の中国人からすると、日本人が零戦や隼の開発に感じたワクワク感のようなものを今感じているのだろうと推測する。

J20に関してはまだ先進国レベルではないと言われているが昔の日本もいきなり名戦闘機を作り上げたわけではない。それにJ20は個人的にデザインは悪役感があってかっこいいと思っている。今時珍しい大正義感ある戦闘機開発であり、ガンダムの世界のような雰囲気さえある。

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そういう大正義感ある拡大路線や軍事開発って日本でいたら体験できない。自分はそういう大国の軍事開発や壮観な光景が好きなのだ。

とにかく軍事ならば何でも好きだし、昨今の軍縮の光景は寂しいとも思っている。戦争を肯定するわけではないが軍事兵器は好き。

別にそれがうらやましいから中国人になりたいというわけではないが、中国人が感じる浪漫というのはかつて日本人が感じた浪漫にも似てるのかなぁと思う。日本がやっていないから仕方なく中国を見ているわけで本音で言えばそろそろ独自で戦闘機開発させてくれよという思いはある。

 

更に言えば中国の街も次々と発展している。

北京や上海だけでなく、重慶深センなどの発達も凄い。日本で言えば大阪クラスの都市が大量にあるのが今の中国になる。このパワーは計り知れない。人口で言えば歴史上最大級の国家ともいえる。

ただ中国の拡大路線政策どこまで行けるのかという事への疑問はある。本当に第二のソ連のようになるのか、それとも今が限界なのか。まず中国の立地は近隣諸国をほぼ敵対国家に囲まれていることである。中国最大の弱点は味方に恵まれていないこととまるで包囲されているように存在していることだ。

日米同盟を始め、数多く西側諸国の同盟に囲まれている。最近ではTHAADの朝鮮半島への配備も決まり話題になっている。

その上ロシアやインドともそれほど親密ではなく、本当に味方となるのはパキスタンやアフリカの国々になる。ベトナムに撃退されたような国がはたしてこの状況で太平洋を越えて進出していけるかという疑問はある。

アジア諸国のレベルも上がっているし、わりと中国って無理ゲー感はある。一人っ子政策は廃止したが長く続いた一人っ子政策によりその内とてつもない少子高齢化の時代が来ることは間違いない。

ポジティブな要素でいえばアフリカの発達が21世紀のトレンドとして予測されていることだろう。いち早く中国はアフリカに進出しアフリカにおける覇権を築こうとしている。それが果たしてどうなることなのか。世界には華僑人脈も存在する。全てが敵というわけでもないのは事実だ。

 

またポジティブに捉えれば中国が世界一の国家になれば世界史において久しぶりに黄色人種の国が覇権を取ることになる。ここ数百年白人支配の世界になっているが、かつて黄禍論として恐れられたようにこれからは本格的に黄色人種の時代になっていくかもしれない。一部の白人はホワイトパワーといっているが、そういうイエローパワーのようなものが今後世界のトレンドになる可能性はある。白人が一番優秀だという時代を終わらせられるという場ポジティブな要素ではある。

かつては元やモンゴルが世界一だった。やはりアジアが世界一になろうと思ったら中国大陸の国家が世界を制するのだろうか。中国の動向はやはりこれから世界史に大きく関わっていくものになるだろう。21世紀がどのような時代になるか様子を見てみよう。