elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

中島健人「歌が恋人というフレーズ素敵でした」(和田アキ子に対して)

良いアイドルタレントの条件とは何だろうか、と考えたときに一つの答えがある。その1つは「大物芸能人と絡む能力」であり、これができるアイドルはバラエティをはじめとしたバラエティ番組でも活躍することが多い。

どの番組にもたいていひとりは大物芸能人がいることが多く、大物とのコミュニケーションは芸能人として避けては通れない道である。

そんな芸能界で委縮せず、かといって失礼にもなり過ぎず程よい加減で大物芸能人と絡む能力は非常に重宝される。そしてそれができる若手アイドルはなかなかおらず、それは貴重な才能である。今アイドルと言えども一人の芸能タレントとして単独で勝負しなければならない時代であり、芸能人として高いレベルの面白さや汎用性を求められる時代である。

「アイドル番組では面白いのに一般バラエティに出演したら借りてきた猫のようになる」というアイドルは多く、アウェー環境でも借りてきた猫にならない度胸あるアイドルが今は必要とされている。

 

例えばジャニーズならばこの能力の高いメンバーとして代表格は嵐の二宮和也とテキトー男伊野尾慧だろう。二宮和也はあえて大物芸能人に対してもため口をつかったり逆にいじったりするほど大物と絡むのが上手く、伊野尾慧は自然体な姿で活躍の場を広げている。

また女性アイドルでいえば指原莉乃偉い人には礼儀が大切だけど、ものすごく偉い相手には逆にフランクにしたほうがいい」という理論で数多くの大物芸能人とバラエティ番組でも気さくに話している。今女性アイドル関連でほぼ唯一と言ってもいいほど単独で通用している指原莉乃にはそういった巧さがある。

一般のバラエティ番組にはアイドルとしての能力よりもむしろタレントとして芸能人として通用するかが求められ、そういったときに大物芸能人と上手く絡めるかが一つの重要な能力になっている。

 

そんな中で先週の「林先生が驚く初耳学」でみせたSexy Zoneの中島健人の活躍にはその可能性を感じさせる一つのシーンがあった。今回のゲストは和田アキ子、いわずとしれた「日本芸能界のボス」である。そんなアッコさんの50年の芸能生活を今回振り返って林先生がそれを50文字に収めるというコーナーがあり、芸能界入りたての頃の和田アキ子が「大女」と紹介されていた時代の映像が流れた。

そこで「私はよくみんなに男の子みたいって言われるんですけどここではっきり言います、和田アキ子は女の子です。でもそれでいいんです、私の恋人は歌なんですから」と自身の紹介映像のようなもので和田アキ子がかつて語っていた、という大物芸能人の昔の面白映像的な流れである。

その後も当時の紹介ナレーションで「ひとりよがりにならなければいい」とひどい紹介のしかたをされ、和田アキ子が「ヒドいよねこれ!」という笑いに変えていた。その中で中島健人は突然こう発言する。

 

「でも歌が恋人というフレーズが素敵でした」

このシーンを見ていた中島健人ファンは「ぶっこんできたな笑」と思ったに違いない。最近の中島健人、もうどこからでもシュートを打ついい意味での予想外さや規格外さを兼ね備えつつある。これだよ、今アイドルに求められている能力は!

今の時代アイドルは「ただ見た目がいい置物」としてバラエティ番組に呼ばれているわけではなくもはや芸能人としての戦力として今はバラエティ番組に呼ばれている。しかしそれにもかかわらず、多くのアイドルはお客さん気分でただイケメンや美女の置物と化してアウェーの中で空気になってしまう。

ここがバラエティで生き残れて世間に認識されるアイドルと、アイドルファン内からしか知られていない身内向けアイドルとの違いである。

 

それゆえにアイドルが一般バラエティ番組で定着しようと思えば他の芸人さんのように多くの芸能人にからみコメントをしていく必要がある。そして、もちろん空気が読めず面白くないだけのコメントではオンエアでは使われない。

そう考えたときに今回のこのシーンは中島健人がいい意味で遠慮しなくなってるなという象徴的なシーンであり、もはや和田アキ子にもガンガン絡んでいくレベルにまで達していて、しかもそれが決して失礼になっていないことがよかった。

 

もはや半ば都市伝説のようになりつつある中島健人ラブホリ伝説だが、その相手は和田アキ子でも一切手を抜くことがない。

本当に言ったのか定かではないが靴が脱げてしまったファンに「シンデレラ、気を付けて!」と声をかけたという伝説も伝わる中島健人、もはやその神対応大喜利の領域に達している。

そしてその神対応は「芸能界のボス」和田アキ子も決して例外ではない。文面にするとややぶっ飛んでいるが、実際のところこのオチは非常に面白く和田アキ子も「素敵やね」とコメントしハライチ澤部も「和田アキ子を転がすな!笑」ともはやキャラが浸透し、番組内で確実に面白い存在として地位を確立している。確実にこの中島健人のコメントがいいオチになっていたし、そのキャラが決してホーム限定でなくアウェーでも通用する領域に今達してきている。

結論:中島健人和田アキ子にさえラブホリ発言をする!

 

今ジャニーズは単独でキャラとして通用する能力が求められている時代でもある。そう言った時代に中島健人はもう完全に初耳学に欠かせない戦力になっている、まるで手越がイッテQに欠かせない存在になっているように。

アイドルはただのお客さんではなく、確実にその番組の戦力としてカウントされる存在にならなければならない厳しい時代になっている。

中島健人はそういう状況でいろいろ試行錯誤をし、果敢に仕掛けてシュートを打っているように見える。

そしてSexy Zone、更に他の若手ジャニーズメンバー、ジュニアの子たちにもこうやって遠慮なく自分を出して仕掛けていってほしいなとも思う。間違いなくジャニーズにはそれだけ面白いメンバーが数多くいる。伊野尾慧や中島健人に続けと言わんばかりにギラギラした若手ジャニーズがガンガン挑戦して行けば、また若手ジャニーズ界も活性化していくだろう。今若手ジャニーズがそれぞれ個人で徐々に居場所を見つけつつある。彼らに続いて更に世間でも「あの子は面白い」と言われる若手メンバーの台頭に期待したい。