FIFA18の発売がいよいよ近づいてきており新しいシーズンを感じさせる今日この頃だが、次のシーズンには更に新しい要素が加わるだろう。
今流行のニンテンドーSwitchでもこのFIFA18が発売されることが決まったようだ。恥ずかしながらFIFA18がニンテンドーSwitchで発売されることを本日知った。
そもそも自分の場合ニンテンドーSwichが何か最近知ったレベルでありゲーム界の流行には非常に疎く、名前だけは聞いたことがあるもののこれだけNintendo Switchが世界的に流行っていることやゲーム界で話題になっていることは知らなかった。
つい最近バルセロナの選手がスイッチを航空機内でプレーしているということが話題になったときにようやくその流行を理解したほどこれまでこのゲーム機についてはよく知らなかった。
ざっくり現状の認識で言うならばニンテンドーSwitchというのは3DSの次の携帯ゲーム機であると同時にWiiUの次世代の据え置きゲーム機でもある。
携帯ゲーム機にもなったり据え置き機にもなったりし、1台あればどの場所もまるでテレビゲーム機で対戦しているような空間にすることができるという優れものらしい。
ただゲーマーの友人に言わせたところ「特に目新しい技術は無い」らしく、むしろ本当のゲーマーはこれだけ話題になっていることに驚いているらしい。
これは数年前にWiiが話題になったときと同じで、革新的な技術はなくとも既存の技術もアイデア次第では面白くなるというパターンに近いように思える。
新しく技術のレベルを高めるよりも、既存の技術をどう面白く活用するかが大事だと言える。ゲームの世界でもひたすら解像度やCGの技術を高くしていくよりも既に十分なレベルにある技術をどう面白く広めていくかのほうが大事な時代になっている。ひたすら技術を追求することよりも現状の技術をどれだけ広く普及するかのほうが実は重要なのである。
「これ一台で何でもできます」というコンセプトはスマートフォンがあらゆる機能を持つという着想に近いのかもしれない。スマホゲームが世の中を席巻する時代にその多機能性、マルチロール性でゲーム機は対抗する時代になったと言える。
そういう意味で今回任天堂スイッチは非常に革新的なゲーム機であり、これから更に流行が広がっていくものと思われる。
そして重要なことはこのSwitchでFIFAシリーズが発売されるという事である。
実際既にいくつか公開されているプレー映像を見たが、まず思ったのが「携帯ゲーム機でここまでできるのか」という事であり十分な性能を兼ね備えているように見える。自分はこれまでPCでFIFAシリーズをすることが大半だったが、PCに慣れたプレイヤーですらこのぐらいの性能ならば十分楽しめるという程のクオリティを感じた。
もしかしたら「サッカーゲーム=リアルでワイワイ楽しむパーティゲーム」という地位を取り戻す可能性さえ秘めている。
数年前までサッカーゲームは人が集まって楽しむパーティゲームに近い側面があったが、最近ではソーシャルゲームに地位を奪われ好きな人だけがプレーするマニアックなゲームになっていた。
Switchの流行次第ではFIFAがそういった気の知れた仲間と盛り上がるパーティゲームのような地位を、世界だけでなく日本でも手に入れる可能性があるだろう。
かつてのテレビゲームにあったワイワイ感を再び取り戻す、それがニンテンドースイッチに課せられた使命だと言える。
このスイッチ版はもちろんハイスペックゲーミングPCやPS4の領域にはないが、数年前のテレビゲーム機やPC並の性能が携帯ゲーム機で出せているのは事実であり、よほどゲーム機の性能やグラフィックにこだわるコアなユーザーでなければ特に問題はないだろう。
自分自身はこれまでPCでFIFAをやってきた立場として「このぐらいのクオリティならSwitchでも十分だ」という感想を抱いた。
クオリティの面で特に問題は感じずむしろ今までのFIFAがそれほど違和感なく携帯ゲーム機でプレーできるように見える。
実際FIFAシリーズのユーザーも「芝や観客のグラフィックの完成度」についてそこまで拘っているユーザーは少なく、ある一定のレベルを超えればその詳細なディティールの部分を突き詰めることにさほど興味や関心がないというのが現実である。
むしろ数年前のFIFAが携帯ゲーム機でもできれば十分であり、最高級の性能を求めるコアなユーザーならばゲーミングPCやPS4を手に取るだろう。ライトユーザーが携帯機でプレーできるという事に意味があるのだ。
最高峰のクオリティではないがテレビゲームと比較してもそれほど違和感はない。最高峰ではなくともそういった必要十分のレベル領域にさえあれば問題はないというのが大多数の意見だと言える。
FIFAファンとして語るのであればこれまでFIFAシリーズをプレーしたことがない人にとっては十分な性能を兼ね備えており、もうこれからの時代はよほどコアなファンでなければわざわざゲーミングPCや据え置き機を揃える必要性はなくなるだろう。FIFAシリーズでさえ携帯機で十分な時代が到来しようとしている。
ゲーマーの世界ではそのグラフィックやクオリティのデイティールが重視されがちだが実際は一般のライトユーザーはそこまでその差を重視していない、いやそれ以前のその違いをそれほど理解していない。
実はゲームのグラフィックやクオリティにこだわる人は世間一般で見れば少数派でありゲーム会社としてもその市場に自社のゲームソフトを送り出すことには限界があると理解している。
そのため有名サッカー選手も手にするSwitchは新しいゲーム市場を開拓する可能性も兼ね備えており、日本でもソシャゲやスマホゲに代わる新しいゲーム文化をもたらす可能性がある。
日本ではEAのFIFAシリーズはまだそれほど知名度は高くなく一部のコアサッカーファンだけがプレーしているという状況に近いが、世界的にはビッグタイトルであり有名サッカー選手にもファンは多い。
このニンテンドーSwitchの流行にFIFAシリーズが加わるならばそれはもはや売れない方がおかしいという程の可能性を秘めている。自分自身「FIFAが出るならニンテンドーSwitchを買いたい」と思ったレベルであり、世界的にはそういったFIFA愛好家が非常に多い。FIFAの発売は日本のゲームファンが思っている以上にこのゲーム機のセールスに影響を与えるだろうし、逆にニンテンドーSwitchでそれだけ面白いゲームが出るならばFIFAをやってみようとする新規層も登場するかもしれない。
まさしくFIFAにとってもSwitchにとってもwin-winの関係であり、自分自身はFIFAがきっかけでニンテンドーSwichが欲しくなり、ニンテンドーSwichで出るならばFIFAデビューしてみようという人もいる。
しかし現状唯一の問題点はこのゲーム機の価格にある。
現状ニンテンドーSwitchを手に入れようとすれば日本円にして4万円以上は必要となり、普及にはまだこれから時間がかかるだろう。
この値段ならばテレビゲーム機が買えてしまう為、室内でのプレーがメインとなるユーザーにとってわざわざ楽な姿勢でプレーをするためだけにこのゲーム機を購入する必要性はそれほど高くない。屋外でのプレーは現状スマートフォンで何かをした方が手軽であり、3DSやPSVITAでも事足りる。
とはいえ3DSも元々は3万円程だったが大幅に値下げしもっとも普及する携帯機の一つとなった。
出荷台数が充実し値下げが実施されればこのゲーム機は爆発的にヒットするかもしれない。
やはりこのSwitchさえ持ち運べばどの空間もかつてのテレビゲーム機並みの環境に様変わりするという革新性は大きい。
わざわざ据え置き機とテレビの両方を持ち運ぶことはできないがニンテンドーSwitchならば持ち運ぶことができ、あらゆる空間がハイクオリティのゲームを楽しめる場所に変わる。
そういった意味で常日頃自分の部屋でゲームをする層よりも、アクティブなアウトドア層向けこのゲームは開発されていると言える。
日ごろコアなゲームを室内でプレーする層にとっては必要もなくそれほど目新しい物ではないが、そういったゲーマー層とは異なるライフスタイルを持った人にとっては革新的なゲームとなりゲーム文化に新しいスタイルをもたらすだろう。
まさにブラジル代表のネイマールが飛行機の中で楽しむような光景が今後全世界で日常の景色となっていくかもしれない。