もしかしたら18-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグに白い巨人の姿は見当たらないかもしれない。
現在スペインリーグにおいてレアル・マドリードは苦戦しており、大会のルール上出場権をこの調子では獲得できない見通しになっている。
7,8位をうろついているスペイン中堅クラブに落ちぶれているためもはやELさえ出場できない可能性もある。
EL(ヨーロッパリーグ)の優勝チームにはUCLへの参加資格が与えられるが、UCL優勝チームは次の大会無条件で出場資格を得るという事にはならない。
ワールドカップでも同様のルールとなっており、EL優勝チームにCL出場資格が与えられるようになったのも最近なことを見るとサッカーはチャンピオンに対しても容赦がない。
今季のCLで早期敗退が決定し、EL行きになりそこで優勝して再度出場という極めてレアなパターンもあるが流石にCLのグループステージは突破するはずだ。
それにしても今季のレアル・マドリードがまさか「弱い方のレアル」「駄目な方のマドリード」になるとは誰が予想していただろうか。
最近降格経験もあるベティスにベルナベウで敗戦し、真のレアルであるソシエダの後塵を拝している。
むしろバルセロナにとってはベルナベウは楽勝で、真のレアルのホームたるアノエタのほうが難攻不落の要塞に映る。
自分は覚えている、彼らがこのプレシーズンどれだけ調子に乗っていたかを。
そして彼らは今大人しくなり口を閉ざしている。
ちょうどユニフォームも白いから白旗に使うのはもってこいだろう。サンチャゴ・ベルナベウの席を磨くことにもきっと役立つはずだ。
もはやあのユニフォームにはそれほどの価値しかない。
(バルサが復活したら急に饒舌になるスタイル)
シャビ・エルナンデス「僕たちのことをまるで言葉を覚えたての子供のように八百長だと批判する一部の人たちがいるね。でもそれは彼らの方がやっていることなんだ。自分が悪さをしているとき程、大衆の目線をそらすために善良な人々を悪者に仕立て上げるんだよ。これは独裁政権が行いがちなことだ。そうだね、まるでフランシスコ・フランコのようだよ。レアル・マドリードが今もなおスペイン中央政府の優遇を受けていることを誰もが知っているが、僕たちバルセロナは屈することは無いんだ。」
クリスティアーノ・ロナウド「でもあんたバロンドール獲ったことないだろ・・・」
シャビ「ほーん、でワールドカップ獲ったことあるの?君EUROも決勝出てないよね」
CR7「悲しみを感じる」
イニエスタ「なぜ笑うんだい?彼は頑張ってゴールパフォーマンスをしているじゃないか。」
メッシ「ノーゴールだからお得意のアレできてないぞ」
とはいえバルサもここで油断はできない。
ネイマールというハンデがなくなって快進撃を続けているが、「序盤の快進撃」ほど危険な物は無いと歴史が証明している。
第二次世界大戦におけるドイツ軍がその典型例だろう。
逆にレアル・マドリードがアメリカ軍のようにここから巻き返すことだって否定できない。少なくとも彼らのはその力があるはずだ。
レアル・マドリードにほぼ倍の勝ち点差で突き放しているバルセロナは歓喜に包まれているが、1940年パリ陥落時のドイツ軍も同じように喜んでいただろう。
逆に昨シーズンにマドリーがあれだけ活躍した姿をドイツ軍に重ねることもできる。
むしろドイツ軍と深い関係にあったのはフランコ率いるスペインであり、そのフランシスコ・フランコ政権時代特にレアル・マドリードは優遇され、バルサは弾圧されていた。
スタジアム内でしかカタルーニャ語が話せなかったほどに中央支配を強め、言論統制を行っていたのが当時のスペイン中央政府であり、しかもそれは戦後も続いたため今もバルサは「クラブ以上の存在」と言われている。
まさにその独裁の象徴たるレアル・マドリードにレジスタンスを続けてきたのがバルセロナやカタルーニャ、もちろんバスクも勇敢な抵抗者であり続けた。
今季リーガ・エスパニョーラは悪しき王朝の支配から解放されようとしている。
バルサという解放軍が今季レアル・マドリードを追放する時が来た、ヴィスカ・バルサ!(USA!USA!のノリ)
しかし何だかんだでCL圏内にまでは入ってくるだろう。
さすがにないよな、レアル・マドリードがEL行きなんて、うん、ないない。
シャビ「なぜならば大会の興行に大きく関わるクラブが出場できないという事態をUEFAが見過ごすわけがないからね。彼らはどんな手段を使ってでも圧力をかけてくると思うよ。それでも僕たちバルセロナを屈服させるには不十分だろうがね。もしそれでもバルサが優勝したのであれば疑いようもなく歴史に残るチームになる。今季はこれまで以上に中央権力との戦いになるはずさ。」
現在の順位が開幕直後特有の波乱劇なのか、それともこれはレアル・マドリード崩壊とリーガ・エスパニョーラ新時代の序章なのか。その正体を見極めるにはまだ時期尚早だろう。