elken’s blog

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【CWC】レアル・マドリードVSアルジャジーラ なんというカオス試合

アンチレアル・マドリードとして仕方なくチェックしていたクラブワールドカップの準決勝はいろいろとカオスな試合で見どころも多かった。

まず前半のレアル・マドリードは不可解なほど点が入らなかった。

もはや雨あられのようにシュートを打ちながらもなぜかゴールには入らない。クラブワールドカップでは本気を出していないと言えない程にレアル・マドリードは怒涛の勢いでアルジャジーラのゴールに襲い掛かった。

 

しかしキーパーが好調だったこともありゴールから見離される時間帯が続く。

そしてその隙を突きアルジャジーラがまさかの先制点、更にはオフサイドにはなったものの2点目が生まれかけた。

正直この時は「開催国枠に敗退する欧州王者がいるらしい」とネタにしたい気分でいっぱいだったが、レアル・マドリードの逆転力はやはり凄い。

決めるべき男クリスティアーノ・ロナウドが見事なシュートを決め、後半も終わりかけているところに交代投入のガレス・ベイルが決勝点を挙げ無事レアル・マドリードが決勝進出を果たした。本来ならば4-0であっさり勝利できていたはずの試合で思わぬ苦戦を強いられたマドリーであった。

 

 

バルセロニスタ建前:さすがに決勝にレアル・マドリードがいないと見どころも無いのでこれで良かった。

バルセロニスタ本音:(ちっ、負けりゃ面白かったのに・・・)

 

この試合のMVPを自分が選ぶとするならば間違いなくルカ・モドリッチだという程にパフォーマンスが素晴らしかった。1点目はアシストし2点目は流れの方向を変えるパスで起点となりレアル・マドリードの全得点に関与している。

わずかにタイミングやスピードを変えたり、意外な方向に出したりしてパスの質を追求していることが伝わってくる。決して普通のパスや工夫のないつまらないパスは出さず、面白いところを狙っているので見ていて本当に面白い。

そしてインサイドハーフで組んでいた選手はモドリッチと同郷のコバチッチなのでクロアチア人の立場なら最高の試合だったはずだろう。自国の選手がレアル・マドリードの中盤に2人もいる光景は垂涎の的だ。

 

そして一試合8000万円かかる男ことガレス・ベイルはやはりいざという時仕事をするので中々はずせない選手だ。現地マドリディスタの間でも一番の放出候補に挙げられているがいざいなくなったら「ベイルならこういう時決めてくれたのに」という寂寥感を味わうことになるだろう。

実際ラ・デシマを達成したときに危機一髪のゴールで救世主となったのはガレス・ベイルなのであのゴールだけで契約満了までベンチに座っていても許される選手だと言えるかもしれない。

 

ビデオ判定に関しては確かに必要だと言えるけれども、時間がかかり過ぎる事や審判がいざという時はビデオ判定があるという考え方になってしまう事はこれからの課題になりそうだ。

もう少し流暢に試合が進行できないかというもどかしさはこれから感じる機会が増えそうである。

 

クラブワールドカップが日本人の物だけではないというのは承知の上で、やはり浦和レッズが準決勝に進出して行ったら注目度はもう少し違ったのではないかという思いはある。

アルジャジーラと言えばサッカーのクラブ名というよりもアラブ世界では最も権威のあるメディアの名前でもあるので、浦和レッズよりは国際的な知名度は高いかもしれないしアラブ世界の代表としてレアル・マドリードと対戦していたと見ることもできる。

 

ただそれでも一度決勝に自国のクラブが進出する喜びを味わってしまうと物足りなさは感じてしまう。ACL制覇という偉業が一瞬で浦和ェ・・・・という扱いになるのは何とも寂しい物がある。

やはり自らを上げて落とすことに定評のある浦和レッズの芸風は健在のようだ。

 

その意味で言えばパチューカ本田もレアル・マドリードとの対戦機会を逃したのは惜しかった。開幕前は浦和レッズと本田圭佑のどちらかがレアルと対戦するかのような雰囲気だっただけに拍子抜け感は否めない。

 

仮にマドリーが負けていれば実は3位決定戦で対戦することになったので、その意味で負けてほしかったという思いはあった。

そうなると決勝アルジャジーラ対グレミオになってこれは何の決勝なのかもわからなくなってしまうが、そもそもレアル・マドリード対グレミオもそこまで見るモチベーションは中々湧かない。

さすがに2年も連続でレアル・マドリードだと飽きるしバルサだったらまだ飽きは来なかっただろうにという思いもある。

それで言えばプレミアリーグやセリエAのファンは「クラブワールドカップはACミランやマンUがいてナンボだよなぁ」と思っている事だろう。

もう日本開催も無いんだろうなと考えるとあの頃の盛り上がりはもう戻ってこないんだろうなという複雑な感情もある。

まだ考案段階ではあるものの4年に1度の大きな大会に改編するという案もあるらしく、この大会どうなっていくのかなと考えながらあと2試合を観戦していきたい。