elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

堂安律さんが久保建英(Rマドリード)に思ってそうなこと

久保君さんレアル・マドリード移籍ってマジ?

先日の代表戦デビューの後、「メガクラブに移籍しても驚かない」と書いたけれど流石にレアルはねぇだろと思っていたので、やっぱり驚いている。

あまりにも展開が早すぎて現実感がなさすぎるけど、とりあえずおめでとう!

もちろんバルセロナに復帰してほしいという思いは強かったけれど、予想以上にレアル・マドリード側が誠実な対応をして本当にプロ選手として契約したいという熱意を提示したのだろう。

クラシコ観戦の時はバルサ勝利を願いつつ、クン・タケフサの活躍だけは期待するスタイルになりそうだ。まあ今回ばかりは白い巨人に感謝したい。

今まで散々バルサ推して、レアル・マドリードに抵抗してたのに急激に軟化した態度になるのはおかしいじゃないかって?

手のひら返しはサッカーファンの基本スキルですよ笑

 

例えば第一志望は京大だったが行きたい学科は不合格で、東大は好きな学科を選べてなおかつ学費免除で住居まで面倒見てくれるとなったら東大を選ぶ感覚だろうか。

校風としては京大を好んでいるが法学部に行けず地味な人文学科にしか進めないならば、東大の文一に行くことを優先するイメージだ。

もっとも「進路がレアル・マドリード」という高校生などもはや例えようがない偉業だが。

 

またトップチームデビューも二季目以降は契約で保証され、年俸は2億4000万という報道もある。

今のバルサBはかつての栄光を失っているしグアルディオラ時代が特殊なだけで、ここ最近下部組織でトップチームに定着した選手は便利屋として空いたポジションで使われ、チームで最も給料が安いセルジ・ロベルトくらいだ。

更にバルサの育成は特殊で他のチームで活躍しにくかったり、現在は選手を買い集めて補強するスタイルになっている。特に若手の補強が進んでいるので、この先5,6年は安泰という陣容になっているのも久保には不利だ。

もはやバルセロナの方が余程銀河系なので、今マドリーを選んだのは賢い選択のように思える。

 

ところでこの青天の霹靂のような報道に一番衝撃を受けてそうな人物は誰だろうか。

かつて本田圭佑がレアルの10番をつけると公言したことがあったり、モウリーニョ時代に香川真司の獲得が噂されたりしたこともある。またもう少し過去に戻れば、日韓ワールドカップにトルシエが俊さんを選んでいればレアルに行けたというまことしやかに囁かれる伝説もある。

 

そんな歴史は全て架空のものだったが、今回久保建英が現実のものにしてしまった。

この報道で一番ショックを受けていそうなのは堂安律ではないだろうか?

 

今、堂安に聞いたら帰ってきそうな言葉

「いや自分は自分なんで気にしてないっす、自分のことに集中するだけなんで(震え声)」

ちなみに受験の時、他の奴がいい所に受かって自分は何の結果も得られなかったとき自分はこんな反応だった。

 

調子乗って情熱大陸に出て、綾瀬はるかと並んでコカ・コーラのCMと契約して、イタリアかどこかの腕時計メーカーのイメージキャラクターになる。

もうこれオリジナル香水をプロデュースして、ガガミラノと契約して、篠田麻里子と年賀状交換してた柿谷曜一朗二世じゃねぇか!

スカパーのヨーイチロー・カキタニTVとは何だったのか・・・

3年後そこには宇佐美貴史と共にJ2でガンバ大阪の選手として活躍する堂安律の姿が、こうご期待!

ただそうなったら吹田スタジアムに必ず見に行きます。

 

堂安太夫「エムバペを引きずり下ろそうと思っていたら、久保建英に引きずり下ろされました~チキショー!チャンチャカチャンチャンチャカンチャチャンチャン・・・」

 

ちなみにこんなに茶化しておきながら、自分は堂安を諦めない系のファンなので、ここから奮起してむしろバルサにいって久保と直接対決をすることを期待している。

 

ここ最近の代表戦で醜態を晒して以降、もうすっかりネタキャラ扱いされネットのおもちゃにされている堂安だが、かつての本田のようにここから手のひらクルックルさせることが彼のミッションだ。

雰囲気や言動だけなら本田の物真似はできるが、現状ルックスにしてもカリスマ性にしても、サッカーの実力にしても何もかもが追い付いていない。

本田の場合まだこの年齢では代表デビューも欧州移籍も果たしていないのでその部分では進んでいるが、その一方で「史上最年少老害(20)」と揶揄されもう21歳になる。

 

本人としてはアジアカップ後に華々しく移籍するはずがそう上手くいかず、燻っていた所に久保建英のレアル・マドリード行きが告げられた格好だ。

香川がマンチェスター・ユナイテッドに移籍してゴールを決めたときに「たかがごっつぁんゴールごときで騒ぐなと、本質見なさいよ」と語っていたCSKAモスクワ時代の本田のように、ここは名言の一つや二つ聞きたいところだ。

 

本田は時としてカッコ悪いところやダサい所も晒す勇気があったが、堂安はまだちょっと自分をよく見せたいという弱さが透けて見える部分はある。身の丈に会わないカッコつけ方をしている内に、久保とは取り返しのつかない差が生じていく気がしてならない。

今が宇佐美や柿谷になるか、本田になるかの境目だ。

 

それにしても久保建英のレアル移籍は凄すぎて、日本人アスリート史上最高の到達点に行く可能性がある。

大昔にバルサにパウリノ・アルカンタラという最近メッシに抜かれるまで得点記録保持者だった選手がいるが、当時のバルサは今ほどの格はなかった。

そう考えると近代サッカーにおいてアジア人史上初めてスペイン二代メガクラブに辿り着こうとしているのが久保建英だ。

 

まずレアル・マドリードが本気でアジア人選手を取るとは思っていなかったので、それだけでも衝撃的だ。マドリーとしては最近メッシやネイマールでバルサに先を越されて苦労したトラウマがあるし、エムバペの獲得も難航している背景があるのだろう。

ただプロとしてはJリーグでしか活躍したことがなく、代表はたった一試合、しかも中堅国相手に途中出場の18歳の選手にここまで投資するのは相当評価しているということだ。

バイエルン宇佐美やアーセナル宮市の事例とは本質からして異なる事例で、久保のキャリアは何もかもが異例尽くしだ。

日本のサッカー史どころかアスリート史に存在しない出来事なので、ほとんどの人の理解が追い付いていない。

 

今大河ドラマでいだてんをやっているけれど、数十年後にまた日本でワールドカップが開催されるとなった時、日本人サッカー史が大河化されるかもしれない。

その時、久保建英はCL優勝や五輪金メダル、ワールドカップベスト8以降の激闘について当事者として証言しているのではないか。

そして自分はその大河を見ながら「ワシはJリーグ時代の久保を生で見たんじゃ」とネットでひたすら自慢するサッカーお爺ちゃんと化しているだろう。