日本で例えれば阪神の天才ホープが下げられて、交代で入った巨人の育成失敗が大活躍して英雄になったようなものなので、これは色んな意味で荒れてそうだ。
まさに現代版スペイン内戦である。
そもそもスペインは多民族国家でサッカーで内戦を代替している国だ。
これきっと、アセンシオのインスタがやばいことになってるだろう。世界中のマドリディスタがハッスルして、ペドリとバルセロニスタ煽りをしているのではないか。
そこにあるのはなんJ並みの地獄絵図
ただ巨人阪神で煽りあいしたいだけのように、マドリーとバルサで叩きあう。これぞ情熱のスペイン文化
翌日のスペインのバル
職場、学校での会話はアセンシオだ。アセンシオのゴールが素晴らしいのもあるけど、よりによってペドリと交代というね。
正直、思ったよバルセロニスタの自分はこう
「危険なペドリが交代で、アセンシオとかいうお笑い選手を出してきたのはラッキーだ、勝ったな」と。
ただ、サッカーの世界というのは昨日お笑い扱いだった選手が今日の英雄になる物語がある。残酷かつ美しいシーンをみた、悔しいがこれもまたフットボールだ。スペインからすればオワコンと思われていた育成失敗の烙印を押されていた男が一夜にして英雄となった。
どれだけ外してもいい、その磨き上げた左足の一閃がたった一度光れば英雄だ。これがサッカーだ。
よく、スペインと日本は力の差があったと言われるが、自分の見方は違う。こんな試合展開、アトレティコ対バルサを見ているとよくあることだ。日本はアトレティコのように上手く戦っていたし、アセンシオもあのゴール意外は無難だったオヤルサバルなどなぜ下げられないのかというほどお笑いだった。むしろ安心しながら見ていたほどだ。
ただ、あの一撃があるわけだ。
アセンシオの左足などわかりきっていて、もうなんの脅威でもないオワコンだったのだが、研ぎ澄ましているとある時少しの好きがあれば切れる。錆びついているだろうと思われていても切れ味がある。ただの果物用ナイフでも、隙がたった一度あれば凶器となる。
この試合、アセンシオは本当に無難なプレーばかりだし助っ人であるオーバーエイジなのに控えだった。もうレアル・マドリードでも終わった選手扱いだった。そういう選手でも、磨いていた技術だけは錆びておらず殺傷能力があった。どこかでアセンシオを途中から軽視していたのではないか、自分もそう思っていた。
ペドリ球種ターンは本当に見事で、交代されたあとの心配そうな目線も本気だった。誰が五輪は本気ではないと。プロであればサッカーには全部本気である者しか生き残れていない。
日本に劇的に勝って久保は良かったといいつつアセンシオ自慢でペドリにマウント取れるマドリディスタはしばらく調子に乗るだろう。
バルセロニスタとしてはエリック・ガルシアとペドリの成長に感謝し復習のための臥薪嘗胆の時だ。
もしレアル・マドリードに復帰すれば久保のライバルだったアセンシオが目の前で活躍で序列がはっきりしたというのも持ってない。アセンシオに欠けていた英雄性がこれではっきり確保されたわけだ。
あまりにも残酷だ。
英雄になってスペイン全土に自身を見せつけ150%の力を出すと言っていた若者がビッグマウスを実現せず、一度のチャンスでスペインの救世主となったアセンシオがよりにもよってポジション争いで勝てそうだった相手だ。
これもまたサッカーである、久保
しかも活躍したのに延長戦出させてもらえずに、目の前で無慈悲な負けを見た。理不尽だらけの世界だサッカーなんて。よりにも寄って交代で入った前田大然が一切活躍せずに終わった。とりあえず森保は恐ろしいほど叩かれるだろう。サイドの走り役は相馬だけでよかったし既にフォワードの上田がいるのに、とりあえず足が早い前田の(既にテストマッチで失敗している)サイド起用で疲れさせてやろうという素人レベルの指揮をした森保が悪いのよ。
この試合教訓は2つある。
堂安と久保の同時下げで、あれこれまでいいのに森保恒例の余計な采配きた、と嫌な予感がしたと思ったらまさにそうだった。はっきり言ってスタメンで送り出したら、もうあと寝ていても良かった。やる気のある無能がどれだけ迷惑かがはっきりした。
そしてこの試合、アセンシオのキャリアに共感すると最高の試合だったということ。自分はマドリディスタでもアセンシオのファンでもないが、こういう奇跡もあるのが人生だなと思えた。怪我でもう終わったと思われてオーバーエイジでもスタメンではなかったところからの逆転劇
イキってビッグマウスになった久保や主人公気取りで談笑していた堂安は、サッカーの神様が誰を主人公にしてあげるか見ただろう。
3位決定メキシコ戦、延長連戦で疲れ切っている日本が破れてまたベスト4でメダルに届かないかもしれないという圧倒的に逆境で勝てるかどうか。
ベスト4に行けただけでも素晴らしい、ワールドカップがある、3位決定戦の重みも大きい、サッカーの五輪は恵まれているしまだ楽しめる。
ただ、同じ下げられた立場でも久保が談笑して負け、ペドリが本気で勝ちたいと目をうるうるさせて勝ったというのは印象が悪い、これが世界との差だ。バルサに残れずレアル・マドリードにも復帰できそうにない久保と、バルサの中心である年下のペドリ、インタビューの前でだけイキることと何らかの差があるのだとだとわからなければならないだろう。