elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

イブラヒモビッチ「ロナウドよ、これが真の挑戦だ」

久々のイブラVSロナウドは、イブラの完勝に終わったと言っていいだろう。

絶対王者ユベントスで楽してゴールを荒稼ぎしているだけで記録を更新したと息巻いているあのポルトガル人の前で、本当の神が何であるかを見せつけた。

 

正直、メッシVSクリロナよりも、イブラVSクリロナの方が漢の頂上決戦感があって面白いと思うのは自分だけだろうか。逆にメッシはネイマールとの直接対決のほうがもっと見てみたい。

 

格闘家の殴り合いに近いイメージを持つイブラVSロナウドの戦いは世界を魅了し、公式のダイジェスト動画は1000万超えしている。セリエAのハイライト動画でこれだけの再生数は初めて見たかもしれない。

実際コメント欄を見ると世界各国のトレンドに上がっていたようで、様々な国の人々が見ていたことがわかる。

英語の勉強がてらにそのコメ欄を見ていたのだが「ゲームで自慢するために難易度ビギナーでプレーし勝ちそうになったところで、レジェンドに切り替えたら数分で逆転された状態」というのが面白かった笑

 

イブラのPKで雰囲気が真逆になってからの「俺らいけるぜ感」は凄かった。たかがPKだと言う人もいるかもしれないが、誰が蹴るかという事が与えるムードに対する影響というのはこれほどまで大事なのかと思い知らされたシーンだ。

その後ケシエに対するアシストもありイブラヒモビッチは本領を発揮した。

 

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ACミラン公式インスタの試合数日前に「ユーベ戦に向けて考えているイブラの姿」という投稿があった。

自分はこの時、イブラならなにか考えているに違いないと感じたもののまさか勝つとは思っていなかった。いくらセリエA再開後のミランが強力とはいえ、リーグ7,8連覇しているような絶対王者に勝つことは無理だと思っていた。ズラタンだけが信じていたのだろう。この画像はフェイクではなかったのだ。

そりゃ「神とその生徒たち」とインスタに投稿したり「ミランはシーズン初めから契約していれば優勝できた」「俺は会長やコーチの役割までしているのにその分は払われていないな」と発言したりする資格があるわけだ。

こんな覇者がいたら嫌でもついていくはずである。

ミラニスタもっと盛り上がろうぜ〜

飛ばないやつはインテリスタだ!

海外サッカー全盛期の盛り上がりだったら、俺のユーベとか言ってたミッ○スジュースの管理人も記事にしてただろうによ笑

 

通常プレミアリーグが不動の人気であるアジアの中では例外的に、中田英寿の影響もあり全盛期セリエAの華麗な郷愁を覚えている日本で、その価値は特別な意味合いを持つ。

日本はアジアで珍しくプレミア以外のリーグにも人気が別れている国で、イタリアリーグの話がわかり合える数少ない国だ。

 

とりあえずプレミアリーグがサッカーとして伝わった他のアジア諸国と違い、野球一強だった時代から実は日本のサッカーメディアは深く欧州サッカーを追求してきた。

セリエAの話が通じるアジアの国というのはそれだけサッカー文化の伝統がある珍しい国なのである。韓国ですら本格的に欧州サッカーの中継が始まったのはパク・チソンマンU時代からだ。意外と歴史は浅いのだ。欧州サッカー中継に関する歴史は日本のほうが韓国より古いと韓国のサイトにすら書いてある。90年代からセリエAを中継していた日本にとってそれだけミランは特別な存在だ。

 

来季のミランの話をすると、いよいよラングニック体制になるのかという不安と期待がある。

正直、絶好調のピオリを解任してイブラも引き止めずに新体制で発進すればこれまでの何度も見たミランの指揮官交代劇の二の舞だ。二の舞どころかもう数え切れないほど舞っているが。

 

ただピオリも、ある意味ラニエリに似たようなタイプでシーズン通して任せる監督の器でないという声もある。ましてセリエAの上位争いやUCLでの好成績を狙うなら戦術的に洗練されていなければならない。ピオリが築いた土台を置き土産にラングニックに引き継ぐべきなのか。

 

個人的には過去にイブラヒモビッチについて語っているように、イブラを見ることがミランを見ることの楽しみと同化している部分もある。それゆえにイブラが今季限りでの退団を仄めかしている事が寂しいし怖い。
もうどうしても今までのお笑いミランを見慣れているとこれまでのことが繰り返されるのではないかという不安。過去にはインザーギガットゥーゾという「OB監督ガチャ」を行いあっけなく解任したものの、二人とも新天地で活躍している。特にガットゥーゾネクスシメオネだと思っていたが、耐えきれず解任してしまった。

 

イブラ以外の話題で言えば個人的にレビッチが今ミランで最も好きな選手だ。

もし噂されているヨビッチとツートップを組むならセルビアクロアチアのコンビとなり、南野拓実とファン・ヒチャンの組み合わせと似たようなパターンとなる。国同士は因縁だが、いざピッチ上ではリズムが似ている上手く行く事も起こり得る。

 

どうなるか様子を見てみよう、今度こそ本気で信じたい。

来季のミランは復活すると。

もうこれ以上、上げて落とされるのは御免だ。いい加減飽きたとはこのことである。

グランデミランの逆襲に震えて眠れ、ビアンコネロの王朝はロッソネロの復興により崩壊するのだ。