ACミランがマジで復活しかけてるぞおお
ガチでイブラ効果なのかあのACミランが2連勝している。
ついに順位は1桁代に入り現在8位にまで来ているのだ。
ただの8位かよと嘲笑う人もいるかもしれない。
だが、これが今のミランにとっては大切な一歩なのだ。
もうこれで順位表見切れ芸をされなくて済む、もはやそれだけで嬉しい。
そもそもリーグ戦のたった1勝にこれだけ喜び、来週の試合が楽しみだという感覚は久しぶりだ。
長らく失っていたサッカー本来の楽しみを取り戻しつつある。
応援するクラブが勝ったら一週間ハッピーで、次の試合を待つ。これがサッカーだ。
例えばもう一つ自分が応援しているバルセロナだと、格下相手に勝つのは当たり前でもうリーグ戦の優勝も十分だ。
逆にどれだけ勝っても、CL優勝しなかったというだけで1年ずっと未練が残る。
たった一試合の負けで全てが崩れる。
つまり目標設定が高すぎるのだ。
クラシコに勝つことやCL優勝くらいしか楽しいことがない、それ以外は格下狩りでしかない。
その点、中堅クラブのACミランはリーグ戦の何気ない1勝でも良くやったと喜べる。何というか成績の悪い子供が、ちょっといつもよりいい点数だったらクラス一番ではなくともよくやったと褒めてあげたくなるようなものだ。
サポーターももう完全に中堅クラブのメンタリティに染まっていて、たかが2連勝が大事のように嬉しい。
もう2桁代になるといよいよ話題にもされなくなるんだなという状況を味わい尽くしてきただけにこの状況ですら嬉しい。
かつては一緒に仲良く沈んでいたインテルは復活したし、ユベントスは雲の上。こんな状況で、今何を基準にすればいいかというと自分はアーセナルを見ている。
下には下がいる、今アーセナルの順位は10位らしくよしあいつらには勝ったと。すげぇレベルの低い争いだが、今はまずアーセナルより順位が上だったら良しとしよう。もちろんリーグは違うが、立ち位置は似ている。
目標はCL出場権にまで勝ち上がることで、イブラがいる間にCLベスト16を達成すれば万々歳だ。
何だろう、今の俺達なら行けそうな気がする!(現地人でもないのに誰だよ)
今回のウディネーゼ戦最初ドンナルンマのやらかしで失点して、またいつものミランかと思ったし勝ち越しかけて追いつかれたシーンもあった。
しかし90分にレビッチのゴールで勝ち切るという劇的な展開。最初イブラヒモビッチが復帰したときに、やる気が欠けているみたいなことを言っていたけど、この勝ち方は勝者のメンタリティを感じさせる。先制されても、ああまたかとならずにそこから追い付く自信がチームに備わりつつある。
前回はアウェーで勝ちきっているし、今回はホームで強さを見せた。
ミラン、ちょっと今までと雰囲気が違うぞとなってきている。
王が帰還したことにより、臣下達が忠誠を誓うようになった。
今まで何が悲惨だったかというと、ACミランは決して補強を怠っているわけでもなくお金は使っているのにあの弱さだったことだ。
調べてみれば驚くが何気ない選手の移籍金が高額な上に、欧州の全てのクラブ合わせてもトップ10に入る補強費を使っているのだ。
これであの体たらくだったのだから情けない。
それと、もう何というかサポーターも場末の雰囲気のようで高齢化が甚だしい。
未だにミランを応援している人などほとんどいないだろう。大抵セリエAに活気があった全盛期の頃を知るオールドファンだ。チアゴ・シウバとイブラヒモビッチの時代からの自分はまだまだ若造の部類だろう。
実はカカの頃は知らずに、シェフチェンコもリアルタイムでは知らない。ピルロは既にユーベにいたので、未だに自分はスクデット未経験だ。
更に若い世代ではもうミランのサポーターになるきっかけなど無いのでは無いか。本田がいた頃までは日本でもよく報道されていたが、もう今ミランに触れる機会などないだろう。
かっこいいイメージなどもう若い世代は持っていないかもしれない。
若いファンは増えないし、女性ファンなど更にいないだろう。
ただいいんです、いいんです。
こんな場末みたいな場所で男やおっさんばかりの雰囲気が、もうなんか地方の競輪場のようで。イタリアの嫁さんから逃げられたおっさんが孤独を癒やしに寂れたスタジアムにってる、そんな雰囲気も悪くない。やるせない思いを抱えた若者がウルトラスになる、それもカルチョの文化だ。
一昔前はクラスTシャツでACミランのユニフォーム作ったり、フットサルで大学生が着てたりとかしていたけどもう今の若者はミランなど興味もないのではないか笑
まあ精々流行りのユーチューバーでも見ててなさいよ。
こっちは寂れたミランの試合を見ときますわ。
ただそれにしても、本当にユニフォームだけは毎シーズンカッコいい。欧州というかスポーツチーム全ての中で一番ユニがカッコイイのはミランだと思っている。
だから強さが伴えばまたブランドは復活するだろう。
アイドルで例えると今のSKE48にACミランは酷似していると思う。まだ本店はギリギリ若い女性ファンもいるけど、SKEもう本当におっさんというかもはやお爺ちゃんばかりだ。
ファンも老人の集まり、孫を見るような感覚と自虐しているし、握手会に行く人も説教厨ばかりらしく度々問題になっている。
ミランも本田圭佑が言っていたように、ブーイングする為にスタジアムに訪れるサポーターばかりで一般のファンが寄り付かなくなっている。
全盛期はどちらとも凄かったし、単体でテレビにも出まくっていた。それがもう松井玲奈の卒業から下り坂で、これもイブラが退団して以降と似ている。
今回松井玲奈が今更その年齢で復帰したみたいな話なのだが、実際上向きかけているわけだ。今更松井玲奈に頼るみたいな構図である。
そしてやはり自分はイタリアの雰囲気が好きだ。整備されて綺麗なイングランドとドイツの雰囲気より、スペインとイタリアのラテンの雑然さみたいな雰囲気に惹かれる。そういう画面の魅力も含めてサッカーであり、異国情緒を感じさせる雰囲気がセリエAにはある。
ミランが再建され復活すればもう一度海外サッカーの魅力も知られるようになるはずだ。