俳優の三浦春馬が自宅で遺体として見つかった件について、とても悲しく思う。
決して便乗で語るわけではない。
三浦春馬は自分にとって憧れの顔でもあったし、心のなかで密かにかっこいいと思い続けていた俳優だ。テレビで見るときも身内には三浦春馬かっこいいよなぁとか言いながら見ていたことが懐かしいしもう二度とできない事も悲しい。
ちょうど今のイケメン俳優ブームがトレンドになり始めた時代の走りだと思う。
世界は好きなものに溢れているという番組ももちろん見ていた。
ミュージカルでは女装していたり、次のMステにも出る予定だった。
ただ韓国の芸能人や、女子プロレスラー木村花の件でSNSの誹謗中傷の件で、あたかも誹謗中傷が原因であるかのように言われていることは疑問だ。もちろん誹謗中傷は卑怯な行為で、自分とて過去にその被害にあったことはある。
そういう人って大抵、匿名や捨て垢で言い逃げする傾向がある。
いい加減、捨て垢や鍵垢で悪口言う文化は辞めて、匿名はいい事に使うものですよという松本人志の言葉に習うべきだとは思う。
しかしながら、三浦春馬に関しては憶測がすぎるというか、もっと根深い問題であるように思う。
絞首という自死として最も辛い手段を選ぶまで追い詰められた背景は、たかが「雑魚」からの誹謗中傷ではないように思う。
「男のイケメンに対する嫉妬」みたいな人がいるけど、いやいや三浦春馬レベルに嫉妬して陰湿に攻撃するような男なんていませんよ。
少なくともネットではブサメンがイケメンに嫉妬するだけで情けないし、不細工なオッサンからのSNSでの攻撃でメンタル病むくほどイケメンは弱くない。
それと流石にブサイク男が嫉妬でイケメン俳優を追い詰めるほどの執着心も団結力も男にはありません。まあ男の嫉妬は我ながら醜いしジャニーズ虐められていたみたいな話も多いけど、流石にそうじゃない気はする。あくまで個人の感想だけど。
むしろ松坂桃李、岡田将生、三浦春馬と言っていいくらい男好感度高いのが三浦春馬だ。
仮に男からの嫉妬があるとしたら職場だろうか。
ただNHKの番組に重用されるようにコミュ力はあったはず。男から見ても嫌味がないし素直にかっこいい。男だからわかるけど、男でああいうイケメンを嫌う奴はほとんどいない。いいヤツ感めっちゃあるし他者を傷つけないタイプだ。こういうイケメンは本当に無害どころか、皆を大事にしてくれる。
とはいえ職場でのイジメというのは残念ながら存在する。しかし三浦春馬クラスなら反撃できそうだし、やめる余裕もあるだろう。
だから、自分は彼があまりにも優しすぎたからではないかと思っている。
あまり激務に一度芸能界を辞めたいと母親に相談したこともあるらしい。いい人過ぎたがゆえに迷惑をかけられず、背負い込みすぎてしまった。
芸能というのは人気商売というのもあって、本当に休日がなかったり残業尽くしというのがよくある。その分収入はいいとはいえ精神的に難しい部分がある。関わっている人があまりにも多すぎて、優しくて真面目な程、迷惑を掛けきれず溜め込んでしまいま、最後には最終的な手段しかなくなっている。
しかもイケメンほど、本当にかっこ悪くてダサい姿を見せたことがないので、ある意味自分のかっこよさという呪縛に縛られている。
イケメンが死にたいと思って最悪の気分で生きた日は、ブサメンが生きたいと思った絶対叶わない一日とはいえど、かっこよさや期待という呪縛も辛い。子役も母親が勧めたという。
芸能界の勤務体系もおかしいし、常にイケメン求められ続けた人生もまた辛かったのだろう。もはや三浦春馬という個人の人生ではなくなっていた。人手不足のバイトの強化版だ。
「勝ち組にも辛さがある、今は負け組にとって丁度いい世の中」という書き込みを見た。
「もう芸能界いいかな」と言いながら迷惑かけていきなりユーチューバーになるくらいの破天荒さ、いや我がままさが最後は許されてよかったのにと思うよ。