VSとしやがれ最終回で感じた喪失感
感謝カンゲキ雨嵐って名曲だよなぁと思うと同時に、そうかもう嵐としての曲はしばらく出ないんだなと。
個人的には、グループとしては休止後だとしてもメンバーそれぞれソロ曲出してほしいけどまあそれはない。音楽やるなら5人でという哲学もありそうだし、今更歌って踊る動機があるかもわからない。
それに大野智の歌唱力が嵐の楽曲は非常に重要なので、4人で継続というのも本来とは別物となってしまう。
嵐が4人で継続はやろうと思えば可能だったとしても、それは晩節を汚すことになりかねない。おそらくここで休止することがベストだろう。無理に延命してもそれこそキングカズがまだ現役続けていい加減愛想つかされる状態だったかもしれない。
嵐にしやがれ最終回、キングカズが登場した過去回でマツジュンがかなり喜んでたけど当時のカズほんと若いと思った。震災直後のチャリティーマッチで日本代表相手にゴール決めて翌年引退してれば間違いなく今神格化されていただろう。
武田とか前園みたいなバラエティタレントみたいになりたくないから現役に固執したことが今裏目に出たというか。それと同じで嵐もここでさくっと休止決めたのは神の一手であるように思う。
東山紀之は「うちの基本は歌って踊ること」と言って嵐と一緒にパフォーマンスしたし未だにバク中もやる。カズは若手とやると明らかにお爺ちゃんなシーンが多いけど、ヒガシはむしろ後輩に負けないと対抗して目立つ。
MJはそんな感じで若手に対抗する姿は見てみたい。
現実問題として後輩や若手に交じる感じでも音楽活動してくれるのか、それともSMAPの二人みたいにそういうのはきっぱり辞めるのかどっちなのだろうかと考えていた。MJは演出で櫻井翔はサクラップ作詞提供とかだろうか。
それともそういうのは自分でやれ、と挑戦させて機会を奪わないようにと考えるだろうか。
櫻井の特性上よほど特別なときにでもない限り歌詞は送らなそうだ
広瀬香美が解説してた「嵐の楽曲は嵐専用にチューンされてあるから普通は歌えない」という特殊な嵐的楽曲も冷静に考えてもうこれまでのクオリティでは聞けない。
ガンダム的に言うと「嵐専用」みたいなもので、再現不可能だ。そしてよく言われる「解散」という誤解も嵐ファンが「休止」と訂正したくなるのは、ガンダムはロボットではなくモビルスーツだと訂正して言いたくなるようなものだろうか。そのどちらも訂正したくなる自分は相当面倒な人間だろう笑
VSもしやがれもお酒飲みながら見て、翌日二日酔いだったというのもあるだろうけど、ここに来て喪失感が急にどっと押し寄せてくる。
マツジュンが言ってたけど「嵐の曲って何気ないときに結構響く」みたいなことかな、それすごくわかるんだよね。あぁ結構いいこと言ってんな、とふとしたときに気づく。嵐の曲、意外とというかめっちゃいいこと言ってる。
もうそういうのないんだなっていう喪失感もある。4人でもいいから作り続けてほしいという思いと、5人じゃなきゃやっぱ無理だろうという思い。
というか、そういうのはそれこそ後輩が超える思いで作れよということなのだろう。別にこれからもジャニーズ事務所所属でいなくなるわけじゃないんだし個人の時間も増えるんだから後輩は学ぶチャンス。
そういやVS嵐最終回、ボンバーストライカーで嵐を敗北させる布石を敷いたのがまさにボンバーという。
あれは中澤佑二が予想以上に冴えててキッキングスナイパーで難しいコース当てまくったのが悪い。VS嵐で有終の美で飾れなかった戦犯は中澤佑二なんだよなぁ。
二宮和也「あとでボンバーに長いメール送っときます」
中澤佑二って技術はあまり高くないけど、晩年居残りしてでも基礎練習してた選手なので、まさかそれがVS嵐で出るとは思わなかった。最後に一つ残した動く一斗缶
を狙うのってネイマールですら外してパーフェクト逃すレベルの難易度なので、それをなんでよりにもよってVS最終回で中澤が決めるんだと笑
3連続ぐらい決めてたのは逆奇跡、そこは外せよと。
ただ、逆に言えばVS嵐ってガチでやっててこれまでのことがやらせではないという証明になる。
ガチでやってるからボンバーがわけわからん奇跡出すんだよ。
あとBABA嵐も面白かったなぁ。
最後に女優が残る展開、自分は「波瑠さん1位抜けしてくれ」と思ってたら永久最弱女王になって笑った。あと吉沢亮の引きの悪さ。
様々なミラクルはやっぱガチでやってないと出ない。
「ギリギリ嵐が最後勝つ」という想定を狂わせた中澤佑二の覚醒、これだけを見てもガチだとわかる。自分はキッキングスナイパーの時はサッカー的な視点で見てるからこそ、それが計算では出せないミラクルだとわかる。プロでも技術低い部類の選手が謎の覚醒、というのは本番ならでは。
嵐メンバーも怒ってなくて勝負だと受け入れてたのはいつもそうやって本気でいたからだろう。接待や忖度がない。松潤が余裕で勝ち越せる試合でもハンデ与えて「ヒリヒリしたいのよ」と言っていたのはよく見た。片付けを率先して手伝うとか、VSでもしやがれでも、櫻井がさり気なく「スタッフに感謝」と言っていたのはそうやってガチで作っていたから。それで最後負けて終わっても悔いがない、ああいうのを爽やかな試合というんだろうなと。
そしてそういう5人のさり気ない役割分担や言葉も絶妙すぎて、もうこれ見れないんだなぁと思っていた。ほんと何気ない言葉がそれぞれ絶妙というか聞き慣れた掛け合いで今になって懐かしくなる。
番組の内容がどうとかより、そういう何気ない日常が無くなることが寂しい。
そういや櫻井のTHE夜会SPだったかな、マツジュンが大野君の家に行った話。酒飲んで、周りに人いるのに二人で泣き笑いしてたみたいな話。15周年の時にハワイで相葉さんを泣かせるつもりが自分が泣いてたみたいなのも見て思うけど、なんか大野君が苦しいだけで嵐やってずっとやめたかったとか楽屋で仲悪いみたいな話なんてめちゃくちゃだなぁと改めて思ったね。
この年末年始「嵐ばっかりで疲れた」という意見もあるけど、おそらく近年で一番思い出に残るというかなんだかんだ来年からこの嵐をよく見た年が懐かしくなるはず。
しやがれで思ったけど、最終回だから羽鳥さんが「他局ですけどVS嵐の方で」みたいに名前出してたのはお互い最終回だからこその友情だとも感じた。もうここまで来ると番組が局同士関係なく、同じ嵐の番組だという意識だったんだろうなと。
引っ越し経験者なら分かると思うけど、数カ月立つと無性に住んでいたところが懐かしくなる。嵐本人たちも、そして視聴者も数ヶ月後にこの懐かしさが来ると思う。くどいほど再放送やってたこの日々が懐かしくてたまらなく、そして喪失感がふと一人でいるときに押し寄せてくる。
そんな「嵐ロス」がこれから数年間は定期的に訪れ続けるだろう。たかがアイドルと思っていてもそんなロスが何気なく訪れる、そういう時にこの人たち、あいつら凄かったんだなと再確認するのかもしれない。
Smile again ARASHI