elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

ジャニー喜多川氏の性加害問題を男性ジャニオタとして語る

このような事は、わたくしのような一般的に性加害が多いとされる、そしてジャニー喜多川氏同様の男性であり、更には自分自身が少年時代にもしかしたら被害にあいかねなかった立場から話すことのほうがより意義のあることだと考え雑感を述べたいと思います。

雑感なので大したことを語れるわけではありませんが、お時間の許す限りこの記事を見ていただければと思います(櫻井翔NEWS ZEROの答弁っぽく)

 

まずですが、自分のような男性のジャニーズファンであれば、もしかしたらホモ被害者の立場だと思われる憶測を呼びかねません。実際、自分は過去のブログ記事でジャニー喜多川氏を礼賛するかのような記事をジョークではあれ、書いたことは事実です。

そして自分自身あたかも「事務所指示」のようなスタンスを取ってきた、これもまた事実です。自分自身がジャニーズ事務所という場所に所属した経歴はありませんが、そういった憧れもあったことは否定できません。

および、このような加害者を崇拝対象にさせる性加害の手法は、「グルーミング」だと英メディアBBC報道により取り上げられたばかりでしょう。

 

そして、決してジャニー氏を擁護するわけではないのですが「性的な目線が無ければアイドルをプロデュースできない」という考えも自分の信念に基づくものであります。

 

まずこの記事を読んでくれている方のほとんどがそうでしょう、"ジャニオタ"は結局のところジャニーさんの恩恵を受けている。

 

ジャニオタがジャニー喜多川のことをはっきりと強く言えないのは、我々ジャニオタがみんな「ジャニーさんのセンス」で選ぶことで楽しい思いをしてきたからなのも事実なんです。

 

ここで話を戻しましょう。

アイドルのプロデュースは性的目線無しではありえません。

 

ゆとり世代の自分は少年時代、音楽番組の昔の映像で流れるおニャン子倶楽部を「おばさん達、ブッサイクやなぁ(吉本新喜劇っぽく)」ぐらいにしか思っていなかった。

ただ、今、当時の昭和アイドルより年上になり彼女らの全盛期アイドル時代の映像を見て自分は思う、「おばさん達の若い頃、可愛過ぎる、そして性的にエロすぎる」「おばちゃん、中々やるやん」と。

 

ゆとり世代の自分は中学時代までは家庭も貧乏でブラウン管TVの時代だったので、当時は母親世代の「ダサいおばさんアイドル」としか思っておらず、母親と音楽番組を見ている時も兄弟と、母の世代をからかいながら見ていたのですが、今、高画質で冷静に見ているとおばはんたちの全盛期が可愛すぎるしエロすぎる。

 

自分が高校時代だって一学年上や、近くにあった専門学校生のハタチ前後の女学生たちが全員おばさんに見えていた。でも、今、おニャン子の映像を見ると当時の大人の男たちが「性的な目線」で見ていた彼女らの魅力もわかるし、売れた理由もわかる。

ジャニーズもこれと同じで、ジャニー喜多川という1人の男が自らの性的願望、性的センスで時代に先走り作り上げ、そして時代を席巻した事務所だ。

 

ジャニーは同じホモはホモでも女性寄りのセンスで、例えばフォーリーブス田原俊彦近藤真彦を見出した。日本の芸能界は銀幕のスターのようにそれまで男らしい俳優が国民的憧れだったが、ジャニー喜多川がその美的感覚を一変させる。

 

そしてその「女性好みの男性像」に多くの女性たちが熱狂してきたのも事実なのである(当時は男性しかこのような芸能プロダクションを作れなかった背景もある)

男性主体の文化に、経済発展や文明の利器の進歩による家事からの解放で急拡大した女性という消費層がここに加わり爆発的エネルギーを産んだ。

 

ジャニーズファンがジャニーさんのことを最後のところで批判しきれないのは、ジャニー氏が選んできた楽曲やグループ名、演出、そういったセンスを嫌いになりきれない愛憎があるからだ。元々、ジャニー喜多川自身がアメリカのエンターテインメントに日本では早い段階から触れ、その文化をもたらし発展させた功績もある。

 

決して擁護するわけではないが、昭和という時代に今のアイドル的な感覚で、それも男性を性的な目線で見て、更にそのセンスが普通の同性愛者の男性ではなく女性と近いジャニー喜多川という存在がいたからジャニーズが人気を博し日本のエンタメに絶大な影響を与えたとも言える。

 

「典型的な男性が理想として考えるマッチョ思考」による男性的美学だけが強要される社会であればジャニーズ、そしてKPOPのような女性が熱狂するトレンドは発生しなかったであろう。男性主体の銀幕のスターから、女性たちが好む男子像に、急増した女性消費層の購買力によって市場原理として移行した。その移行が早く起きた日本は、ジャニーという異色なアイドルプロデューサーの存在が戦後初期に登場して潜んでいたから、というわけである。

 

そういったジャニー喜多川が作り上げた美少年像が、日本のアニメや漫画全般に影響を与えていくことは言うまでもない。もちろん、ジャニーズ関係なしに美少年像は戦後どころか江戸時代や鎌倉時代からあるのだろうが今日の商業エンタメ的レベルまで高め上げたのはあの時代にショタ的センスで先駆者だったジャニー喜多川いたからに他ならない。

 

これは自分がジャニーズのマイナーなジャニーズJr.時代の映像も見ているから分かる。自分自身は男性アイドルに性的な興奮は覚えないが、「少年が好きだったらこんな感じは好きなんだろうな」というのはわからなくはない。性的な目線があることでそこに情熱があり、エンタメも発展する。それが無いのであれば魅力的なコンテンツを作ることはできないし綺麗事になってしまう。

もし今後も「アイドル」と、いうコンテンツが続くのであれば性的な目線は絶対に切り離すことはできないだろう。