elken’s blog

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本田圭佑がガチで中村俊輔化してきている件

2018年に迫るロシアワールドカップにおいて本田圭佑を最終メンバーに先行するかどうかという疑問はもっと語られなければいけない問題だ。

個人的な立場で言えば熱烈な本田圭佑ファンであり、「結局最後に大舞台で通用するのは本田」という考えを持っている。

その一方で最近の本田圭佑どうしたのかな、という思いは否定できない。

 

一時の不調でこれまでの実績を否定してはならず、本田圭佑はこのワールドカップ出場に至るまでの過程でかつて三浦知良が保持していた連続ゴール記録を更新する活躍を見せた。

つまり予選の序盤は本田圭佑が支えたのは事実だ。

 

そしてザッケローニ体制初期を支えた前田遼一をはずし、後半活躍し始めた大久保嘉人を本戦で起用した日本代表はブラジルで敗戦した。

今でも自分は思うのだが、大久保は「日本版ジエゴ・コスタ」であり、世間の情緒的な待望論で急に活躍し始めた選手を戦術度外視で入れることは積み上げてきたチーム戦術を瓦解させるリスクを備えた諸刃の刃でもある。

スペイン代表もワールドカップとユーロを合わせて三連覇を果たしたチームだったが、ジエゴ・コスタを突如戦術に組み込んだことですべてが崩壊した。

 

一方で大戦初期に快進撃を支えた零戦にいつまでも頼り続け、決定的な後継機の実戦的配備を実現できなかった日本軍は敗戦した。

本田圭佑は「実は外してはいけなかった前田遼一」なのか、「序盤の貢献を過信せず早々に別れを告げるべきだったゼロ戦」なのか。

 

似たようなケースで言えばフランスワールドカップにおける三浦知良と、南アフリカワールドカップにおける中村俊輔がこの例に当てはまる。

結果論で言えば三浦知良は本戦に帯同させるべきだったが、中村俊輔ははずして正解だった。そしてこの決断を下したのが実はどちらも岡田武史であり、一度失敗した策をもう一度行い成功させた彼の戦術眼、いや名将としてのメンタリティは評価されるべきだろう。

 

つまり「外れるのは本田、本田圭佑」という宣告をハリルホジッチはするべきなのか。

前任のハビエル・アギーレは本田圭佑の勝負強さは必要だと説いているが、サウジアラビア戦を見る限りパチューカ移籍の問題もあるがまだ本調子ではない。

 

本田圭佑は性能が時代遅れになりつつある零戦なのか、それとも精神的支柱としての価値を残しているのか、更にここから調子を戻してくるのか。

 

某メシア「アイツからそこはかとないメシアニズムを感じるんだよね」

南アフリカワールドカップでホペイロとしてハードワークし、オランダ船で闘莉王からガチでキレられていた中村俊輔の再現を本田圭佑はしてしまうのか。

「俊さん、ここは俺でしょ」と言っていた本田圭佑が「圭さん、ここは俺でしょ」と台頭する若手に追いやられている姿を見るとさすがに7,8年経ったという時の流れを感じずにはいられない。

 

中村「ていうかメシア語録とアイツ語録だけで会話が成立するんだよね」

本田「それはごもっともだけど俺の考えは違った」

中村「正解じゃない、俺はメシアニスタの皆にもっとアイツ落選のためのハードワークしてほしいんだよね」

本田「俊さん、ここは俺でしょ。強豪を喰うイメージがあります。俊さん、闘莉王にキレられてたでしょ?」

中村「うーん、良い質問なんだけど今は言えないんだよね。それに君最近、ピッチをフラフラして60%の出来に見えるんだよね。俺の感覚は間違ってない。本戦タコ踊りしちゃうのかな、という思いはある。」

本田「まぁ見ときなさいよ、俺は持ってる」

 

その一方ですでに代表を引退していた中心選手が復帰して本戦大躍進したというケースで言えば2006年ドイツワールドカップにおけるジネディーヌ・ジダンの圧倒的な活躍がある。

さすがに決勝で頭突きをするまではいかないかもしれないが、「大阪のジダン」が日本代表を高みに導いてくれる可能性も否定できない。

 

本田圭佑は中村俊輔や零式艦上戦闘機なのか、それともキングカズやジダンなのか。

自分がハリルホジッチの立場ならどのような選択をとるか。

自分は"ジダン役"を期待したいと思っている立場だが、猶予の時間はまだある。

本田圭佑が本来の野心家ならばかつてのジダンのような役割を演じるプランを思い描いているはずだ。

「ワールドカップは1年前が全てと言っても過言ではない」

「一つのゴールで天と地がひっくり返る」

 

日本人サッカー選手史上最もワールドカップにおける実績がある本田圭佑をハリルホジッチはどう評価するか。

ロシアを熟知する男はその地をまた訪れることになるのだろうか。

本田圭佑の行く末を一人のファンとして見守りたい。

 

ていうか、中村俊輔を追い続けて結局本戦あの姿を見た人のブログを読んだことがあるんだけど、このブログがその再来になりそうなんだよね。因果応報、因縁めいたものを感じずにはいられない。

アイツ本人がメシアの後姿を追うのならば、本田圭佑信者も中村俊輔信者の後追いをするのかなという思いはある。