elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

TWICEサナが韓国で特に人気な理由

TWICEのメンバー人気を見てみると日本で日本人メンバーが人気が高いのは自然なのことだとして、実は韓国でもミサモの3人の人気は凄く高い。

その中でも特に人気が突出しているのがサナでTWICE全体でもトップ3には必ず選ばれるほど韓国人ファンからも根強い人気がある。

 

結論から簡単に話すと、サナが評価されてる理由は人間性や性格に関する部分が圧倒的に多い!

韓国の掲示板に書かれてるペンの意見を見ると、サナはとにかくいい子だと思われているらしく性格が物凄く評価されている傾向がある。

「チグルマニマニシャーシャーシャー」や「チジュキンパ」のような名言や名シーンへの評価はもちろんの事、日本人女性らしい気遣いは特に韓国のファンに受けているらしい。

食べ方や座り方が可愛いことや、ガスコンロから火が出たときに真っ先に消したこと、そういった姿は韓国のONCEにとってはとても珍しく見えることも人気の理由だと言えそうだ。

 

TWICEサナ

更にもう一つ重要な事としてサナは「キムサナ」と呼ばれるぐらい本当に韓国語が上手く、日本人メンバーの中でも一番上手いと評価されている。

バラエティ番組でも積極的に面白いことをしたり、他の韓国人メンバーとも仲良くしたりしている姿が韓国人のONCEにとっては凄く好印象に映っているようだ。

外国人が自国の文化に頑張って溶け込もうして一生懸命学ぼうとする姿はどの国でも歓迎されるし、それは日本人でも例外でないというのをサナは示しているのかもしれない。

 

それでいて韓国人にとっては新鮮な新しい日本人のイメージでもあるらしく、「こんな子は韓国にいない!」と熱烈な支持を受けている。

韓国に溶け込みながらも日本人らしさを失わないどころか、むしろその希少性を自分の強みにしているのがサナの凄いところだ。

そしてこれは実は日本人のTWICEファンにも共通している。

 

韓国人ONCE「サナは韓国にはいないタイプの子、本当に良い子で可愛い!」

日本人ONCE「ダヒョンは日本にはいないタイプの子、本当に良い子で面白い!」

日本と韓国で全く同じ反応だという笑

しかもこのサナとダヒョンが仲がいいというのもあって、ある意味で政治家が何十年も不可能だった"日韓友好"を2人の女の子が一瞬で実現してしまったのである。

 

日本人がダヒョンを評価する理由も、自分の国にはあまりいないタイプで仕草が可愛くてそして面白くて性格も良いということで、それは韓国人がサナを評価している理由と完全に一致している。

お隣の国の人だからちょっと違って見えるところが受けてると言う意味では共通しているのかもしれない。

 

顔のタイプもサナは今は韓国風のメイクをしているけども「柴犬」に似ていると言われることもあって、それも評価の理由の一つとして上げられることが多い。

「韓国人と雰囲気が違う」という言葉は本当に良く聞く。

そして日本人のファンにとってもダヒョンの顔は韓国人らしい可愛い顔でひそかな人気がある。日本と韓国、近くて似ているようで微妙な違いがあるからこそ、ちょっとした違いがちょうどいい魅力になっているのがサナの人気の秘密だろう。

そして何より韓国語や韓国文化を学んでしっかり溶け込んでいこうとしているところも好印象に映る。

これはダヒョンが積極的にまだぎこちないながらも日本語を話そうとする姿が可愛い事と似ているかもしれない。

 

「セクシーキューティ」というサナのキャラクターが韓国のONCEにとっては可愛いし、日本のONCEにとっては「ノリノリなお豆腐」のダヒョンが可愛い。

これぞ理想的な日韓友好!政治家なんていらんかったんや、サナとダヒョンで一瞬で日韓友好が実現してしまった笑

 

韓国ではサユリという日本人タレントが活躍していることは日本の韓国芸能ファンの間では良く知られているけれども、サナはTWICEというアイドルでありながら韓国における日本人タレントという役割も担っているところはサユリの後継者と言えるかもしれない。

韓国人からすれば「面白日本人タレント」という見方も当然あるわけで、アイドルの分野を超えたところにも魅力も人気の理由と言えるかもしれない。

 

アイドルやガールズグループのメンバーとしての実力があることは当然の前提として、韓国人にとっては新鮮に映るサナの性格や仕草の魅力が評価されている。

 

そして韓国人がここまで日本人メンバーを評価してくれるなら、逆に日本人としてもジョンヨンやダヒョンのような韓国人メンバーの魅力に気づいていきたいとも思う。

日本、韓国、台湾、それぞれの国の良さを見つけていくことがTWICEというグループが更に盛り上がっていくきっかけになることを願わずにはいられない。

皆それぞれ本当に魅力があるメンバーが集まっているTWICEをこれからも応援していきたい。

SMAPが解散した後のジャニーズを見て思う事

去年SMAPが解散してだいぶ月日が経って、ようやく「SMAPがいないジャニーズ」が日常の光景として受け入れられるようになってきた。

それ自分個人の感情だけではなく世間の認識のあり方もSMAPがもう存在しないことをごく普通の事として考えるようになっている。

 

それだけ去年のSMAP解散騒動というのは日本全国のいろんな人の関心を集める大きな出来事だった。

ちょうど去年の今ごろ「今年でSMAPは最後」と言っていて、それからもうすぐ1年が経とうとしている。

そんなSMAP後の"元年"だった2017年のジャニーズ界は混沌に満ちており、SMAPの不在がじんわりと効きはじめてきた年だったと言える。

 

あれほど偉大だったSMAPというグループがもう解散したんだなと自分が実感したのは本当に何気ない日の事である。

テレビで前に録画していたハードディスクに溜まっている番組を自分は定期的に見ていて、その中には長らく見ていなかった数年前の物もある。

そこに「おじゃマップ」にSexy Zoneの中島健人が出演するという回があって香取慎吾とまだ茶髪時代の中島健人が沖縄ロケで共演していたのだ。

 

これを見てぐっと来た自分がいて、「もうこういう光景を見れないんだな」と長らく見ていなかったその過去の番組を今になって見て様々な思いにかられた。確かに香取慎吾は今も出演しているし番組も存続してはいる。しかしジャニーズのタレントがこうして同じ事務所同士で先輩と後輩として共演することというのは今後もうないんだろうな、と。

元々SMAPとセクシーゾーンは飯島派閥で実は派閥問題があった時代はSMAPとの共演の方が多かったし、Kis-My-Ft2などもこの系譜に入る。

 

SMAPというグループに助けてもらった後輩のグループはとても多いし、SMAPファン以外からの恩みたいなものもかなり多い。

そういったSMAPのいなくなって気付く大きさという意味では、ジャニーズに興味ない人でもスマップは好きだと言う人が本当に多いんだなということを最近改めて感じる。

全然ジャニーズに関係ないブログを見ていてもSMAP解散については触れていたり、「好きな曲がいっぱいあったのに今後聞けないと思うと寂しい」「5人で見れないのは悲しい」と語っていたりする。

 

更にその後釜としてジャニーズ事務所が売り出そうとしている嵐は、現状SMAPの不在を埋めるほどの存在感を出しきれていない。

紅白歌合戦の司会を5人のローテーション制にしたり、東京五輪に向けて着々と準備を進めているもののむしろ全盛期と比べて明らかに勢いを失っている。

元々SMAPと嵐は比較できないとさえ言われていたし、右肩上がりで快進撃を続けるはずだったその嵐に今年スキャンダルが続出してかつての勢いを徐々に失い始めているのも事実だ。

 

確かにSMAPにも数多くのスキャンダルはあったがそれでも人気が衰えないどころかそれが次の飛躍の要因になることさえもあった。

嵐はあくまでまだ「アイドル」で一般タレントの領域には踏み込めていない、そう感じたのきっかけはまだ嵐ファンのほとんどがアイドルファン的な層だということを明らかにした一連のスキャンダルラッシュだ。

嵐の場合現状もまだアイドルファン、ジャニーズファン的な支持者が殆どで、元々2010年代に入り全盛期のAKB48と熾烈なオリコン争いを繰り広げていた頃とファン層はそれほど変わっていない現実が明らかになった。

AKB48が人気になったのとほぼ同じ理由、つまりアイドルファンからのコアな支持によって嵐は人気を確立した。ただそのアイドル的な支持はスキャンダルに対して致命的に弱い。

アイドルであることに加えて一般タレントとしての付加価値がまだ足りないのが嵐の弱点だと言える。

もちろこれはまだ過程の段階であるし、ここから嵐がどう進化していくかはもちろん自分としても期待しているしとにかく今年はいろいろ変化の年だった。

SMAPがんばりますっ!!2010 10時間超完全版 [ SMAP ]

 

失って気付く大きさという表現が一番正しい。

SMAPの存在って日本の芸能界にとってこんなにも大きかったんだなと再認識することいなったのはそういう何気ない日常の一コマがきっかけだ。

こういう何気ないいろんな場所で少しずつSMAPがもう解散しているんだと感じることは今後増えていくかもしれないし、じんわりとその影響がすでに1年で出てきている。

 

例えば最近インターネット番組で香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人が出演する番組が大きな盛り上がりを見せたことはジャニーズ事務所にとっては大きな衝撃だったはずだ。

主力メンバーは残留しているから3人の影響力はそれほどではないと考えていたのだとしたら、ジャニーズ事務所の認識は間違いだったことになる。

ジャニーズ事務所に大きな利益をもたらしたSMAPは、本当に解散騒動が出始める直前まで「コンサートをすれば今もトップクラスの人気」と言われていたし現在も存続していれば毎年さまざまな層の人々を動員できていたはずだ。

 

その解散以降、SMAPのいなくなったジャニーズ事務所は大きな打撃を受けているという報道が増え始め"反ジャニーズ"的なメディアの論調も以前に比べて明らかに増加した。

「ジャニーズ恐れるに足らず」とでも言えばよいのだろうか、とにかく風向きは徐々に変わり始めているという印象を受ける。

芸能界に冠たるジャニーズ事務所も昨今のインターネットの時代にいよいよ舵を切らなければいけないという事を、退所した3人の活躍を見て痛感したのではないか。

 

もちろんこれがジャニーズの改革のきっかけになり新しい時代のスタイルに生まれ変わる要因になれば、それは変革に伴う必要なプロセスだったと語られる日が来るかもしれない。

このSMAPの解散は1960年代から続くジャニーズ事務所の歴史において間違いなくターニングポイントの一つになるだろう。そして芸能界とそのあり方にも大きな影響を与えることになるはずだ。

それは元SMAPメンバーのネットでの活躍が芸能人の新たな表現の場を証明したという意味でも、更にジャニーズ事務所が今後ネットに進出するという意味でも大きなきっかけになる。

実際に徐々にジャニーズはネット解禁を進めていて、その途中に元SMAPメンバーの活躍が明らかになった。これは確実に事務所も把握しているはずなので今後の活動に何らかの影響をもたらすことは必至だ。

 

ジャニーズがどう変わるのか、そして事務所や芸能界がどう変わるのか。

今年はその大きな節目の一年だった。

来年ジャニーズはどういう方向に向かっていくことになるだろうか。ただ一つ言えるのは自分はそれほど悲観していない、どんな変化の時も必ず上手く行っていないように見える時期を経験するものだからだ。

元々SMAPも光GENJIブームが終焉してジャニーズが流行らなくなった時にデビューし不遇の時代を経験してから大きくなっていった。ジャニーズの長い歴史においてそういう時期は度々訪れる、今はそういう過渡期なのかもしれない。

今後ジャニーズ、ひいては芸能界がどうなっていくかにこれからも注目していきたい。

elken.hatenablog.com

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本気のバルサ、グリーズマン獲得に動き出す

フランス代表アントワーヌ・グリーズマンの来季の去就先はもしかしたらFCバルセロナになるかもしれない。

現在合意間近と伝えられており、ワールドカップ後から加入することが既定路線になりつつある。

 

青天の霹靂とはこのことだろうか、正直全くと言っていいほどアントワーヌ・グリーズマンの移籍については予想していなかったしそのような話もほとんど聞いたことが無かった。

ネイマール退団ショックなどどこ吹く風、これでグリーズマンがやって来るとなればバルセロニスタの心はカタルーニャの空のように晴れやかなものになるだろう。

今の自分は清宮の獲得に成功した日ハムファンより喜んでいると言っても過言ではない。

 

手っきりマンチェスター・ユナイテッドを始めとしたプレミアリーグのクラブに移籍するのではないかと予想していただけにバルセロナは意外過ぎて心の準備ができていなかった。

確かに本人はイギリスの気候が自分には合わないというようなことを言っていたものの、移籍に傾いているというような発言をしていたためバルサはあり得ないと思っていた。まさかバルサにグリーズマン、信じられない。

バルセロニスタ「ようこそウチへ!(海外厨スマイル)」

 

これで先ず今冬はコウチーニョを獲得する可能性が高く、更にメッシがデレ・アリの補強を進言しているとなれば銀河系待ったなしのチームが出来上がることになる。

ゲームで作るような「ぼくがかんがえたさいきょうのバルセロナ」でもこんな事にはならない程豪華なチームが誕生するかもしれない。

サンキュー三木谷、FFPとかいろいろ心配だけどおらワクワクしてきたぞ。

 

無冠でシーズンを終えて補強すらろくに進まずヴェラッティ、コウチーニョ、ディ・マリアと獲得に失敗し、ネイマールには出て行かれ、やっと来たのがウスマン・デンベレだったところからこの今季は始まった。

しかしいざ始まってみればFCメッシTUEEEE!と予想外のサプライズで首位独走、そして最近ではロナウジーニョがコウチーニョは確実にフィットすると発言し獲得を後押し、そしてついにはアントワーヌ・グリーズマンと合意にまで迫っている。

おまけにシャビ先生が認めるデレ・アリも来るとなれば、バルサ黄金時代復活もあり得る。

 

グリーズマン

・アントワーヌ・グリーズマンについて

まずグリーズマンという選手は非常に優れた選手であるだけでなく、人間性やスター性にも長けているところが大きな魅力になる。

例えば今季補強禁止処分を受けていたアトレティコ・マドリードに男気残留をしたことは大きく評価を上げた要因だ。更に見た目も華やかで名前もプレースタイルもかっこいいという反則級のイケメンである。

 

特に最近の金髪で長髪のスタイルはかなりクールだ。

日本人がイメージするようなフランス人という雰囲気があり、日本国内でも一部のヘタリアファンから人気が出てもおかしくはない。(実は結構ワールドカップやユーロの時はサッカーを見るというヘタリアという漫画のファンがいるらしい)

 

更にフランス国内でも人気が高く、全フランス人アスリート中No1の人気を持つグリーズマンはフランスサッカー界が待望していたジダン以来久々のスターでもある。

ベンゼマ、リベリー、ナスリの代表追放三兄弟「まるで俺らが人気無かったかのように言うのはNG」

 

アトレティの皆さん、本当にこんな選手いただいて良いんですかねぇ。代わりと言ってはなんですがうちにアルダ・トゥランという選手がいて出場機会を求めてるみたいなのでどうですか、お安くしときますよ。

ジエゴ・コスタも復帰するらしいしアトレティコのリーガ・エスパニョーラ優勝時のメンバーを再現するのも見てみたい。

 

グリーズマンにのプレースタイルに関してはもちろんアトレティコ・マドリードとの対戦などを見て良い選手だとは思っていたものの、バルセロナには縁がないと思っていただけに衝撃だ。

気持ち悪い表現をするのであれば「同じクラスになると思っていなかった」というぐらいに、バルサにグリーズマンが移籍するというのは想像がつかなかった。

 

残念がってそうなのはマンチェスター・ユナイテッドのサポーターだろうけども大丈夫、安心してほしい。

きっとガレス・ベイルかクリスティアーノ・ロナウドのどちらかがオールド・トラッフォードにやって来ることになるだろう。

1試合に付き1億8000万円かかる男もプレミアリーグでならば輝きを取り戻せるのではないか。むしろウェールズ人と言えども国際的にはイギリス人でイギリスは肌に合っている上にプレミアリーグファンからの人気はフランス人のグリーズマンよりも高い。

更にグリーズマンはおそらくユナイテッドのスタイルにはフィットせず、ディ・マリアやデパイの再来になる可能性は否定できない。

一人でゴリ押しできる上にプレミアでの実績があるベイルのほうが現実的な補強だろう。

 

更に最近ではクリスティアーノ・ロナウドとレアル・マドリードの間に亀裂が正直、セルヒオ・ラモスが公に批判する事態にまで発展している。CR7のユナイテッド電撃復帰もあり得るかもしれない。

 

こういった移籍事情を考えればワールドカップ後の欧州サッカーの勢力図やメンバー構成は大きく変動することが予想される。

マドリディスタ「ハリー・ケインとエデン・アザールには手を付けるな」

バルセロニスタ「OK、その代りデレ・アリとコウチーニョは俺らが貰う」

まるでポーランド分割を行ったソ連とドイツのように、スペイン二強がトッテナムから有力選手を引き抜くことになるだろうか。

 

グリーズマンがバルセロナに移籍するとなれば、ディバラを獲得する必要性は下がることになる。

そしていつの間にか消えかけているフェルナンド・トーレス師匠はプレミア行きが噂されている。いっそのこと同じく師匠化しお荷物になりつつあるルイス・スアレスと共にリヴァプールに移籍するアイデアも面白いかもしれない。

コウチーニョマネーがあればスアレスの獲得は不可能ではない。

 

ただ個人的な予想としてルイス・スアレスはパリ・サンジェルマンに移籍しそうな気配がある。カバーニがいつの間にかネイマールのために追放されて相性の良いスアレスを補強するのではないか。そしてムバッペもイニシャルはMなのでMSNが再現されるのではないかという予想もできる。

 

意外な移籍と言えばそもそもラキティッチもスアレスもレアル・マドリードに行く物だと思っていたしアルダ・トゥランもバルサに行くとは思っていなかった。

それが全員バルサに移籍することになったわけで本気を出せば批判されがちなバルサフロントも中々やってくれる。

個人的には今もマルコ・ヴェラッティの獲得を願っているもののPSGとは関係が悪化していて現実的ではない。またカンテラ色を強くするためにもナポリ移籍という噂はあるがデニス・スアレスの成長に期待したいという心理も存在する。

メッシはデレ・アリを求めているらしいけどもアンドレ・ゴメスの再来にならないとは決して言いきれない。

 

とりあえずトリデンテの攻撃陣にグリーズマンが加わる公算が大きい事はポジティブであり、コウチーニョも獲得できればMSN時代を超えるスタイルが期待できそうだ。

ウスマン・デンベレに関してはまだ若く数年後の成長に期待がかかる。

 

・今後の欧州サッカーの展望

ややゲーム感覚ではあるかもしれないがあくまで夢のドリームチームという仮定であれば数年後のバルセロナの究極形はこのような布陣になるだろうか。

FW:コウチーニョ メッシ グリーズマン

MF:デレ・アリ ブスケツ パウリーニョ

DF:アルバ ユムティティ ピケ セメド

GK:テア・シュテーゲン

このメンバーに加えて、近年の欧州サッカーを考えた場合国内リーグとUEFAチャンピオンズリーグの二冠を狙うのであればサブのメンバーにも充実した戦力が求められる。

特に最近はバイエルンがやや大人しくなったものの、パリがおかしなことをやっている上にプレミアリーグのクラブも豊富な資金力を背景に台頭し始めてきている。

 

レアル・マドリードはそろそろチームの改革が必要な時期が訪れようとしているものの、なんだかんだでC.ロナウドがいなくなると寂しい思いが無いわけではない。

 

荒唐無稽な予想かもしれないが新生レアル・マドリードの前線の布陣はエデン・アザール、ハリー・ケイン、パウロ・ディバラの三人になるかもしれない。

グリーズマンがバルサ移籍となれば既にデンベレも存在するためディバラのポジションはオーソドックスな考え方をすると消滅することになる。

またユヴェントスからの移籍も非常に困難を極めるため、案外セリエAのレジェンドになることを選ぶ可能性も無くはない。

 

仮にスペインに渡るのであればレアル・マドリードからはベイルが退団する可能性が極めて高く、エジルやモドリッチと同じくバルサ志望だったもののマドリーに行くという展開になるのではないか。アセンシオを地道に育てるチームだとも思えず、ワールドカップで活躍した選手を獲得しそうだ。

決してあり得ないと断言できないどころかむしろ現実味を増しつつあるのがネイマールのレアル・マドリード移籍だろう。メッシとコウチーニョVSネイマールとディバラという構図もクラシコで見れるならば面白い。

 

イタリア代表がW杯進出を逃した影響を受けるのであればセリエAは今後衰退する可能性は高く、ブンデスリーガもバイエルン・ミュンヘンがかつての勢いを失いつつある今将来は不透明なものになっている。

 

そう考えたときにパリ・サンジェルマンが一気に台頭する展開もあり得る。

考え過ぎなのかもしれないがグリーズマンの移籍は例のカタルーニャ独立問題のことを想定してバルサが将来的なリーグ・アン参入を目指しているのではないかと考えられる。

前述のようにスアレスを獲得してパリがMSNを再現するか、もしくはロナウドとベイルの両翼をマンチェスター・ユナイテッドが再現するのではないかという展開も否定はできない。そしてロートルになった有名選手がACミランにひっそりと移籍するという動きもありえそうだ。

 

そしてバルセロナに関しては何よりも今回のグリーズマンとの合意がサプライズだ。

少し前までレアル・マドリード一強状態がしばらく続くと予想されていたのに、今ではバルサとPSGの二強時代が訪れるのではないかとささやかれ始めている。

サッカーの世界は移り変わりがダイナミックだ、昨日常識だったことが今日では常識でなくなっている。

ロシアワールドカップ後には想像も付かない世界が広がっているかもしれない。

日本代表対ベルギー代表0-1の敗戦 率直な感想

ハリルジャパンになってから実質初めてとも言える強豪国との二連戦、日本代表は11月15日ベルギー代表と激突した。

この試合はかつてザッケローニ時代に勝ったことがある相手でもあり、ハリルホジッチとの比較の意味合いもあった。

 

率直な感想は「朝早くに見るほどの試合ではなかった」という内容であり実際0-1で敗戦している。

世間の大方の見方としては現代表に対して不満の声が強く、批判される流れになっている。

 

ただ自分の見方としては「そこまで悪くはなかった」という印象を抱いた。過度に悲観的になる必要はなく実際良い部分も多く見られたし引き分けで終えていればイメージは大きく違っていたように思う。

 

その一方で凄く良いというわけでもなく評価しにくい試合、意見が分かれる試合だったと言える。

FIFAランク5位の国にFIFAランク50位ぐらいの国がこの試合を出来たという事実だけを見れば言う程悪くはない。グループリーグでベルギーから勝ち点1を取る、あるいは決勝トーナメント第一戦で塩試合してPK戦に持ち込む姿を想像すればこの試合は絶望的な内容ではなかった。

そういうことをする必要が出てくるのがワールドカップという舞台でもある。

 

特にチーム全体としての守備面は非常に良く、及第点以上の物があったように思う。

プレスの連動は綺麗で青いユニフォームが押し寄せる姿は見ていて面白かったし強豪相手に通用する要素はあった。攻撃は華麗ではないがプレスをかける連動や守備でデュエルし厳しく行く部分では美しいチームに仕上がりつつある。

ガットゥーゾが闘犬ならば井手口陽介はまるで小さな猟犬のようにベルギー代表に喰らいついていた。この二試合を終えてこれから劇的に成長する選手は井手口なのではないだろうか。

失点につながったパスミスと最後に乾貴士に通せなかったパスがあったものの、それがかなり良い成長材料になりそうだ。

 

全体としての守備に大きな不満は無く失点までの戦いがワールドカップ本戦で4試合連続で出来ればベスト8もワンチャンあり得る。

 

ただそれはあくまでワンチャンスをものにできればという前提で、現状の攻撃陣を見るとオフェンスには大きな問題がある。

一言で言えば得点の雰囲気が一切存在しない。

浅野拓磨と原口元気の両翼は得点からはほど遠く、前半のムードから無得点で引き分けに終わる雰囲気を感じずにはいられなかった。

 

一方で浅野はこの試合に高いモチベーションでは行って居てポジティブに表現するならば「果敢」だった。チャンスは確かに作れていた、ただそれを物にできるところまでは行かなかった。全盛期のルイス・スアレスなら決めることができるプレーを狙ってはいたものの浅野拓磨の浅野でしかない。

ベルギーの左サイドのスペースが結構開いていたことを考えると、よりタイトになる本戦でのサイドからの攻撃は残念ながら現状では期待できそうにない。

本人の姿勢や勢いは良い物の才能や技術が追い付いてないのが現実だけれども、まだわずかながら成長のための時間は残されている。

原口元気は更に攻撃面で存在感が無かった。

 

この試合最も感じたのが「なぜ乾貴士をもっとシンプルに使わないのか」という事で、もっと早くから投入してシンプルに乾にもっとボールを渡してほしかったように思う。

乾貴士が入ればパスを集中して出すという共通理解があっても良い気はする。

乾ならやってくれそうという雰囲気がある上に、今の日本人選手でウィンガーとしてのプレーの質が高いのは乾貴士ぐらいしかいない。

世界基準のウィンガーの選手は中々日本から出てこない中で、乾貴士にはスペイン基準の能力がある。サイドから攻撃を仕掛けるというウィンガーの基本的な役割をちゃんとわかっている選手は今のところ乾貴士が日本人最高峰と言っても過言ではない。

 

そして右サイドは「本田早く来てくれ!」と再三思ったほどに迫力とアイデアが足りない。久保裕也も何がしたいのかよくわからないプレーが多く、右サイドは特に人材が不足している。久保のクオリティ自体を批判するつもりはないがこのサッカーには合わないということが判明した。

 

このサッカーをするなら最適解は「左:乾貴士 中央:大迫勇也 右:本田圭佑」のスリートップだと自分は思う、ただ岡崎慎司の得点力も捨てがたい。

見た目の動きの雰囲気だけで本田圭佑が遅いと判断されることは多いが右サイドでのプレーは決して悪くはない、更に酒井宏樹のポテンシャルを最大限に発揮させる効果もある。酒井のためにも本田は必要だ。

むしろ酒井宏樹がこのチームの主役になっていくべきであり、右サイドのアイデアや攻撃力不足を補うキーマンでもある。

 

左サイドにおいてはシンプルに乾貴士を使うプレーが増えれば中央のスペースがもっと開いてくるため中盤も生きるようになる。大迫勇也との相性もかなり良いためやはり乾貴士をより長い時間で見たい。

今の日本代表はとにかくサイドの攻撃力が大きく欠如していて、対戦相手からすればサイドが脅威ではないということは非常に対策として楽な状態になっている。

 

中盤に関しては長谷部誠が不在だった割には機能していて、特に長澤和輝はサプライズと言えるほどクオリティが高かった。

ハリルホジッチがアルジェリア代表監督時代に主力メンバーを外してリヤド・マフレズを見つけたエピソードに長澤の発見は重なる。

 

山口蛍は見る人によって非常に意見が分かれるタイプの選手だ。

日本の戦力を考えれば本戦で綺麗なサッカーはできないし楽しさを求めてもザックジャパン時代の過ちを繰り返す結果にしかならない。

正直今更パスや攻撃面に関して注文を付けても仕方が無く、守備面で効いていれば文句はない。やることはやってるしそれ以外のことができないのは分かり切っているので中盤で組む選手との相性次第で評価は変わる。

山口蛍は「それだけやってくれればOK」という見方をすれば決して悪い選手ではないし、それ以外期待せず開き直って見れば悪くはない。

 

選手個人の質と見るか、中盤をユニットとしてみるかで見方が大きく異なる。

そういうタイプの選手だから今更攻撃面のクオリティを求めても仕方が無く、その辺は割り切って他の選手にどう補ってもらうかを考える方が現実的だろう。

満足はいかないが必要なパーツ、そんな印象を受けた。

ベンゼマがクリスティアーノ・ロナウドの強化パーツならば、長谷部誠の強化パーツが山口蛍だ。

 

とにかくこのサッカーはウィングが覚醒すれば大きく変わる。

中盤と守備は十分な可能性を持っていて実際対戦相手のブラジル代表からはリップサービスは当然ある物の一定の評価は得ている。

チームの基礎部分は順調に完成しつつあるため親善試合の結果に一喜一憂して悲観しすぎることは無いんじゃないかなとは思う。

 

全く光が見えないということは無く、乾貴士がもっと早い段階から起用されるか本田圭佑が復帰するかで評価は見違えるように変わる。

両サイドを少し修正すればそれなりにいいチームになりそうではある、ここが最後の鍵となる場所だという印象を受けた。

ポジティブに捉えればまだサイドには可能性や伸びしろがある。基礎はもう揃っていて後はアタッカーをどう組み合わせるかの問題だ。

左サイドのデュエル要員として原口元気を起用し続けるのであれば右サイドにもう1段階攻撃力が求められる、果たしてハリルホジッチはこれからも原口元気や浅野拓磨に拘り続けるのだろうか。

 

この二連戦、最大の課題が見つかったとするならば両サイドの問題に尽きる。

このチームが抱える問題は明確になった、守備陣と中盤はそこまで悪くはない物のあともう一つ両翼の攻撃力や得点力が必要ということが分かった二連戦だった自分は感じた。

サッカーは点が取れなければ勝つことはできないというシンプルな事実を改めて突き付けられている。

イブラヒモビッチ、W杯出場決定に伴い代表復帰を示唆か?

激戦が繰り広げられる2018ロシアワールドカップ予選でまた新たなる出場国が決まった。

下馬評を覆して出場を決めたのは北欧の雄スウェーデン代表、イタリアとのプレーオフを制してロシア行の切符を手にした。

 

そんなスウェーデン代表といえば世界的に有名な選手がかつてはチームの顔だった。

ズラタン・イブラヒモビッチ、メッシやクリスティアーノ・ロナウドに並んで評されることもある世界屈指のストライカーだ。

 

前回大会はクリスティアーノ・ロナウド率いるポルトガル代表とプレーオフで直接対決を演じロナウド3得点、イブラヒモビッチ2得点というもはや2人による激戦の末に敗れ去った。

その後「俺が出ないワールドカップは見る価値が無いぜ」と言い残してバカンスへの準備を始めたものの、憧れの元ブラジル代表ロナウドや地元ブラジル人から「ズラタン来てくれよ!」と言われ観戦者としてその地を訪れることになった。

 

そしてその後の大会ではユーロ2016に出場するものの、ついにスウェーデン代表を引退、今に至る。

 

 

We are Zweden @swemnt

IAmZlatanさん(@iamzlatanibrahimovic)がシェアした投稿 -

しかしここにきて情勢が大きく変化、スウェーデンホームで1-0,アウェーのサン・シーロで0-0とイタリア代表に好ゲームを演じ本大会進出を決定した。

 

正直まさかイタリア代表が敗れ去るとは思っていなかった、なんだかんだでアズーリはいざというときは勝負強いという見方も多かった。

もしかしたら敗退する可能性はあると予想していたものの、本気でイタリアが敗退するとは思っていなかった。これはサッカーにおいて一つの時代の変わり目を象徴する出来事だ。

ブッフォン涙の引退、これでジャンルイジ・ブッフォンのキャリアが終わると思うと寂しい思いはある。

 

しかし泣く者あれば笑う者あり、今密かにほくそ笑んでいるのはズラタン・イブラヒモビッチではないだろうか。

さっそくスウェーデン代表がW杯出場を決定した後に恒例のインスタグラムに意味深なメッセージを投稿している。

「We are Zweden」

Zと言えばZlatanの頭文字であり、スウェーデンのスペルはSwedenである。

つまりこのインスタのメッセージは代表の復帰を示唆したメッセージなんだよ!

(な、なんだってー!)

 

あのイブラが何の意味も無くこんなメッセージを投稿するだろうか。マンチェスター・ユナイテッド移籍の時も同じようなやり方だったことに加えそもそも海外サッカー選手はSNSで意味深なメッセージを投稿することが多い。

現在は怪我で離脱中、しかしもうそろそろ復帰し「怪我前より強くなって戻ってくる」という発言もし世界中のファンが待ちわびている。

サッカー選手の代表引退発言ほどあてにならない物も無い。

 

ただ問題なのがはたしてイブラヒモビッチ復帰がスウェーデン代表の強化になるかどうかという事情だ。

正直なところイブラがいなくなったことで逆に選手たちの居心地がよくなって団結力が増したのではないかという疑惑はある。

イブラヒモビッチが去ったチームが好調になるというのはサッカー界において一つのジンクスになっている。ACミランではそうならなかったものの、イブラがいなくなった途端CLするという法則が存在している、もしかしたら代表においても同じことが言えるのではないか。

 

イブラヒモビッチがあまりにも独善的すぎることでチームが独裁体制下に置かれてしまうことや、イブラのプレースタイルがカップ戦で有利なカウンターに向かない事など様々な要因があるのではないかとしばしば議論される。

 

例えるならば怖い先輩がやっと卒業したり退部したりして、新しい体制になったときにまたその先輩が戻ってくるようなものかもしれない。OBが戻ってくることほど嫌な物は無いとはよく言われる。

スウェーデン代表の選手たちからすればイブラ復帰に複雑な心情はがあってもおかしくはない。

 

その一方でサッカーファンとしては絶対イブラヒモビッチを本大会で見たいという思いもある。

個人的にも『I AM ZLATAN』という自伝を持っているほどのファンで、ワールドカップでイブラを見るというのは一つの念願でもある。(ちなみにI AM ZLATANは創作物として読めば滅茶苦茶面白い)

 

正直ライプツィヒでブレイク中のフォルスベリを除いて名の知れた選手はほとんどいない。フォルスベリですらブンデスリーガを見てる人しか知らない次期ブレイク候補に留まっている。

もちろんサッカーは名前だけでする競技ではないが、タレントの華やかさもこのスポーツの魅力の一つだ。

 

イタリア代表が本大会で見れないことは残念ではあるけれども、その代りイブラヒモビッチ見れるならそっちの方が面白そうだと多くの人が考えているだろう。

クロアチアの代わりにギリシャが出てたらキレてたけども、イブラ出るならイタリア代表でなくても納得いくわっていう思いも無いと言えば嘘になる。

クロアチアとセルビア揃って、オランダ見られないけれどもレヴァンドフスキのいるポーランドは見れる、そしてイタリア代表見れないけどもイブラヒモビッチのいるスウェーデン代表が見れるともなれば楽しみは増える。

 

イブラヒモビッチの実力自体は健在で怪我前のマンチェスター・ユナイテッドでの奮闘ぶりは確かに凄く、年齢の衰えを感じることはなかった。

今のイブラはかなり復帰に向けて情熱があるらしく新しい目標を見つけたとむしろ怪我前よりもやる気に満ち溢れている。インスタグラムにもよくリハビリの様子を投稿していて、むしろ離脱期間中はインスタグラマーが本職と言っても良いほどによく更新していた。

 

ファンとしては最後に一花咲かせる姿を見たいけども、スウェーデン代表としては現在のスタイルのほうがチーム力は高いという事情はあるだろう。

スーパーサブ的な役割で帯同したとしても、イブラがいたらそれだけで雰囲気まで変わるだろうし「精神的支柱」の役割を黙々とこなすズラタンの姿は想像がつかない。

 

やはりストーリーとしては野心に満ちたニューイブラが復帰してスウェーデンを本大会で予想外の勝利に導く展開を期待したい。

マンチェスター・ユナイテッドで復帰してリーグ戦やUEFAチャンピオンズリーグで得点を量産し始めれば復帰の可能性は高まるだろう。新年から復帰して鬱憤を晴らすかのように怒涛のゴールラッシュが続けばメンバー入りもあり得る。

本人は絶対「諦めてたワールドカップ出場のチャンスが巡ってきたぜ」と内心燃えているはずだ。

W杯出場のために最終形態に進化したイブラが見られるのか、そして本大会にこの男はやってくるのか。どうなるか様子を見てみよう。