ソ連崩壊って結局人類にとって良かったことなのだろうか。
ソ連が崩壊したことでアメリカはようやく巨大な敵を打ちのめしたはずだった。しかし現実にはテロとの戦いや移民、台頭する中国やインドに悩まされている。
ソ連と超大国同士プロレスやって馴れ合ってた頃の方がなんかよかったんじゃないかなぁと思わなくもない。
ソビエトはいきなりアメリカの街の中でテロをしなかった。キューバから核兵器だって撤退させた。いきなりビルに航空機で突っ込むこともなかった。
欧州だってソ連の核兵器がいつ来るか恐れていたが、決してソ連は西側に攻め込むことはなかった。移民が増えることもなかったし当然街中でテロをすることもソ連はしない。
そうやって米ソ、西側と東側、資本主義陣営と社会主義陣営で争ってた頃の方が今になって思えば幸せだったのかなと思わなくもない。テロで民間人が犠牲になるよりも冷戦のほうが大人しかった。代理戦争みたいなことはもちろんあったけども一応正規軍同士の条約に基づいた戦争だった。
その頃の方が軍事開発とかも大規模でワクワクするし大正義感あったよなぁ。軍事ファンとしても政治歴史ファンとしても最近はテロとか移民ばかりで面白くないよね。
そろそろ砂漠飽きてきた。米ソ冷戦だったらもっと争いにバラエティあった気がするんだよなぁ。とにかくソ連が崩壊せずにいたらこういう現代の問題はなかった。そしてもっと大正義感のある軍事開発とかが行われててミリタリーオタク的には面白い世の中だったと思う。
最近宇宙開発競争も軍拡競争もしょぼいじゃん。覇権主義って批判されがちだけど少なくとも一応の大国同士がそうやって競い合ってることって見ごたえあるんだよね。しかもお互い暗黙の了解があるから民間人をいきなり攻撃なんてことにはならない。先進国の覇権争いには理性がある。
ソ連がアフガンで失敗さえしなければぁとつくづく思う。
結局そこで米軍が提供した兵器や育成ノウハウがアルカイダを育てたし良くも悪くも冷戦構造のターニングポイントであったことは間違いない。
とにかくソ連がなくなって米国もしょぼくなったよなぁ。
お互い大正義感がなくなった。大正義ソビエトの消滅ですべてがしょぼくなった
ソ連がもし勢いを保てたらスターリン様式のソビエト建築とかももっと作られてモスクワやレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)の街も大正義感あったんだろうなぁ。ああやって国家の威信をかけて派手なことをする国があるから面白い。
計画ではもっと巨大建築とかあったらしいし、共産主義陣営ってそういうことをやるのがおもしろいよね。軍事パレードとかも華やかだっただろうし2022年はソ連百周年でものすごく盛り上がってそう。そういう架空の物語とか面白そう。ソ連が大成功してソ連200周年の超巨大イベントの未来SFとかもワクワクする。
そういう浪漫が永久に失われてしまったのはもったいない。
ソビエトには浪漫があったし人情だってあった。よくロシア人が懐古してソ連時代の話をするけど暗いイメージとは裏腹に結構温かみのある面白い国家だったんだよね。
自分はソ連時代を体験したわけじゃないけど近くの公民館にソ連に関係する書籍があってそこの写真とかが凄くノスタルジーあってよかった。それぞれの国についての本とかがあるけど古い本だからソ連なんだよね、それが残ってたのが凄い。あと昔の地球儀でもソビエト社会主義共和国連邦って書いてあってワクワクする。
兵器とかもやっぱソ連の頃の方が味わいあってかっこいいんだよね。今のロシア軍もかっこいいけどエクラノプランみたいなわけわからんものを開発することももうないんだろうね。カスピ海の化け物みたいなのが出てた頃なんだよなぁ。
威信をかけて社会主義の正統性を示そうとしてたプロパガンダばっかやってた頃のソ連なんだよ、結局は。
崩壊したゆえにその憧憬がかきたてられている側面もあるかもしれない。
でもやっぱり最近の世界情勢を見ているとソ連があったらなと思わなくもないのである。ソ連があったから西側でまとまってたのもあるし結局ソ連がいなくなったら他にまた面倒な勢力が次々と現れるのである。
そう考えるとソ連がもし続いてたら面白そうだなぁと思ったりもする。