ゲーマーの必需品といえば一昔前はパソコンだった。高度なゲームをするにはどうしても最先端のパーツを使えるパソコンの方が有利で、ゲーマーならゲーミングPCを持ってて当たり前という価値観があった。
しかし最近ではPS4の性能もかなり上がり、そしてスマホが登場してソシャゲがメジャーになった。
PS4と同じ性能をパソコンで再現しようとすればむしろもっと高額になってしまうし、そもそもソシャゲの流行のようにハイレベルで高いクオリティのゲームをしたいと思う人自体がそれほどいないのが現実だ。
パソコンの前で真剣に構えてゲームをするのはもはやスポーツレベルで疲れる。それぐらいにゲームというのは大変な競技になってきている。
逆にPS4のようなコントローラー式だと好きな体勢でできる。とくにFPSではパッド勢が人口を伸ばしてきておりもはやパッドのほうが優勢になってきている。一昔前のマウス至上主義は崩れかけてきている。
更にPS4でゲームをやりたいと思う人すらまだガチ勢であり、今の日本人の大半にとってもはやゲームとはソシャゲになってきている。どこでも気軽にできるし基本無料で始められる。わざわざゲーム機を買わなくても既に持っているスマホでできるし、ゲーム機を持ち歩かなくてもスマホは常に持ち歩いている。
もはやPCゲームというのはオワコンなのか?ゲーミングPCというのは冗長なものなのか?しかし自分はあえてこの時代にPCゲーマーでいつづけたいと思っている。当然ながらゲーミングPCも持っているし、一度PCでのゲームを知ると他のゲームにあまり必要性を感じなくなってしまう。もちろんこれはPS4ユーザーや、ソシャゲユーザーから見ても同じ意見であり皆がそれぞれ自分のゲームに一番メリットを感じていて他に必要性がないとも思っている。
それと同じように自分もまたPCですべてが事足りるのだ。
まず自分がソシャゲを必要としない理由。
これについてはPCでゲームをやると、とにかくスマホが使いにくくて仕方がない。そもそも文字の入力からしてキーボードに慣れてるとスマホでの入力は面倒で極力PCで文字の入力作業はしている。逆にスマホでできる人は凄い。
更に肝心のゲームに関しても「なんでわざわざスマホでゲームするの?」としか思えない。3DSですらPS3の性能に追い付いていないのに、スマホとなるともはや10年以上まえのゲームがやっとできるレベルの性能でしかない。それを最先端のゲームをやっていた人が急にやったところで今更10年以上前のレベルのゲームをやっても仕方ないとなってしまう。
スマホ自体は持っているし外出の時も持ち歩くが、それでわざわざゲームをしようとは思わない。ウィキペディアでも読んでいたほうがよっぽど楽しいし気楽。基本的に情報収集だけに使っていて、ゲームをする気にはなれない。
そして次にPS4などのテレビゲームだが、まず自分はテレビを持っていない。これが一番の理由である。正確にはテレビはあるのだがこちらはノートPCに内蔵されているものでありPS4用に使うことはできない。
更に自分の生活習慣は家の空き時間ではたいていパソコンをつけてネットをしているというスタイルになっている。そのためわざわざゲームを起動したり席を映さなくてもそのままの体勢で起動できるPCゲームに慣れ切ってしまっているのだ。仮にいまTVゲームがあるとするならば、少し離れた席に置くことになる。そこにわざわざ移動してわざわざゲーム機を起動させてそしてゲームを始めるというプロセスが正直な話億劫なのだ。
つまりPCでネットをすることが習慣になっている人ほどPCゲームが合うのだ。更に言えばPCでできる作業と並行して進むこともできる。たとえばオンラインゲームをやる時にラジオを聞いたり、外国語のリスニング教材を流しながら同時並行でゲームをすることができる。
音楽やラジオを聴きながらもできるし、youtubeにあるような海外動画を音声のみ聞きながら聞くとリスニングの練習にもなる。たとえば自分の場合World of Tanksという戦車オンラインゲームをしているときに、設定でゲームの方の音は消してyoutubeの海外動画を見ることによってゲームとリスニングを同時に行ってプレーすることがある。
例えばアメリカの討論番組を聞いたり、プーチン大統領の出演している番組などを流すと英語やロシア語の勉強にもなったりする。ミリタリーゲームの場合ロシア軍物が多いのでロシア語を聞きながらプレーしていると雰囲気もでるしロシア語の勉強にもなったりする。PCゲーマーにはこういったネットだからできることと並行してやっている人が多い。自分の友人も好きな芸人のラジオを聞きながらFPSをやっているらしく、このメリットはやはり無視できないほど大きい。
またPCゲームといってもコントローラー形式でできないわけではない。当然ながらPC用のゲームコントローラーも存在する。自分の場合FIFAというサッカーゲームをやっているがこちらはマウスではなくXBOX用のコントローラーでやっている。
サッカーゲームの場合パッドが一番適している構造になっているためこちらが必要になってくる。日本ではPC版FIFAはメジャーではないが世界的にはPC版FIFAも人気で、EA系列はPCソフトも充実している。逆にFIFAのライバルにあたるウイニングイレブンというコナミのサッカゲームはPC版を発売しておらず日本企業と欧米企業ではPCの重要度の認識というのが違うことがうかがえる。
PC版だとほとんどがDL版なのでディスクを取り換える必要がないのもメリットだ。
自分の場合基本的にPCでは前述のWOTとFIFAの2つに絞ってプレーしているが前者はマウス、後者はパッドと使い分けている。
更にネット作業とも並行して出来る上に、PCでネットをすることが習慣になっている者にとって席を移動する必要がないというメリットもある。ネットをしていて急にゲームがやりたくなればすぐに起動できるというメリットは非常に大きい。
そしてこういったメリットが再認識されればPCゲームは再び復権する可能性がある。パソコンでゲームをするものだという認識があまりない日本人にとってPCは無意識のうちに選択肢から外れているが実は一度はまれば非常に快適なのがPCゲームやゲーミングPCだ。
これ以外にも様々なメリットがあるし、少なくとも自分は満足している。
仮に日本で人気が出なかったとしても海外には大勢のユーザーがいる。洋ゲーや海外ユーザーが多いゲームを基本的にプレーするひとにとってはまだパソコンというゲーム機はメジャーな存在なのではないだろうか。日本ではマイナーな存在だがそれ故にPCでゲームをしている人を見つけたときはうれしい。少しでもPCゲーマーといった存在が増えてくれることを願わずにはいられない。