elken’s blog

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本田圭佑が次の移籍先にアメリカを選ぶ理由

ワールドカップを1年後に控え本田圭佑の去就が注目を集めている。本田圭佑はこれまでのインタビューにおいて「ワールドカップの1年間が全てと言っても過言ではない」と語っており、W杯の準備期間を過ごすクラブとしてどこを選ぶかが重要な決断になっている。

本田圭佑がクラブ選びに掲げる条件として「クラブとして計画やビジョンがあるかどうか」、そして「自分が得意なポジションでプレーできるかどうか」が本人の口から語られている。

伸びしろを伸ばし限界に挑戦する移籍ではなくこれまで積み重ねてきたものを安定的に発揮できるクラブはどこなのかを本人は今探している。

主な移籍先はJリーグ、中国リーグ、そしてアメリカのメジャーリーグサッカーだと言われており、現状その中でも特にアメリカMLSシアトル・サウンダーズが有力視されている。

本田圭佑

まず中国リーグだが、確かに給与の面ではこの中でも屈指でありもしかしたら欧州トップリーグでプレーするよりも金銭の面では条件がいいとも考えられる。そのため引退後のビジネス資金を得ようとしている本田圭佑の移籍先として可能性が高い。

その一方で中国リーグはまだ早い、そしてワールドカップ前にプレーを洗練させ磨き上げる場としては適さないという考えもあるだろう。あくまで今回の移籍の主眼は「ワールドカップ前にどう過ごすか」であり代表選出やプレーの質を高めるという部分において中国リーグはメジャーな選択になりにくい。決して焦る必要がないのが中国移籍でもある。

 

またJリーグの復帰も非常にリスクが高く、本人の年俸を支払うことができるクラブは限られている。確かに本田圭佑の復帰によってリーグが盛り上がることは間違いないが、その一方でJリーグで通用しなかった場合に代表落ちの可能性もあるということが本田圭佑に二の足を踏ませているのだろう。実際の所Jリーグをスターとして活性化できる日本人選手は限られておりJリーグのためにも本田圭佑の力は必要である。

しかしそれは「今」ではないだろう。

Jリーグへの理想的な復帰パターンはワールドカップで活躍してスターとして凱旋することだ。今の状態で復帰すればどうしても欧州で通用しなくなってロートルとして戻ってきたというイメージが付きまとう。また日本サッカーファンからの評価も確実に低下しており今復帰することはベストなタイミングとは言えない。自身のJリーグ復帰の価値が最も高まるのはアメリカで最後に一花咲かせて、ワールドカップでの活躍と共に凱旋することだと考えていてもおかしくはない。

 

また本田圭佑自信にはアメリカへの好奇心があるだろう。Jリーグは一度経験しており、今流行りのMLSはどんなものなのかという思いもあるに違いない。二度と訪れない現役サッカーキャリアで1つでも多くのリーグを体験したいと考える心理があってもおかしくはないだろう。

これまで本田圭佑はプライベートやビジネスでも何度か渡米しておりアメリカへの憧れも語ってきていることに加え、引退後のビジネスのために人脈作りをするという側面もあるのではないか。またあくまで海外組という肩書にこだわることもワールドカップ出場を見据えたときに重要であり、実際の所一番の理由はその肩書きだ思われる。今MLSは有名な選手が多く在籍しており一人の選手としては好奇心をくすぐられるリーグでもある。

実際久保裕也のようにベルギーリーグで活躍したことで代表での地位を獲得した例もあり、今リーグのレベルは関係ないということも日本代表選手として感じているのではないか。

本田圭佑がワールドカップ前ラスト1年をどこで過ごすか、いずれにせよ今年の夏にはACミランと契約が切れ移籍の決断を下すことになる。ワールドカップの結果を左右することになるかもしれないこの決断に注目せずにはいられない。