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2026年ワールドカップはどこで開催したら面白くなりそうだろうか

2026年に開催される予定のワールドカップと言えば参加国数が48か国に拡大されてから行われる最初の大会であり、開催地はどこになるかという事で注目を集めている。

ちなみに来年の2018年はロシアであり2022年はカタールとなっているが、カタールに関しては最近の国交断絶問題によって開催そのものが危ぶまれる事態になっている。

カタールの場合は元々酷暑の問題が指摘されており、更に闇の取引があったのではないかという疑惑が再燃し、まず2022年のFIFAワールドカップの開催地が変更される可能性がある。

 

そういったまだ不透明な複雑な事情の中で2026FIFAワールドカップについて話すことは少し早すぎる部分もあるが、既に開催地については議論され始めている。

 

例えばアメリカ、カナダ、メキシコが既に共同開催に名乗りを上げており、最近ではチリが南米地域における共同開催を示唆している。

年々FIFAワールドカップの規模が拡大するにつれて単独での開催は難しくなっているが、48か国への出場枠拡大はその決定打となり今後は"共同開催"がトレンドとなっていくだろう。

もう今後一か国による単独開催は大会の規模を考えたとき不可能であり、アメリカ、カナダ、メキシコのように明確に共同開催を目指し始めている国々も存在する。

ワールドカップが世界最大級の「メガイベント」だと考えた場合、共催自体は複数の地域で盛り上がることのできるメリットがあり、一か国に問題があった場合のリスクの分散できる。

例えば今回の2018ロシアワールドカップはロシア自体の経済が開催が決まったときに比べて低迷しており、複数の国で開催を予定していれば大会前の盛り上がりも違っていたはずである。

ワールドカップ

サッカーファンとして一番望んでいることはとにかく大会を盛り上げてくれることであり、「最大級のお祭り」としての側面を求めている。BRICsの一員として経済成長が期待されていたロシアが派手な大会を開いてくれるのではないかと期待していたら、経済制裁が行われこれほど盛り下がる結果になるとは思ってもいなかった。こういった寂しいことはもう起きてほしくはない。スポーツ観戦を楽しみたいファンは政治的な事情の巻き添えにはなりたくない。

 

そういうことを防ぐためにも今後複数の国でまとまって盛り上げていこうとする事は重要であり、個人的にはアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国開催に期待を寄せずにはいられない。アメリカは既に四大スポーツに迫る勢いでサッカー人気が高まってきており、毎年欧州屈指のビッグクラブを招待したプレーシーズン大会を開いて非常に盛り上がっている。

カナダは直近に女子サッカーのワールドカップを開催しその潜在能力を示した、そしてメキシコは過去2大会を開催している実績があり生活にサッカーが溶け込んでいるほどサッカーに熱い国もである。この3か国による開催は非常に大きな盛り上がりを呼ぶことになるかもしれない。

 

また今回チリが構想している南米共同開催はコパ・アメリカを拡大した雰囲気が楽しめそうであり、アルゼンチンやウルグアイが参加するならば面白そうである。コパ・アメリカを楽しんでいるサッカーファンとしては南米開催の雰囲気が好きなため、この共催にも期待を寄せたい。

 

とにかくサッカーが好きな国や経済成長の見込みがある国、設備が整っている国、人口が多く観客動員数が多く見込める国などが理想であり、単独で満たせないのであれば共同開催で満たす方向は良いトレントだと言える。

ワールドカップ史上唯一の共同開催は2002年の日韓ワールドカップだが、これは非常に問題があり「W杯共催」のイメージは悪くなっている背景はある。

関係の良くない国同士で開催した場合、後に遺恨を残すことが証明されてしまったため、なるべく関係の良い国同士で開催をすることが望まれる。

 

例えば共催ならばスペインとポルトガルの共同開催は個人的に期待したい組み合わせだが、この2カ国にW杯開催の経済体力があるかは未知数である。しかし世界トップクラスのサッカー強豪国同士であり、2カ国の関係も友好的で世界的に有名なスタジアム設備もそろっている。決勝の試合がサンチャゴ・ベルナベウやカンプ・ノウで開催されれば非常に見ごたえのある試合になるだろう。

サッカーファンの中で最も人気がありそうなのはこのスペインとポルトガルの組み合わせかもしれない。この2カ国は経済停滞を乗り切るためにサッカーに特化した政策を行ったほうが良いのではないか、そう思うほどスペインとポルトガルには素晴らしいサッカー文化がある。

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次に北欧地域、スカンジナビア地域での開催は夏の開催という事を考えたとき程よい気候であり、カタールでの開催で問題視されている酷暑問題を回避できるという利点がある。また非常に先進的な地域であり、観戦に訪れるサポーターにとっては非常に過ごしやすい。

問題があるとすればその物価の高さと、それほどサッカーが盛んな地域ではないため設備が充実しているかどうかで比較した場合、欧州強豪国と比べた場合見劣りする部分がある。しかしスウェーデンは過去にワールドカップを開催した歴史があり、基本的に欧州ならばほとんどの国においてサッカー施設は充実しているため大きな心配は必要ないだろう。

 

似たような共催でいえばベルギー、オランダ、ルクセンブルクのベネルクス三国共催というのも面白そうではあるが、もはや2026年以降のFIFAワールドカップではスカンジナビア地域やベネルクス地域ですら難しく現実的にはユーロの開催が目標となる。

 

そして共催ではなく単独開催と考えたとき中国は有効な選択肢になるだろう。

同じ地域で連続開催はできないため早くても2030年になり、中国政府自体も開催を目指しているが個人的には好意的に見ている部分がある。

中国が今非常に発展していることは周知の事実であり、日本で言えば人口1000万以上の都市が中国全土に存在する。

日本で考えれば東京や大阪レベルの都市がいくつもあるようなものであり、規模や派手さというものを考えたときに非常に面白い大会になりそうだと考えられる。

中国人の性格上、イベントを派手にしたがる傾向があり、また現在中国のサッカー熱は非常に高い。ロシアのようの淡々と事務的に開催するぐらいであれば、熱狂的に盛り上げてくれそうな中国に期待したいと自分は思っている。

 

更に人口で考えたとき観客動員数も数多く見込めそうであり、都市の設備も日本人のイメージ以上に整備されつつある。世界の5分の1の人口であり華僑も含めれば更に人口は増大する。そう考えたときインターネット上の盛況も経済効果も大きく期待できるため「サッカーで盛り上がる」ということを考えたとき批判する理由はないだろう。

数少ない単独開催を出来る国であり、個人的には単独開催であることを願っている。

韓国が日本、中国、韓国、北朝鮮の北東アジア4カ国による開催を持ちかけているが、ただでさえ日韓共催の問題がある上に、中韓関係まで悪化しているこのご時世では中国単独開催の方が綺麗にまとまるのではないだろうか。この4カ国で開催した場合戦時問題に発展することは必至だろう。

サッカーファンとしては余計な政治問題に発展して欲しくなく純粋にサッカーを楽しみたいため、仮にアジアで開催するのであれば中国による単独開催を期待したい。

 

また東京五輪の成功次第では再び日本にワールドカップ開催のチャンスが巡ってくるかもしれない。

日本での開催を考えるのであれば個人的には台湾と共催を推したい。野球のWBCになったときいつも近隣諸国とは問題が起きているが、台湾とは楽しく過ごせている印象があり大会のクリーンさでは日台共催が日本人にとって最も面白く組み合わせの一つである。

サッカーファンとしてWBCで最も羨ましいのが台湾と盛り上がれている事であり、サッカーでそういう平和や友好が訪れるならば楽しみでもある。「たまには近隣諸国と楽しくサッカーをしたい」というのが日本人の本音かもしれない。

 

しかしこれは間違いなく大陸からの抗議がある上に、台湾自体がサッカー熱が高くないという事情もある。サッカーチャイニーズタイペイ代表はアジア最終予選に勝ちあがったことがない。

台湾としても国際的なイベントを開きたいという悲願があるが「台湾代表」としてスポーツ大会に参加することすらできず、現実的には不可能である。台湾はその名前すら使うことができずスポーツの国際大会開催からは孤立している。

遠い未来外交問題が解決したときに"本物の共催"として日台共催が実現できれば素晴らしい大会になるだろう。

 

またあまりにも離れた距離という問題さえなければ実は日本とオーストラリアの共同開催も相性自体は良い。両国ともAFCに所属している上にワールドカップ本大会レベルの国であり、単独での開催は難しいが共催ならば互いに補足し合える部分がある。

日豪はもう少し距離が近ければ間違いなく共催を目指している関係ではあるが、選手やサポーターの移動負担を考えたとき北半球から南半球への移動は厳しい。赤道をまたげば季節や温度、湿度まで大きく変わってしまうため選手への負担があまりにも大きすぎる。

日本としてはちょうど良い共催相手がおらず、それならば観戦しに行きやすい東南アジアやアセアン地域で共催して貰ったほうが後腐れなく追われるかもしれない。

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そのほかの候補としてはサッカー熱が高く政府もサッカーを支援している新興国のトルコアフリカ地域での共同開催も面白いかもしれない。

トルコは今後サッカー強豪国として本格的に地位を確立する可能性が高い国であり、国民のサッカー熱も高く経済成長も見込める。二大会連続同大陸開催は不可能なため2030年に中国と争う可能性は高い。その一方で隣国はシリアであることを考えると不安視する声もあるだろう。

アフリカの大会は不安視されていた南アフリカ大会が無事成功をおさめたため、今後再び開催される可能性はあり、アフリカ自体のサッカー熱も非常に高い。またこれから経済発展を遂げる国も非常に多くFIFAが重視していても不思議ではない。

欧州から観戦しに行きやすいように北アフリカ地域で開催が行われれば観客動員数は高くなりそうだが、やはり酷暑や治安の問題は存在する。

 

いずれにせよこのような地域での開催はまず2022年カタールワールドカップが一つの参考例になるだろう。

資源が豊富で経済が潤っている国でワールドカップを開催すれば本当に大会が盛り上がるのかどうなるのか、治安や酷暑の問題はどう回避するのか、その試金石ともなるのがカタールワールドカップである。

 

サッカーがよりワールドワイドなスポーツになっていく時代に、21世紀のサッカー文化はこれまでとは違う急速な発展を迎える。ワールドカップを開催することの意義はこれまで以上に大きくなり、大会の規模自体も拡大している。

今後このスポーツ大会がどのように発展していくのか、そして開催国や周辺地域の文化や社会にどのような影響をもたらすのか様々な観点でFIFAワールドカップについて考えることが必要になってくるだろう。

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