elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

シャビ予想的中でアジア2019はカタール優勝決定

正直なところとても失望している日本のサッカーファンも多いだろう、今回のアジアカップはカタールの優勝で幕を閉じた。

 

敗退した国々の選手が涙を流す様子を見て、なぜここまでアジアカップなんかに本気になるのかと余裕のある姿勢を振る舞っていた人々も、いざ決勝で敗退してみると悔しさが込み上げてくるのではないか。

 

この試合を端的に要約してみよう。

日本代表「アジアカップに参加していたと思ったら決勝に南米のチームが来ていた。何をいってるかわからないと思うが恐ろしい片鱗を味わった。」

 

カタール代表に対しては、寸分の狂いもなく単に実力敗けだ。それ以上でもそれ以下でもない。

 

ガンダムSEEDの冒頭ナレーション「絶対的アジア王者だと思っていた日本代表、しかし試合開始後半、既に戦線は押し込まれて時間だけが過ぎようとしていた。」

 

この大会、自分は全試合観戦しワールドカップ以降、最初の公式戦として新生日本代表を楽しみにしていた。

サッカーの方の中島(ジャニーズの方の中島もいる)が大会不参加となり、既に暗雲が立ち込めていた所からスタートだったが、徐々にコンディションを上げた日本代表はイラン戦でピークを迎える。

 

しかしどれだけ優雅で華麗なパス回しも、最後で点が入らなければ無意味なように、決勝という最後の仕上げで日本代表は壮絶な敗北を喫した。

 

しかし前述のようにこれは必然であり、日本代表はここで良い機会を得たと言える。あくまでも目標は2022年のカタールワールドカップであり、アジアカップは過程に過ぎない。

まさかアジアカップで世界レベルの教訓を得られる時代になったと思えばサッカーの現実を知る良い経験だったと言える日が来るのではないか。

 

実際、アジアカップで優勝した次のワールドカップは成績がよくなく、敗退した時ほど成績が良いではないか。一度転んでおくことも必要なはずだ、誰しも小さな怪我から学び大人になっていく。

 

カタール代表の選手は帰化の条件で不整があったとされているので今後新しい展開があるかもしれない。しかし、彼らが攻撃の面でも、守備の面でも勝り、中盤に高いクオリティを保持していたことは事実だ。

特に最初の一点目で流れを決定付けたアリのゴール、一見すればゴラッソとも言えるスペシャルなバイシクルシュートが決まったように見えたが、クロスを上げた選手のパスが見事だったことで生まれている。

 

まるで足がバネのようにノーモーションで、日本のディフェンダーの隙を通したセンタリングは賞賛に値する。あのような南米的なリズムでタイミングを外せる選手はそう多くはない。少なくともアジアレベルを越えているし、日本の選手ですら実践では多用しない。

 

カタールは周知の通りオイルマネーを基盤として、開催国のいげんを保つために代表を国策で強化している。やや下品な表現になるかもしれないが、お金のために一心不乱な帰化選手には高いモチベーションがあった。

一方、いくら国の名誉であり日の丸を背負っているとはいえ、日本の場合そもそもこの大会をメディアも多くは取り上げず、サポーターですらアジアカップは片手間の大会だと考えている節があった。

いざ決勝で負けてみればこれだけの虚無感はあると改めて自分自身感じたことを反省している。

 

しかし、この虚無感は次の糧になるだろう、思い返してみればこんなものかのベルギー戦の後には感じた事に比べれば大したことはない。

強者ほど傷が多い、こうして勝者のメンタリティというものは培われていく物なんだ。

かさぶただらけの傷跡を忘れたくない日本代表は大人になっていくはずだ。

 

視点を変えてみよう、この試合実は後々カタールが勝った方が実はいろいろと都合がよかったとも言えるのだ。

それがなぜって?

思い返してみれば良い、次のワールドカップ開催国はカタールじゃないか。

 

カタールワールドカップだとか言われていまいちピンと来ない、なんて思ってるのは何も日本人だけじゃない。いくら彼らが空港やバルセロナのスポンサーのなろうとも、カタールという国について多くは知られていない。精々オイルマネーでサッカーに関わっているだけという認識にすぎない。

しかしこれで一応プロパガンダとしては、世界一向けて「アジアカップで優勝した王者」という肩書きを彼らは使える、そしてこのプロモーションの効果は計り知れない。

 

サッカーの未来を考えると次の開催国にはFIFA的に頑張ってもらわないといけないわけで、これでちょうどいい箔が着いたとも言える。

開催国としての威厳はどの国も欲する。我が日本だってワールドカップをお金で勝ったと言われないために自力での出場にこだわったじゃないか。

カタールも今回はかつての日本と同じように自国開催に思いを抱いているわけさ。

いいじゃないか、日本人がガソリンスタンドでガソリンを入れるたびに次回のワールドカップがもっと盛り上がる基盤が整っていくと考えれば。

 

そういえばシャビ・エルナンデスの予想が見事に的中した。個人的には、欧州の一線を退いてカタールにいたシャビがこうして再び注目を集める事に対して歓迎だ。なぜなら自分は海外のサッカー選手で最も崇拝する選手がシャビだと断言できる程、今でも好きなフットボーラーだからだ。

シャビはピッチ上でも、外でも的確にサッカーを見通している。彼の予想が的中したのであれば、おそらく更なる未来が見えているに違いない。