昨今のサッカー移籍市場はもはや全てにおいて狂っており、ただ単なるマネーゲームだけが行われている。
欧州サッカーの移籍市場が佳境を迎えつつある中、最大の注目株キリアン・ムバッペのパリ・サンジェルマンへの移籍がレンタルという形で約234億円程で決まった。
この移籍に関して多くのサッカーファンが納得をすることができないだろう。
ムバッペのことなど最近知ったという人がほとんどであり、急にサッカー界の"ゴリ押し"で知り始めたという人が多いのではないだろうか。
フランス代表期待の新星としてキリアン・ムバッペとウスマン・デンベレが騒がれているが、数年前ブラジル代表からネイマールが台頭し始めてきたような感覚ではなく極めて不自然な形に見える。
デビューが2015年だという選手について「俺ASモナコでムバッペが出てきた頃からブレイクすると思ってたんだよなぁ」というコアな欧州サッカーファンがいたら出てきて欲しいレベルであり、「絶対あんたアントニー・マルシャルの時にもアンリの再来だとか同じこと言ってただろ」と反論せずにはいられない。
ムバッペを今季のチャンピオンズリーグ以外で既に知っていた人がいるならば本当に尊敬したい。
またプレー面を見てもそれほど騒ぎ立てるような存在には思えず、234億円で移籍するような程の価値があるとは思えない。究極の過大評価と言っても過言ではない。
少しUEFAチャンピオンズリーグにおいてブレイクしただけの若手にこれほどの値段がつけられるようになってしまえば今後の欧州サッカーシーンがどうなっていくのかは想像もつかない。
サッカーファンですら最近知ったようなムバッペに230億、デンベレには実質的に190億というのは狂気以外何者でもなく、明らかに今季から移籍市場は完全に崩壊してしまった。
今後200億越えの移籍は通常の光景になり、巨大化するサッカーバブルはさらに進行していくだろう。
今回のキリアン・ムバッペやウスマン・デンベレの移籍を他の出来事に例えるならば、ジャニーズで言うところの永瀬廉と岩橋玄樹あたりが急にテレビに出始めたようなイメージだろうか。
世間的には「それ誰?」というメンバーかもしれない。
ジャニーズファンの間では有望株として知られているのが永瀬と岩橋だがいくらなんでも早すぎるというような扱いを受けている。サッカー界でも誰だかわからないような人材が実力以上に評価されている。
例えば中居正広がクリスティアーノ・ロナウドで、櫻井翔がリオネル・メッシだとすれば今季最も移籍市場を騒がせたネイマールが山田涼介ぐらいの存在だろう。ハメス・ロドリゲスが中島健人のような存在だと考えれば、急に永瀬や岩橋が彼らを超えるような扱いを受け始めたらジャニーズファンは疑問に思うだろう。
サッカー界で起きているのはまさにそのような出来事であり、永瀬廉がいきなり地上波の番組でレギュラー番組を持てばジャニーズファンの誰もが疑問に思う。
更にネイマールがPSGに移籍したというのも山田涼介がいきなりMr.Kingにグループを変更して、そこから急にMr.Kingが押され始めたらHey! Say! JUMPファンは黙っていないはずだ。
山田涼介がMr.Kingに移籍し、永瀬廉の単独コンサートが開始されたというレベルに不可思議なことが現代のヨーロッパサッカーでありもはや理解の範疇を超えている。
PrinceファンがHIHI-B少年がなぜ自分たちより早く写真集を発売したのか疑問に思う事と似ている。
そして岩橋玄樹が急に平成ジャンプに加われば今度はPrinceのファンから批判されることになるのだが、バルサに移籍しドルトムントから去って行ったウスマン・デンベレがそのケースに当てはまる。
何が言いたいかと言えばとにかく「意味が分からない」の一言に尽きるわけであり、説得力がないことが今の世の中で起きている。
サッカーの話もジャニーズの例えも意味が分からない事だが、それが今ヨーロッパで現実に起きている。
そもそもなぜパリ・サンジェルマンがネイマールとプレーエリアの近いムバッペの獲得に踏み切ったのかは理解しがたく、もはや自分はパリに対してヘイトの感情すら募っている。
Mr.Kingが山田涼介を呼び寄せ、永瀬廉をテレビに出しすぎれば同じジャニーズファンが黙っていないのと同じで今多くのサッカーファンがパリ・サンジェルマンを敵視し始めている。
現実ではMr.Kingはむしろ好きであり例えとして出して申し訳ないのだが、それぐらい異常なことをしているのがPSGだと言える。
これもまた申し訳ないのだが山田涼介が「俺さぁ櫻井君越えたいんだよねぇ、山田涼介のTHE夜会とか冠番組で作ってほしいよね、ってかジャンプの給料事情良くねぇし知念とか無能だし、最近伊野尾うぜぇんだよなぁ。大体俺山田涼介だぜ?高橋海人パン買ってこいや、あと東京B少年から浮所飛貴連れてきてキングのセンターに俺をしろよ、さて永瀬廉とかいう奴どう舎弟にするかな」と陰口で言ってたらそれは絶対ジャンプファンはキレるわけで、バルセロナファンがネイマールに感じてるのはまさにそういう感情だと言える。
実際の山田君はこんなことは言っていないが、ネイマールはリアルにそういうことを言っている畜生なのだ。
そしてPSGとしてもキリアン・ムバッペではなくズラタン・イブラヒモビッチの慰留に成功していたほうが結局"コスパ"も良かったのではないかと思わされるし、ディ・マリアのポジションがどうなるかというのもある。
その上マルコ・ヴェラッティの移籍も選手の意思に反して容認せず、現在サッカー界において最もヘイトを集めているクラブチームだと言っても過言ではない。
彼らはもはやサッカーを破壊している、そう批判されても反論できないだろう。
日本円にして500億を超える大金を同じポジションの選手に費やせるというのは何とも他クラブサポーターからすれば羨ましいことだ。
そんなやり方でUEFAチャンピオンズリーグが制覇できるとは思えないが、成金クラブがどういった顛末を迎えるか見てみよう。