elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

カメルーン代表「すまねぇ、俺はもうここで力尽きた」

気付けばFIFA2018ロシアワールドカップ予選でアフリカのカメルーン代表が敗退していた。

他の大陸予選で苦戦している国は知っていたが、もはやカメルーン代表が敗退しそうだという事すら話題にならず、アフリカで気づけばひっそり敗退が決定したようだ。

 

カメルーン代表と言えば毎回のワールドカップで「お家騒動」を披露し、結局チーム内の内紛で揉めて去っていくイメージが強いがもはやそれすら見られないというのはさびしい。

日本代表とのかかわりで言えば本田圭佑とサミュエル・エトーが互いを賞賛し合う一幕が2010年南アフリカ大会であったが、彼らのような不屈のライオンですら敗退してしまうと思うとやはりワールドカップ出場の難しさを実感する。

f:id:elken:20170905163733j:plain

韓国代表「カメルーン代表がやられたようだな」

オランダ代表「アフリカ予選ごときを突破できないとは我らの面汚しよ」

アルゼンチン代表「奴らはロシアW杯出場できなさそうな四天王の中でも最弱」

オランダはもはや実質敗退に近く、韓国代表とアルゼンチン代表は非常に厳しい局面に立たされている。

 

ブラジル代表「くぅ~ライバルチームが予選に苦しむ姿を見ながら食う飯は美味いぜ」

日本代表「それな」

ドイツ代表「わりぃちょっと遅れそうだわ、でも俺もすぐそっち行くぜ」

それにしても冷静に考えてアフリカ予選が5枠というのは非常に厳しい。予選を本当に最初から見ていた人ならば「カオス感」は非常に強い。

現在の順位表で行けばナイジェリア、チュニジア、コートジボワール、ウガンダ、ブルキナファソが順調に行けば本大会に出場が決定するがチュニジアは日韓以来で、ウガンダとブルキナファソは最近では聞いたことが無い。

むしろウガンダについては独裁者イディ・アミンしか知識が無く、サッカーのイメージはわかない。

 

今回はこうしてカメルーン代表の敗退が決定し、クラブワールドカップでアル・アハリが常連の国エジプト代表はなんと1990年のイタリアワールドカップにまで最後の出場が遡るらしい。

アジアネイションズカップやアフリカチャンピオンズリーグで成績を出しているエジプト代表が出場に恵まれず、オーバメヤンを擁するガボン代表も出場権を逃し、南アフリカW杯ベスト8のガーナ代表もグループ最下位に苦しんでいる。

 

ほとんどアフリカ予選に注目していなかったが非常に波乱が起きており、見慣れた顔が敗退し、新顔が本戦のロシアワールドカップでは見られそうだ。

 

ヨーロッパ予選からの出場国では久しぶりにセルビア代表やポーランド代表が見れそうであり、クロアチアはもはや盤石、新顔としては北アイランド代表に大きな可能性がある。

ボスニア・ヘルツェゴビナやモンテネグロも2位につけており出場の可能性が高いため、今大会は「旧ユーゴ」系の国が多く見れそうな大会でもある。ロシアという地理性も考えれば彼らが躍進する可能性は非常に高い。

 

そして我らがアジア予選も中々混戦状態に陥っており、新顔としてはウズベキスタン代表が初出場に望みを残している。

逆に韓国代表はウズベキスタン代表に敗戦し、シリア代表が勝つという事態になればその時点で敗退が決定してしまう状態に追い込まれている。

ホームのイラン戦でシリア代表が勝つことは考えにくく、サプライズが起きないという前提で見るのならば勝てばすべてが決まり歴史が変わるウズベキスタン代表と、負ければ本気で危ない韓国代表の試合には要注目だ。

 

南米予選も非常に混沌としており前述のアルゼンチン代表はもはやリオネル・メッシの出場さえ危ぶまれている。

何が起きているのか整理して理解することが難しいほどにもはやすべてが意味不明であり、南米人は物凄くこの予選にハラハラしているだろう。逆に言えばそれぐらいの予選を潜り抜けてまで出場に漕ぎつけているから彼らは鍛えられているともいえる。

 

今回カメルーン代表が敗退したことを考えても、やはりワールドカップの最終的な"合格枠"である32カ国は厳しく世界最高峰の大会だと言っても過言ではない。24か国時代は枠自体は狭いが、今に比べて世界的にサッカーがこれほど普及していなかったためむしろ今が最も厳しい時代になっていると見ることもできる。

 

2026年からは出場枠が48か国に拡大するため、予選の厳しさでは今回と次回の大会が最高潮に達していると言えるだろう。

 

カメルーン代表が敗退し、オランダ代表が実質的に消えかけておりアルゼンチン代表と韓国代表も非常に危うい立場にいる。

ワールドカップがそれだけの厳しい大会であることを再確認できた予選だ。