elken’s blog

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日本代表VSセネガル戦 2-2で引き分け 本田圭佑がW杯でまたも活躍

やはりワールドカップにはこの男が必要なのか、本田圭佑が途中交代でまたも結果を出した。

結果的には引き分けになり、まだ現段階でグループリーグの突破が決まっているわけではないが、一時勝ち越されかけたことを考えればこの引き分けは非常に大きな意味がある。

 

特にこれまで散々叩かれに叩かれてきた本田圭佑がゴールを決めたことは、自分にとって非常に感動的なシーンだった。やはり本田だ、ワールドカップにはなぜかこの男が必要なのだ。

 

もちろん最初の同点ゴールを決めた乾貴士も賞賛されるべきだし、長友佑都も奮闘していた。

ポーランド相手に圧倒し、このグループ最強の存在と目されていたセネガルを相手にした結果だと考えれば及第点以上の価値さえある。

 

それにしても本田圭佑、ワールドカップでは必ずアシストとゴールをするという意味では久しぶりに「持ってる男」や「本田△」という言葉を使いたくなる。

コロンビア戦に勝った後も、本田だけは叩かなければ駄目なのかという風潮さえあった中でこの結果は本当に大きい。彼がどういった存在であるかを結果が示した。

 

そして何よりようやくサッカーで盛り上がる雰囲気になってきたことが、これまでのぐだぐだを見てきた一人として本当に嬉しく思う。直前まで「世間の流行はアメフト」とまで言われ本当に空気扱いされてきたサッカーもこれでようやく熱狂的なムードが出てきた。

実はというとコロンビア戦の後から見違えるように風潮のような物は変わっていたのだが、自分自身まだ盛り上がっていると自信を持っていうことができなかった。

まだ第一戦の段階で、この後何が起こるかわからない状況だっただけに時期尚早のように思えた。

 

しかしこのセネガル戦の二度も追いついたことによる劇的な引き分けは、今大会のこのチームを表しているように思う。

そのチームがどういった集団なのかというのは、時として試合内容や展開に現れる。毎試合ヒーローが現れたり、負けから這い上がったりと見ていて熱い。

かつて批判されていた人間が次はヒーローになれる、それをサッカーは教えてくれる。

特に本田圭佑はこの4年間本当に苦難を味わってきた。

本田圭佑

その過程を見ていた人は、この試合をどれほど待ち望んでいただろうか。そして本人が何よりこの瞬間を狙っていた。

「サッカーは1ゴールで天と地が入れ替わる」と本田は語っていた。

そして自分も本田は本番で活躍すると信じてきたから、途中で手のひらを返すことはなかった。

 

もちろんまだグループリーグ突破が本当に決まったわけではないし、サッカーは本当に先が読めない。その一方で、今まで成し遂げられなかったこと、すなわち決勝トーナメントで初の勝利を得られる可能性だってある。

ワールドカップ本大会で南米勢相手にアジア勢が勝ったのは初めてのことだという。

ベスト8進出も何かの間違いであるのではないかというのが本当に現実になり始めようとしている。ダークホースというのはそうして扱われないところから登場する。

 

ハリルホジッチが解任されて、西野監督が就任してそこから親善試合で一切勝てなかったときはこの結果などまるで信じられなかった。

結局サッカーというのは人間同士がやるスポーツなので、人間の信頼関係だとかモチベーションだとか、そしてあとはサッカーの神様のきまぐれないたずら次第であらゆることが起き得る。

名選手がペナルティッキックを外すことも、批判され続けてきた選手が重要なゴールを決めることも同じルールの世界で起きる不可思議だ。

負け続けることが必ずしも本当の負けを意味するとは限らない。

 

なんだろう、とにかく久しぶりにここまで楽しいという感情が沸いてきた。

これがサッカーである、失っていたはずのものをもう一度教えてくれた試合だ。

本田△!