ワールドカップがここまで注目されてることがもう衝撃的だ。
あの大会始まる前のサッカーファンですら冷めていた雰囲気を考えると、「あっ、テレビつけたら普通にサッカーの話題出てるやん!」とか「普段SNSでサッカー話題にしないような芸能人が話してるじゃねぇか!」というのがサッカーファンとしては嬉しくてたまらない。
世間の皆様、サッカーを話題にしてくださってありがとうございます!笑
っていうぐらいに、本当のサッカーファンは謙虚でコンテンツとして下火になってる状況を経験していた。先日の西野監督の采配について、マスメディアだけでなく他スポーツ関係者の人たちも擁護してくれたり、自分のゲーマーの知り合いも「あれは勝負の世界知ってる人なら納得できる」と言ってくれたり、とにかく話題になっている。
こうやって議論をして「サッカー観」のようなものを身に着ける体験というのを、世の中的にやっていくっていう経験があるからこそ強豪国は強豪国たる所以なんだろうなぁと思ったし、日本もついにその過程を経る段階に来たのかと思うと感慨深い。
その意味で今晩のベルギー戦は「決勝トーナメントで勝ちきる」ということが問われている。
これまで2002年の日韓大会におけるトルコ戦、そして2010年の南アフリカ大会におけるパラグアイ戦であと一歩勝ちきれなかった。
もし仮に「サッカー強豪国としてのメンタリティ」のようなものがあるとするならば、この段階で勝てばそれを手に入れることになる。
サッカーというのはジンクスのようなものをあまり信じない方が良いというよりも、そういったことを克服してこそ歴史を作れる。
世の中というのは結局、行動と結果という基本も基本の原理しかないので何が起ころうともそういうことをやったという事でしかない。
だからこそ勝ったら勝つに値したことをしただけで、それは勝利として認めるべきだし、負けたら何が足りなかったという事を分析するだけでしかない。その冷静なことができるかということまで問われてるように思う。
「勝ちに不可思議あり、負けに不可思議なし」なんて言葉があるけどもその姿勢がまさに問われようとしている。とにかくどんな結果であれ、もうこの段階までしたらそれを受け止めるしかない。
とにかく結果は出ます、必ず。
ただそもそもここまで来たことがもう本当に凄い事であって、「3,40年ぶりにワールドカップに出場することができた」なんて国がある中でベスト16に進出してその先に行けるかもしれないという状況は、もうそれだけで本当に幸せな事だと自分は思う。
W杯に出場できなかった時期も長い中で、ここまで日本は辿り着いて本当に大一番に臨もうとしている。ここまでサッカーに携わってきた人はこの試合を重みをもってみているだろうし、様々な感情が揺れ動く中で戦う選手たちのこともリスペクトする必要がある。
そして自分自身サッカーを見続けてきたファンの一人として、様々なことを試合中も試合後も考えることになって、それがその後の人生観にもつながってくる。
つまりサッカーというのは「見て何かを考える、感じる」ことまで含めてサッカーなので、何かしらこの試合見てどんな発見であってもいいから自分自身見つけたい。
そしてそうやって、個人個人が何かを見つけることの積み重ねの総合が、その国のサッカー文化なんだろうなぁみたいなことも考えている。
おおまかな構図としては「自分たちのサッカーに対して自信があり、今大会で真の強豪国として認められるためにも、もう一段階ブレイクスルーが欲しいベルギー代表VS本来ならば予選敗退危機もささやかれ、どん底からはい上がろうとしている日本代表」と言えるかもしれない。
「もうここまで来たらやってやるしかない」というのはこういう状況の事なんだろうなと思いながら、選手は赤い悪魔という強豪ベルギーに挑むだろうし、ひとりのサッカーファンとしてそんな心境で見つめたい。
もう逃げることはできない。