elken’s blog

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静岡学園、24年ぶりの高校サッカー選手権優勝決定!

つい先程高校サッカー選手権の決勝が終了し、静岡学園の優勝で幕を閉じた。何でも静岡勢としても24年ぶりの全国制覇らしく、ついにサッカー王国に優勝旗が帰ってきたことになる。

まず試合内容が2点ビハインドから、3点を奪い逆転という劇的な展開という最高に見ていて面白い試合だった事に加え、技術のレベルも高く非常に見応えがあった事に驚かされた。

 

今回の試合、自分は断然静岡応援で見ており大正義青森山田に立ち向かう姿に感情移入して観戦していた。静岡出身というわけでもないのだが、とにかく反青森山田というスタンスで応援しており恐らくそういう視聴者も多かったのではないだろうか。

 

またセットプレーの青森と、テクニック重視の静岡という対象的な構図も今回の見どころで、自分は後者のスタイルを好む。高校サッカーにおける青森山田のやり方は批判も多くあり、勝利至上主義と大正義補強というレアルマドリードのようなチームにバルセロナが勝ったというような構図になる。

 

実際青森山田は地元民からすると、強いのは知ってるというくらいの受け止め方しかされていないらしく、そういったところも魅力的ではない。

 

逆に今回の静岡学園は、予選から盛り上がるサッカー所で愛されており、自分はそういった文化が気風が好きだ。今までサッカー王国と言われていたわりに結果が伴っていなかった、しかしこれで名実ともに返り咲いたという意味は大きい。

更に言えば数日前の女子サッカーも藤枝順心が優勝しているので、アベック優勝ということになる。自分はそちらも見ていたのだが、しばらく静岡県民は誇って良いだろう笑

静岡の皆さん、おめでとう!

 

実際サッカーに対する貢献度は計り知れないので、サッカーファンの間で静岡は一目置かれている。もうサッカー王国ではないという声も上がっていたが、今回の優勝で古豪復活を印象づけた。

オールドファンにとっても、最近のファンにとってもやはり静岡が強くなくては面白くないし、日本のブラジルであってほしい。

都市国家の文化が根強い欧州発祥の競技だけあって、サッカーはそういった地域色も強いことが魅力の一つなのだから。

 

そしてもちろん試合のクオリティは両校ともに素晴らしかった。

当然青森山田もだ。

去年は檀崎とバスケス・バイロンの両翼が見事で、高校サッカーもまだユースに対抗できるなと思わせてくれた。なんとバスケス・バイロンは今月チリに旅立ったばかりということで、そういった選手権出身選手の新しい未来も見どころだ。実際この決勝でもJリーグに内定している選手は数名出場しており、プロ野球と甲子園のような関係も失われていない。

ユース全盛の時代だが、やはり選手権勢にも期待するのがサッカーファンの心理だと思う。

むしろユースの発展に対抗するように、高校サッカーもプロの育成期間としてハイレベル化しつつあると言ったほうが適切かもしれない。

一昔前は高校サッカーは時代とともに役目を終えていくのではないかと言われていたが、そんな事にはならず独自の進化を遂げている。

 

その独自の発展という意味では、青森山田の潔いセットプレーで多用されたロングスロー連打は正直面白かった。あの飛距離といい、ただのスローウィンなのにコーナーキック並みの雰囲気になる光景は迫力があった。

またこれは女子についても言えるのだが、学生スポーツはプレーが止まらずとにかく純粋にひたむきな所も魅力だと改めて教えてもらった。それでいて、アマチュアとは思えないほど技術や戦術の部分でも洗練されてきている。

 

真剣にサッカーを見る人にとってはわざわざ見るものではないという認識はもう古い。高校サッカーはむしろ復活しつつあるし、確実に進歩している。ユースに淘汰され、アマチュア精神や青春の雰囲気を楽しむものだという役割に移行するものだと思われていたらそうではなかった。これはかなり不思議な現象だと言える。

令和になり静岡に覇権が戻った。

新時代に新しい始まり方をした高校サッカー選手権、来年も楽しみだ。