自分はよく韓国の掲示板を見て、リアルに現地で日常的に食べられるものは何かと調べている。
よく韓国料理といえば古くは焼肉、最近だとチーズダッカルビだのホットグだの挙げられるし、日本でも韓国料理店は多い。
ただそういった流行や観光地向けのものと違ってもっとリアルな韓国料理や生活が見たいという好奇心が自分にはあった。
特に男はそんな流行の食い物に興味関心がないのは世界共通で映えみたいなものは一切ない、そしてそこにリアルがある。映えとは対局の地味なところにこそ庶民的な味わいがある。だからこそほとんど男ばかりの掲示板の料理板のような場所にアップされる彼らの日常を自分は追っている。
そしてそこによく出てくるのが「パキムチ」という謎のキムチだ。
気になって調べたところ、どうやらネギをキムチにしたものらしく日本では見慣れないもののこれがかなり高頻度で出てくる。
韓国の場合キムチは副菜で、わりと多めに買っておき他の料理のついでにとにかくキムチがついてくるというスタイルだ。これは確かに事実で、とりあえずどんな料理にもキムチがついている写真が多い。
自分のようにキムチだけをお酒のつまみにするというスタイルや、日本でよくある食べきりサイズのキムチはメジャーではないように思う。
そういうこともあり韓国本場の庶民生活に憧れるというか興味津々の自分は、この度通販で実際にパキムチを取り寄せてみたのだ!
ジャジャーン(韓国のモッパンユーチューバーにありがちなフレーズ)
パキムチ モゴシッポ モゴシッポ〜(食べたい食べたい)
それがこちらだ。
写真のセンスがなさすぎてビジュアルがよろしくないのは申し訳ない笑
まず率直な感想を言うと想像以上にネギ自体の辛さが強いという印象だ。
いわゆるペチュキムチ(白菜)と違って、ネギはそこまで熟成しておらずネギという感じがする。おそらく野菜にも熟成しやすいものとそうでないものがあるのだろう。
ただ味自体は嫌いではない。
本当にこれだけでお酒が飲める、何ならもっとパキムチ普及して欲しいぐらいだ。
もともと自分は初音ミクさんではないのだが、食材としてのネギは結構好きで更にキムチになって辛く味付けされているというのは超絶自分好みだ。
特に葉の部分より根っこの部分が美味しくて、ネギの辛さにちょっぴり唐辛子やヤンニョムの辛さが交わっている風合いである。
ネギの食べ方としてこれは全然アリだと思う。
コリアタウンに行けばすぐに手に入るだろうが、通販でも十分に売られている。実際自分はその通販オリジナルで自家製造している国内産を注文した。
次にこの釜山産のマッコリだ。
どうやら普通のマッコリと違っていて小麦粉が多い味付けらしい。
釜山といえば自分が大ファンであるOH MY GIRLのアリンの出身地であり、日本人にも観光地として馴染みが深い地域だ。正直アリンちゃんが好きで釜山銘柄を選んだ。
別にどの地域でもよいのだが、ここはやはりトク(韓国語でオタクのことで、日本から輸入された言葉)として好きなアイドルの出身地を贔屓しなければならない笑
この「センタクマッコリ」という銘柄でもうかなり古くからあるよく見かける商品で、この緑のマッコリボトルもまた自分にとって憧れだった。
日本でもマッコリは普通にコンビニに売っているのだが、あれは保存の効くタイプであって生マッコリとは違う。
本当に味が驚くほど違っていて、まず微炭酸感からして違う。
生マッコリは普段冷凍での保存で、クール便でしか届けられないようになっており賞味期限も短い。日本だと日常的にマッコリを飲む人が少ないので中々店頭販売は難しいわけだ。
だからこそ、ちゃんとした焼肉屋や韓国料理店でしか出てこない。それ以外だと今回のようにクール便ということになる。
更に焼肉屋であってもこだわっていないところは普通にそこらで売っているようなものを出すので、触れる機会は少ないし区別がついていない人も多い。
韓国の場合、そのように日常的に消費されているので生マッコリは身近に流通している。そしてキムチとの組み合わせは鉄板だ。
そしてこのセンタクマッコリの話に戻ると、まず自分はこういう海外特有の色がついたペットボトルのチープ感嫌いじゃない笑
というか日本人が透明にこだわり過ぎているのかもしれない。
ちなみにセンタクって何かというと漢字で「生濁」と書くらしい。まあ日本で言えばどぶろくのようなもので元々そんな高級なものではない。本来焼肉屋で一杯500円もするような値段で提供されるものではないのだ。
韓国の場合、マッコリはやかんに入れてから何かお茶碗のようもので提供されるが自分はそこまで再現する気はなかったのでプラスチックの使い捨てコップに入れてみた。この方が中身もわかりやすいと思う。もちろん飲んでない淹れたての段階なので綺麗な状態だ。自分が撮る食べ物の写真は常に手を付ける前に撮っているのでそこは安心してほしい。
結果的に言うと、前述のパキムチも合わせてマッコリとの組み合わせは悪くない。
韓国語では一人(ホンジャ)で飲む酒(スル)のことをホンスルといって、ホンスラーという言葉すら流行っているほどに一人飲みが普及しつつある。
リアルタイムにトゥルタク(年寄り)やペクス(ニート)、フクスジョ(底辺)、ヒキ(これもまた日本語からの輸入で引きこもりのこと)が飲んでますみたいな自虐的な愉快な投稿も多くて中々面白い。懸命に韓国社会の片隅で生きてお酒を飲んでいるそういう庶民的な姿がなんだか嫌いになれないから自分も同じように晩酌しているのかもしれない。