elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

冷凍コプチャンとチャミスルで韓国風晩酌をしてみる

自分は最近、刺身に凝るようになってから昔は良くしていた冷凍食品飲みを滅多にしなくなっている。

昔好きだった定番はコンビニの冷凍餃子と冷凍唐揚げだ。

 

そしてコンビニに寄ったところ久々にそういう懐かしのスタイルも恋しくなって、冷凍食品コーナーを見ていたらこのセブンイレブンコプチャンミックスというのを見かけてこれに決めた。

コプチャンというのはまず何かというと小腸のことでホルモンの一種だ。名前自体が韓国語のように、韓国で物凄く人気が高い庶民の味である。

 

そして自分がこのコプチャンミックスにピンと来たのにはもう一つ背景がある。

自分は韓国語の勉強がてらに韓国の掲示板を見ることが日課の趣味なのだが、特にお酒関連の話題はよくみるし韓国の飲酒文化や韓国焼酎ソジュにも興味があり愛飲している。

m.dcinside.com

そこで「医者がソジュを飲まない理由」という盛り上がっている話題スレッドがあり、そこの書き込みにこんなものがあった。

「こんなことを言って健康を説いている医者も飲み屋街に行けばコプチャンをつまみにソジュ(焼酎)を飲んでいる」と笑

それでも自分はその情景を思い浮かべコプチャン食いてぇなと思っているところに、見つけたではないかそのコプチャンを。

400円弱だったのでとりあえず2つ買った、もちろんついでにソジュも。あとは大阪なのでコリアタウン直送のキムチがよくスーパーで売られているのでそれも買った。

 

ただの俗説だがホルモンの由来は貧しい在日コリアンが、日本人が食べずに捨てていた肉の内蔵部位を「放るもん」と呼んでいたことに由来しているという説がある。真偽はともかく、そうやって在日コリアンが今より差別され厳しい時代を過ごしていたときに貧しいながらも肩を寄せあってホルモンを食べていたみたいな雰囲気が情緒的なわけだ。大阪のコリアタウンに行くと独特な昔ながらの雰囲気が残っている。オシャレな若者向けのKPOPや韓国カルチャーだと焼肉の聖地でもある鶴橋がメインだが、新今里や生野区に行くと古き良きをアングラ感が出てくる。

自分はKPOPも好きだけどそういう古き良きコリアも旅情を誘われるわけだ。このキムチはその生野区のものだ。

 

別に自分はなんて日本は朝鮮の方々に悪いことをしたのだと言いたいわけではない。日系人だって海外で同じような厳しい扱いを受けてきた過去がある。ドイツだとそれがトルコ系移民由来のケバブなわけだしどの国ににもある仕方がないことだ。ただ、そういった歴史に思いを馳せながら食べる料理は独特な風情があるというわけだ。

 

自分は竹島は日本の領土だと思って、日本の対韓戦後補償問題も済んだと考えているているけれど、韓国の料理文化も好きなだけだ。戦後の在日コリアン焼肉屋を始めたみたいな雰囲気も風情があるしその時代の昭和の焼肉屋に行ってみたいと想像すると郷愁がないだろうか?

若者向けに観光地化される前の本当に在日コリアン密集地域だったコリアタウンはなんともディープなスポット感があって行ってみたかったと今では経験出来ないことを浪漫にも思う。

 

ちなみに自分が数年前深夜に新今里の韓国料理屋でスンデ鍋を食べながらお酒を飲んだときは本当に韓国のお婆ちゃんがいたし、完全に日本育ちの在日コリアンのグループも居てディープな時間だったことが懐かしい。

KPOPとか流行りとか上辺だけでコリアタウンに行く人では出会えない雰囲気。

ちなみにこのコプチャンミックスを食べながら書いているけども、余計な具材でかさ増ししておらず肉しか入っていないので400円といえ割高感はない。味付けが何よりいいので、アメリカ産の小腸が原材料とはいえ味に問題はない。安く韓国料理を楽しめると思えばコスパがいいくらいだ。

そしてこのコプチャンミックス、人気なのかネットでも既にレビュー記事がいくつかあって見たのだが「韓国焼酎ソジュと合わせるといい」ということまで言及しているものは無かった。

お酒に合うとは書いているのだが。

熱々のコプチャンにキンキンに冷えたソジュを組み合わせて時々キムチも副菜として食べるのが韓国風だ。

 

上述の韓国の医者がソジュはただ醸造アルコールに甘味料を混ぜただけの化学薬品と言っている投稿でも「ソジュは安っぽい低質な酒で、アンジュ(韓国語でお酒のつまみ)に合うことに特化しただけの酔うためのお酒」と書かれている。そのようにソジュは別に大した酒ではないが日本の発泡酒缶チューハイがジャンクフードに合うような親しみがある。

韓国料理に特化された酒類としてはこれ以上にない。だからわざわざモツではなくコプチャンという韓国風味付けをアピールしているものを食べる時には、韓国焼酎が合うわけだ。

 

また、日本のいい焼酎をキムチのような主張の強い味と組み合わせるのももったいないが、ソジュだとあっさりした感じがぶつかり合わずにこれまた合う。チャミスルやジョウンデー、お酒としては安酒でクオリティは高くはないが韓国風の辛い味には絶妙に合うのがお酒の組み合わせの面白いところ。

関税の輸入価格ででチャミスルは高くなっているだけで本来はただの日本でのストロングゼロや氷結程度のものだ。

 

ただ、唐揚げと缶ビールの組み合わせ最高みたいなもので、ソジュとコプチャンという庶民の組み合わせが結局一番上手い。これが万国共通のお酒の真理だ。