自分はこの戦争、ウクライナの負けで終わる局面に差し掛かっているなぁと感じてきた。
なんか開戦初期に青と黄色のハートマークをSNSで使えば戦争反対した気になれて世界が揺れ動くと極東の片隅からでも信じていたんだろうけど結局無理だったね、と。
ロシア人→若者は戦争疲れで無関心、あるいは反政府活動の恐怖=消極的戦争支持
アメリカ人→他に問題あるし支援疲れ
ヨーロッパ人→国境隣接のバルト三国やウクライナ隣国のポーランドのような当事者以外はロシアと対話(≒譲歩)しないと生活やばい
中国人→正直ロシア応援
途上国→国によるが独裁国家は大体中露の味方、南米はブラジルだけでなくアルゼンチンまでブリックス加入(中東はイランも)
まずロシアが占領している2割の地域が事実上急ピッチでロシア化されてきており、住民投票で確定されたらクリミア同様どうしようもない。
きっとプーチンは第二次世界大戦での旧日本軍(関東軍)の満州国建設なども研究しているように思う。戦争前はウクライナ東部では低かったウクライナ人という意識が高まるほどのウクライナの強い愛国心、ウクライナ語を使おうという強い意欲、日本でもテレビ番組が取り上げられていて最近でも情熱大陸で日本在住のウクライナ人歌手が取り上げられた。日本語はネイティブ級だった。
それらが無力になる。
ベトナムがアメリカを追い出した時、アフガニスタンが旧ソ連を撤退させたときのようになれるかというと疑問で、日本が満州国を事実上取り入れたときのようになるのではないか。
実際、傀儡政権というやり方はドネツク人民共和国でやっている。
日本ってイスラム過激派に自爆テロというやり方を示してしまったり、プーチンに傀儡政権の有効性を教えてしまったりと結構ヤベェ影響与えている国である(後者は憶測だが前者は事実)
結局、核の有効性は北朝鮮やパキスタンみたいな雑魚でさえ証明してるのでロシアにガチられたらどうしようもない。更にプーチンは論文で資源戦略を述べているみたいで、資源外交をうまくやっている。
かつてイギリスのチェンバレン首相というおっさんがいて、ヒトラーに宥和を重ねて第二次世界大戦を招いた。だからこそ歴史的教訓からポーランドは強固に反プーチン(反独裁者)を続けているわけではある。
そもそも日本は今、宗教に占領されてるとかそっちの問題になってきてるわけで他国の解放どころではない。
21世紀になって自国は宗教戦争だし、ヨーロッパで白人同士が戦争してるしパンデミック渦中だしと思わなかった。
ウクライナが東部の領土を諦めればこの戦争は終わるかもしれない。そもそもNATOの東方拡大がプーチンの不信感をつのらせたというある意味やり返しといえばそう言える。ウクライナがロシア軍の侵攻前の領土を取り戻すというのはあまりにも現実性がない。プーチンとしては実質的に奪われた影響圏の回復でしかない。
ゼレンスキーは無謀な戦いを続けている愚将か救国の英雄か。
とにかく死者の数が近現代戦争としてかなりハイペースで10年続いたアフガニスタン戦争をたった半年で超えていてロシア軍が第二次世界大戦終盤のバグラチオン作戦で使ったような陸空軍の大規模物量攻撃をしかけている。これをウクライナが持ちこたえられるかというと厳しいところがある。
ロシアはさらに西には攻めてこない、はずだがドイツのときにチェンバレンはそれで誤りポーランドは焦土にされた。
でもこれは他人事ではなく、自分が中学時代はTVタックルという番組で中国の当時胡錦濤主席というのが「清王朝最盛期の領土を取り戻す、日本という国は20年後なくなっているだろう」なんて言っていた。
プーチンはスラブのルーシの伝統圏を取り戻したいし中国はより長期的に清朝時代を求めている、のだとしたら怖い。
そもそもアメリカは戦前から積極的に関わらず無関心がデフォで、最初はナチス支持が蔓延していたほどである。
蒋介石の工作で日本軍が日米関係悪くなって日本が真珠湾を攻撃するまでになって終わった。ロシアは徹底的に弱い者いじめだけしていれば勝てる。ウクライナはアメリカをそこまで動かせない。
誰も本気で助けないレベルのやつをいじめればいいとプーチンはわかってるし、逆に冷戦崩壊後ロシアはそうやって虐められてきたという被害者意識が強くプーチンにはある。
この戦争まさに歴史認識が泥沼まで煮炊きこまれたドロドロの戦いである。