残念ながら日本代表はコスタリカに敗れてグループリーグ突破を確定できなかったけど、これでヒヤヒヤするデスマッチが続くと思えばとても面白い結果だ。
どうせドイツには負けるはずがラッキーパンチで勝てただけで振り出しというか想定の範囲内に戻っただけだ。
ドーハの悲劇の頃はイラン、イラク、サウジ、韓国、北朝鮮と2枠を争っていた日本代表が今はスペイン、ドイツ、コスタリカとワールドカップ本戦で最後までガチで争ってると思えば凄いことというか、当時の戦力や立ち位置で2/6を争ってたと思うとドーハわりと今と同じくらい無理ゲーだったんだなと。
世代的にドーハの悲劇もジョホールバルの歓喜も体験できていない者としては脳が焼けるような同じヒヤヒヤを体験できて楽しいぐらいだ。
それに憂鬱な人も多いだろうけど、実はそもそもターンオーバーをせずに全力でコスタリカに勝とうがGL突破が決まっていない状況だった可能性はあった。
日本代表がコスタリカに勝つという心理的影響がドイツとスペインを左右してドイツが勝って、その後3戦目で疲弊してフル戦力を使えない日本がスペインに負ければ敗退はありえた。三笘薫、伊東純也、久保建英の温存でスペインに勝つプランに賭けよう。
そして何より、その前にあったアルゼンチンvsメキシコで崖っぷちのリオネル・メッシがスーパーゴールを決めて無事延命できた。
このカタールワールドカップの本題、メインともいえるこれまでずっと続いてきた永遠のライバルである「メシクリ論争」のラストダンスがまだ楽しめる。
ここでメッシが率いる優勝候補アルゼンチン代表が2戦目であっけなく敗退決まると一気に興醒めなところだった。
メッシとクリロナ、この最終決戦、それが主題であり戦いはまだまだ続く。
そもそも世界最大のお祭りであるワールドカップは日本代表しか見ないという人は何もかも損している。
なぜかというとそもそも日本はそう簡単に勝てず負ける確率が高いから、勝ったときは泥酔するほど楽しいけど負ければ鬱になる。ワールドカップの楽しみを日本だけにするのはリスクがあるわけだ。
逆に関係ない国の試合を見物するのはお酒を飲みながらまったりできるという、連日イベントが目白押しなのだ。今日はどの試合を見ようか、録画や見逃し配信を消化しようかなど贅沢な悩みが尽きない。
オリンピックと違い他国の試合や外国人選手の動向も話題になって盛り上がる唯一の競技がサッカーなので(日本関係ない試合がいつも高視聴率)、楽しまないのはもったい。
特にこのメッシvsロナウドはメインコンテンツである。
そしてマイナー国同士が結構な白熱試合を演じることもある。
他競技や大会だと、日本が関係している試合しか話題にならないので以外と密度としては物足りないが、サッカーは全部面白い。
オリンピックもメダルが取れなきゃがっかりするし、野球、ラグビー、バレーだと他国の試合は誰も興味ないので勝敗がかかった自国が勝たなければがっかりする緊張した試合しかない反面、ワールドカップは日本が関係ないリラックスした状態で楽しめる唯一の国際大会というメリットがある。
地元関係ない試合まで楽しむ甲子園マニアがいる世界版がワールドカップだ。だからお酒飲みながら気負わずダラダラ観戦とは相性がいい。
お酒とこれほど合うスポーツイベントもない、それがワールドカップだ。
アルゼンチンがメキシコに勝ってメッシの敗退はまだ延命、日本代表はコスタリカに負けるもののドイツに勝った保険がある。
— エルケンティキタカ (@Elkenty11) 2022年11月27日
そしてロナウドがウルグアイと激突。
飯栗論争が再び楽しめる上に、森保ジャパンが最高にスリルな展開だから、これぞワールドカップで面白すぎるでしょ笑 pic.twitter.com/drlBBAWVbH