elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

深夜にお酒を飲みながら海外サッカーを見る男

ワールドカップの時に気付いたが、深夜にサッカーを見ながら食べるには適した魚がある。

まさに「鯛」である。

 

鯛の日持ちの良さはメジャーな刺身の中で越えられない壁だ。

朝や昼の早い時間に買ってきて、キッチンタオルで一度、表面の雑味を取ってからもう一度包んでパーシャルに入れておけば深夜や翌日まで持つ(パーシャルがなければ普通の冷蔵庫で保冷剤を乗せれば良い)

 

出来れば途中、更に2度目の交換をすると気が利く。

刺身は寝かせるプロセスが重要なので返って時間を置くことで熟成された旨味さえ付与される。

また鯛の昆布締めという手法もあるが、これは昆布自体が割りと高いのと出汁用に多く売っている廉価な日高昆布だと昆布締めとしてはあまり美味しくないというのがやってみてわかったことである。真昆布や羅臼昆布でなければ仕上がらない。

 

もちろん通販や取り寄せで頼んで、それを塩水解凍すれば時間を問わないがクール便送料が高いので、一般のスーパーで買ってきて遅めに食べる場合は鯛が適任だ。

 

そしてこの日の自分のスケジュールは23時のブライトン三笘薫の試合から、続けてACミラン、早朝4時開始のバルサと3試合連続で応援しているクラブの試合を見るという連戦。

自分好みの試合がここまで一晩に揃うこともない。

そのため、理想は23時開始と同時に晩酌を始めて、それまでは仮眠で体力を温存していくというものだった。しかも自分は前日もお酒を飲んで二日酔いが残っていたので、なるべく完全にお酒を抜くために遅めにスタートする必要があった。

 

こういうときに寝かせておいた鯛は役立つ。

まさにワールドカップの時、一応キッチンタオルに包んで置いたもののさすがに深夜に起きて食べたら傷んでるんじゃないかなと思っていたら、逆でむしろ味わいが深くなっていたわけだ。他の魚だとドリップと呼ばれる赤い液体が出て味が落ちるが、白身魚自体が赤身魚より日持ちがよく、なおかつ鯛はそれでいてあっさりではない旨味がある。

ちょっと塩をまぶしておくという手法もあるが、塩を吸いすぎて辛くなりすぎたことがあるので自分はキッチンタオルだけでやっている。

 

釣りで取ってきた魚もすぐ食べるより捌いてから数時間寝かせるとよいのだが、スーパーの柵で売られている刺身はその段階はもう済ませてある。よって寝かせすぎてしまうことになるので、柵であれば深夜まで持つのは鯛がやはり良い。

特にサッカーのような時差のあるコンテンツの場合、どうしても日本時間と合わないのでお造りを買ってきてすぐ食べるというわけに行かない。なので既に切られているパック刺し身とは相性が悪い。柵でも鰹や鯨など足が速いものは以ての外だ。

深夜には食べられたものではない。

そして鯛だけでは高くて量も足りないので、自分の場合はおつまみ用のカニカマを選んだ。

そしてカイワレと共に盛り付け、冷やしておく分と合わせて2皿用意。そして米焼酎と合わせてこれで数時間、ちびちびと晩酌をしながらサッカーを見るのもまた乙というわけだ。サッカーの試合は特別なのでなるべくお刺身と合わせたい時に、持ちが良い種類の魚はもってこいである。

 

しかし残念ながらSNSを見ているとこうやってお酒をまったり飲みながら海外サッカーを見ている人は全然いなくて、この雰囲気の良さを分かってくれる人も中々いない。だから自分はこういう海外サッカーの楽しみ方を布教したいと思っている笑

 

サッカーというのは内容がつまらない試合も当然ある。そういう時、お酒を飲みながらだとゆっくり暇せずに見ていられる。途中にあったミラン対ローマはまさにそのパターンで荒いし、ろくにシュートも無いセリエAらしい玄人好みの試合だったのでお酒入って無きゃ飽きていただろう。なんせ90分という映画並の長さだ。

 

ただ一週間に一度の特別な週末の試合でもあるので、サッカーは1試合にかける思いで特別にお酒を飲みたいわけだ。週一のお気に入りのドラマやアニメを凝った晩酌をしながら楽しむようなものだ。野球だと毎日やっていてながら見で普通の夕食ついでで良いが、サッカーは1試合が重要だからこそこだわりたい。

 

特に自分が応援しているクラブの試合を見るときにはサッカーファンであればこだわって食事を用意してプレミア感を出して見るのが欧州流。現地時間ではまさに夕食時だが、日本時間だと深夜に晩酌というのは時間がズレるので中々やっていない人が多い。まだまだこの嗜み方を分かっているセンスがある人が少ないわけだ。サッカーはこうやって見ると面白いという一段階上の大人の愉しみ方、これがサッカー晩酌

 

特に今、日本で人気のアーセナルとブライトンは23時スタートが多く、その次に久保建英レアル・ソシエダ、そして早朝にレアル・マドリードバルセロナパリ・サンジェルマンなどが続くので仮眠を取ってから飲み始めると全部楽しめる。

 

本田圭佑もW杯で実況解説が人気になったとき「前代未聞の飲酒実況して常識を壊しましょうよ」と言っていたようにお酒飲みながらとサッカー観戦は相性がいいわけだ。

つまらない試合も楽しくなる、面白い試合はもっと盛り上がれる。

 

そしてスポーツ全般に言えることではあるが、試合開始前に事前番組があり前節の試合を振り返ったり試合予想解説したりがあり、入場というプロセスがあるのでその時間で流し見しながらお酒のアテ、肴を用意したり洗い物をしたりしながら時間を潰せる。この時は水を大量に飲んで置くと二日酔いを覚めさせるラストスパートをかけられるし、長くお酒を楽しめる下準備にもなる。

サッカーネタなのでクリロナがコーラを嫌って遠ざけて「アグア(水)」と迫真で言ったように水を飲んでしっかり準備。

キッチンドリンカー的に、もう既に飲んでおくのも、もちろん乙だ。

 

その全ての準備が終わったらサッカーの試合を見ながらあとはお酒を飲むだけ。夕食は軽食で済ませてカットで週末は深夜に晩酌の本番を持ってくる、これが自分がやっている「サッカー飲み」の全貌である。