今、女子ワールドカップが開催中でサッカー女子日本代表はベスト8に進出したところなのだが始まってみれば中々やっぱり面白く毎試合楽しみになっている。
女子W杯の良いところは難易度の塩梅が程よいところがまず1つ目。
野球のWBC:世界大会ごっこが過ぎるというのもあるが、基本的に優勝以外許されないので優勝逃した時の後味が悪い。この点はサッカーのアジアカップと似ている。アメリカでは自国が決勝に進出してなおかつ見やすい時間帯の名試合だったにも関わらず1%代しか見ていないので、どうしても日本だけがはしゃいでいる感が否めない。ちなみに自分は決勝と日韓戦は見てそこそこ面白くはあったがこれが世界大会かと言われると物足りない。
サッカーのFIFAワールドカップ:男子のW杯というのは本当は無くて無性別の制限無しなのだが、それゆえに難易度が高すぎて日本は毎度ベスト16が限界でベスト8の惜しいとこで終わる。そしてそのベスト8の挑戦権すら毎度必ず得られるものではない。
ドイツやブラジルのような優勝経験数上位国ですら定期的にやらかしてしまう運要素の強い大会でもある。
FIBAバスケワールドカップ:サッカー以上に難易度が高い上に八村塁が辞退するなどバスケW杯は格式が低い。東京五輪で八村は参加したが孤軍奮闘レベルで1勝すら厳しい。サッカーの場合はスタメン全員海外で組めるが、バスケはサッカーで小国にありがちな一人だけ突出した選手がいるという状態
ラグビーワールドカップ:ラグビーは野球以上にサッカーと相性最悪な敵対関係で素直に言って見る気になれない。サッカー好きである自分の好みとあらゆる点で真逆な競技。野球とサッカーの仲の悪さはせいぜい日本と韓国だけのローカルな対立だが、ラグビーとサッカーは世界的に仲が悪い。
女子ソフト、女子バスケ:ソフトは五輪から追放でそもそも見る機会がもうない、女子バスケはよほどバスケという競技自体が好きでなければ女子までは見ようと思わない。これは自分が余程サッカー好きだから女子まで競技自体を楽しめているのと同じだ。
バレーボール:今、男子は非常に強くイケメン選手も多いので女性にはアイドル的人気があるが、自分は女子バレーのエロさだけで見ているので競技的な興味は薄い。
女子バスケに興味がないのも高身長女性にそこまで惹かれないからで、女子バレーだと身体のラインが美しいからというのはある。ただ、ジャニーズで盛り上げてた頃と違い女子は最近あまり見かけない。個人的に宮下遥がお気に入りなのだが自分で情報を追わないといつやっているかもわからない。
フィギュアスケート:安藤美姫や荒川静香など女性のスターが多かった時期や男子には羽生結弦いた時期は興味があったが、さすがに宇野昌磨や鍵山優真のようなおばちゃんが母性本能で応援してそうなちんちくりんな子は男性目線では惹かれない。羽生は男から嫌われる要素も多かったが共感できたりカッコいいと思える風格もあったが。
そして自分はスポーツにアイデアや表現、美しさを求めるため陸上や水泳のような単純に速さを求める競技に興味がないのでそういった競技は見ない。
球技で言えばホッケーなどもあるがマイナー過ぎてやらないし、カーリングはもぐもぐタイムなど世間の盛り上がりが牧歌的過ぎる。
そしてここで来るのが「なでしこジャパン」だ。
サッカーの競技のレベルとしてはそりゃ男子には及ばないが、近年世界的なレベルの向上によって昔ほどスピードのゆったり感は無くなりつつある。賞金も上がり選手達のモチベーションの高まりも競技レベルを高めている。既になでしこの選手達は個人あたり1000万円程を得ている。
更に「簡単すぎないが絶望的でもなくギリギリ優勝圏内」という程よい位置にいる。
男子サッカーで言えばスペインやイングランドのような優勝1度経験ぐらいの程好くチャレンジを楽しめる位置だ。
優勝できなくてもベスト4でもよくやった、ぐらいには楽しめる。これがサッカーのアジアカップや野球のWBCだったら失敗だがレベルが上がった女子サッカーでベスト4は成功の部類だ。
野球は決勝がマストでそれ以外は盛り下がる失敗、男子サッカー、バスケ、ラグビーはそもそも優勝がノーチャンス
特に自分はサッカーファンなのでいつもベスト16で終わるため、勝ち進める女子の楽しさがありがたい。レベルの話はこの際置いといて「次も試合があるってなんてありがたいんだ」と。
自分は最初の試合から見ていて、ちょっと自分のお気に入りの選手を選ばなかったので選考に文句があり早期敗退したら叩いてやろうぐらいの気持ちだったのだが、勝てばやはり次が楽しみになる。
いきなり男子サッカーの感覚で見たらスピード感が無いなど言うだろうけども勝ったらちょっと次も気になるはずだ。この期間の間数日置きに2時間見るだけなので程よい楽しみだ。自分は2011年優勝の時もグループリーグから全試合見ていたがサッカーという競技自体が好きであればなんだかんだ楽しめる。
スピード面やフィジカル面では無論、男子には及ばないがサッカーの本質である技術、アイデア、判断力、サッカー脳、サッカーセンスの面では女子も同じ観点で見ることが出来る。マンチェスターシティの長谷川唯は男子レベルでも珍しいプレーアイデアがあって面白い。
ビジュアル面も決して悪くはなく猶本光は日本の全女子競技合わせても美人なレベルだ。
個人的には中嶋淑乃という女子版の三笘薫だった選手が落選したことで落胆していたが今では植木理子という愛嬌ある選手にハマっている。
女子選手特有の喜び方や何気ない仕草のリアクションなど、男子とは違う魅力もある。
サッカーをはじめ球技というのはスピードやパワーが低ければ魅力がないかと言えばそうではない。
メッシの幼少期の映像を見たら既にクリスティアーノロナウドよりも上手いが、ではパワーがあるからといって今のロナウドが子どものメッシより見ていて楽しいかと言えばそうではない。ボールコントロールさえ良ければスピードやパワー不足でも面白いのが球技だ。というよりも思い入れさえあればどんな競技であれレベルに関係なく面白いものだ。
スポーツ観戦というのは結局は「思い入れ」だ。それぞれの解釈がある。
なでしこジャパンもサッカーという競技自体にはそこまで興味がなかったり、あったとしても女子のレベルに見応えを感じなかったりすれば全然面白くはないだろう。
ただ、2011年の時も全試合見て、それ以降なでしこの試合もそれなりにチェックして来て今大会も期待せずに初戦から一応見ていた立場としては不思議と次戦が楽しみになってくる。思い入れさえあれば実はなでしこは、団体競技としては難易度の塩梅が物凄く均整が取れた良いスポーツコンテンツなのだ。
女子ワールドカップはWBCと男子のワールドカップのいいとこ取りと言うか中間
— エルケンティキタカ (@Elkenty11) 2023年8月2日
・簡単すぎず不可能すぎずいい塩梅の優勝難易度
・世界的盛り上がり程々にある
・なでしこジャパンの内容面白い
・池田監督がイケメン
・各国代表が程よく強いチーム揃い(WBCだと相手がしょぼすぎ、男子W杯は強すぎ)