elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

祝:ジャニーズjr後藤泰観、結婚していた

ここ最近のジャニーズ関連ニュースで一番面白かったのが「後藤泰観結構報道」で、まさかの方向から結婚報道が出てきたのはジャニーズファンにとってちょっとしたサプライズである。

ジャニーズ関連で暗いニュースも多くなりつつある昨今、これは明るいニュース!

 

まず"ジャニーズjr"といっても後藤泰観(ごとう ひろみ)は世間一般でイメージされるジャニーズジュニアとは異なる。実質「バイオリン要員」のようなメンバーであり、現在年齢は27歳らしい。

正直自分も少年倶楽部などで見て「この男は一体何者なんだ?」というぐらい存在が謎であり、ジャニーズファンの中でも「バイオリン後藤」と言われてようやくわかるという立ち位置だった。

 

ただそのバイオリンの腕前は抜群に上手く少年倶楽部に出てくるときの激しい動きでジャニーズの曲に合わせてバイオリンの音色を奏でる姿は、その風貌がジャニーズらしからぬ姿であることが関係なくなるほどにかっこいい。

最初の印象「この人は本当にジャニーズなの?」

見た後の印象「バイオリンかっけえええ!」

まるでロックバンドのギターのように自然にバイオリンでジャニーズjrに溶け込む姿は少年倶楽部の見どころの一つでもある。自分の中でバイオリンのイメージはバイオリン後藤で大きく変わったと言っても過言ではない。

さりげなく石垣大祐後藤泰観が楽器を演奏してる姿に注目している少年倶楽部の視聴者も実は多い。

 

そして思うのがジャニーズjrがこれだけ多く彼らの退所が相次ぐ中では、何かのスキルを磨いて事務所に重宝してもらうというのはジュニアにとって現実的な"就職先"になるということ。

デビューできなかったり退所したりするジュニアが多いことを考えるとピアノやキーボードを得意とする石垣大祐とバイオリンを得意とする後藤泰観はその希少なスキルで今もジャニーズ事務所に留まることができ芸能活動を続けていることができる。

 

例えばジュニアユニット内のSnow Manでもファンの中には「デビューするよりは先輩の舞台でバックを務めることを極めたほうがいい」という冷静な見解を持つファンも多い。

女性アイドルと違うジャニーズ特有の問題として彼らには卒業制度があるわけではなく、年々グループは増えていくという事情が存在する。このご時世にデビューを狙ってもそう簡単に選ばれるわけではない現実がある。ジュニアの中の有力グループですらまだデビューが発表されない時代であり、選ばれた天才ですらいまはデビューが難しくなっている。

 

その一方で卒業制度がなくメンバーが長期間"ジャニーズ"として活動できるというのはは凄く良い文化で事務所のメンバーを長期間大切にするという側面で考えたとき本当に素晴らしい制度でもある。

「若くなくなったらいらないよ」と消耗品のように扱う女性アイドル業界や女性声優業界に比べるとよほどホワイトだとは思う。

 

そういう事情を考えたときに滝沢秀明という伝説的なメンバーが「滝沢歌舞伎」で今も活躍し、その滝沢歌舞伎でSnow Manや後藤泰観のようなジュニアが活躍できるという構造は「メンバーの人生」を考えたときに良くできている制度だとも思う。

現に今回結婚した後藤泰観のお相手は滝沢歌舞伎のスタッフらしく、バイオリンができればジャニーズで生き残れて結婚もできる。

「バイオリン後藤いい良い生き方してるなぁ」と思わずにはいられないし、メンバーがこうやって幸せになっているというのはなんだかんだでいい事務所なんじゃないかなとも思う。

今のジュニアたちが見習うべきは実はこういう縁の下の支え役として長期間活躍できている姿なのかもしれない。

 

"就職先"としてジャニーズ事務所を選ぶというリアリスティックな考え方をしたとき、磨いてきたスキルは決して無駄ではない。

バックダンサーや、バイオリニスト、ピニアニストなどのスキル要員としてちょくちょく呼んでもらえて活動ができるというのもそれは良い人生だと思うし、好きな事や磨いてきた技術で仕事ができるというのはそれだけで世間一般で見れば勝ち組だとも思う。

せっかくジャニーズjrとして選ばれた特別な人間なら長期間この事務所で働くというのもいい人生の一つであり、デビューして華やかにアイドルをすることだけがジャニーズの人生でもない。

「バイオリン使いたいけど、外注するのもジャニーズの世界観に合わないから後藤君、ユー来ちゃいなyo!」と大切にしてもらえる後藤泰観の人生、デビューできなかったとしても凄く良い人生だなと思うし、こういう事務所との付き合い方もありなんだなとジュニアの子たちの参考になればいいなとも思う。

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韓国代表がワールドカップに出場できない可能性が浮上

いろいよワールドカップ最終予選も終盤に差し掛かりアジア予選ではイラン代表がアジアで最も早くワールドカップ出場権を獲得した。

その一方で日本代表はイラク相手にやらかし、もしかしたら予選敗退の可能性さえ浮上してきている。2試合連続で勝利できなければまさかの事態もあり得る状況になっている。

 

そしてその裏で更に壮大にやらかしていたのが自称「アジアの虎」こと韓国代表である。

日本代表も既に出場の可能性が立たれていたイラク代表に勝ちきれなかったが、なんと韓国代表はA組最下位のカタール代表の黒星を喫し貴重な勝ち点を得るチャンスを棒に振ってしまった。

A組2位に入るため勝ち点を競い合う直接ライバルのウズベキスタン代表がイラン代表に勝てないことは想定の範囲内だったが、韓国代表が今回カタール代表に負けたことはサプライズと言える。

 

韓国代表とすればウズベキスタン代表に決定的な差をつけるチャンスを逃してしまったことになる。

韓国は残り2試合の対戦相手がイラン代表とのホーム戦、そして最終戦が直接のライバルであるウズベキスタン代表とのアウェー戦になる。

一方ウズベキスタン代表は中国代表とのアウェー戦、そして韓国代表とのホーム戦になる。

勝ち点は現在韓国が13ポイント、ウズベキスタンが12ポイントと拮抗している。

アジア最終予選

この後予想される展開として、韓国代表がホームとはいえ今アジア最強のイラン代表に勝ちきれるかどうかは不透明であり、直接対決を挑んでくるウズベキスタンは中央アジアでのアウェー戦となるため2戦連続勝ちきれない可能性は十分にある。

先日のイラク戦を見ても分かるように「消化試合」など存在しない程どの国も本気でこの予選を戦っている。

特にイラン代表とは因縁もあり苦手としているため韓国ホームであっても勝ち点は確実に保証されているわけではない。

一方ウズベキスタン代表はこの予選一勝しかしていない中国代表に勝利することができれば大きくワールドカップ出場が近づく。

そしてホームの最終戦に迎えた韓国と代表との一騎打ちを制すれば問答無用でワールドカップ初出場を成し遂げることができる。

 

ここ最近韓国代表は重要な試合に勝負弱く、以前のような技術よりもフィジカルやメンタルで押し切るような強さは無い。

小奇麗なサッカーをするようになった一方で以前のような荒々しさはなくなり、むしろアジアにおいて驚異的な存在ではなくなったというのが最近の傾向になる。

そしてメンバーもソン・フンミンだけが図抜けている一方で、他のメンバーはそれほど有名ではない。そのソン・フンミンも骨折の疑惑が浮上しており次戦に戦力として貢献できるかは不透明な情勢だ。

 

個人的な意見であれば自分はずっとウズベキスタン代表を応援しており、韓国代表がワールドカップ出場を逃してほしいというよりもウズベキスタン代表に出場をしてほしいという前向きな思いで見ている。

韓国代表が仮にA組2位を確定させることができなくてもプレーオフに回るなら出場してほしいと思っているが、このアジア最終予選に置いてはウズベキスタンを応援している。

 

ただ日本も決して安泰ではなく仮にこの先の展開で日本がB組3位になり、韓国がA組3位になった場合プレーオフ出場権をかけて直接対決で争う可能性もある。

このような展開になれば本当に心臓に悪い一方で、これぐらいの緊張を超えるぐらいのチームでなければワールドカップ本戦には到底勝てないという思いもある。南米予選はチリ代表とアルゼンチン代表が真剣に覇を競っている。本戦でそういったチームに勝とうとすれば韓国との直接対決ぐらい余裕をもって制するほどの度量がなければならない。

ワールドカップ予選の緊張感もなくなっているため、日韓戦で直接対決をし北中米カリブ4位のチームと最後に戦う劇的な展開があってもそれは面白いだろう。

 

仮に韓国代表との直接対決を制して、アメリカ代表に勝ってワールドカップに出場する展開ともなれば過去最高視聴率の予選になる可能性もありジョホールバルの歓喜を上回る展開になるかもしれない。

岡崎が岡野のようになる可能性もあり、ドラマとしては非常に面白い展開になって今後日本サッカー史において語られる予選となることもあり得る。

逆にドーハの悲劇のようなことが繰り返される可能性も当然あり、できればしっかり2位以内を決めてほしいというのが本音である。1998年のフランスワールドカップは予選は激的だったものの本戦は初出場だったという事もあり良い成績は残せず予選がハイライトとなった側面もある。

 

そう知っているように語っているが、これらは全て日本サッカーの過去のドキュメント番組などで見たことがあり、自分自身は楽な予選しか見たことがない。

当たり前にワールドカップに出場していることしか知らないため興味本位で緊張感のある予選を体験してみたいという思いもあるが、やはり日本のサッカー人気はワールドカップに支えられていることもあり出場を逃すことはあってはならないとも思う。

2018年のロシアワールドカップに日本が出場できなかったときの大会の扱いが地味なってしまうことも避けられずサッカーファンとしてもなんとか出場を確定させてもらいたい。

 

そしてそういった事情は韓国も同じだろう。

韓国は6大会連続でワールドカップに出場しているらしく、アジアでは最古参の1つである。韓国人は日本人以上に自国のリーグに関心がなく代表人気に依存している。

その一方でウズベキスタン代表はまさに1997年、ちょうど20年前の日本代表と同じ状況だろう。来年のワールドカップに初出場を決めたいという思いはかなり強いに違いない。そういった強いモチベーションで挑むならばウズベキスタンホームでの最終戦、何かが起こるかもしれない。

韓国もウズベキスタンはまず次の一戦が非常に重要であり、日本代表も残り2戦の意味合いはここにきて重要になってきた。

 

アジアのレベルも非常に高くなっており、実は最終予選も非常に混戦の様相を呈してきている。アジアのワールドカップ予選ですら非常に熾烈な争いなっていることは間違いなく、現にアジアのサッカー大国でさえこの予選を軽々通過できなくなってきている。

アジアサッカーの新興国ウズベキスタンが台頭するのか、アジアサッカーの伝統的なチーム韓国がその威厳を見せつけることができるか。

そして我らが日本代表も確実に出場権を獲得できるか、いよいよ来年に迫ったロシアワールドカップ出場をかけた予選はここにきて非常に緊張感のある展開になってきている。

 

その後結果として最終的に粘り強さを見せた韓国代表が出場権を獲得した。

魔物が潜むと言われるワールドカップ本戦で優勝する国が限られているように、予選もまたそう簡単に新興国が台頭できるわけではないということが証明された今回のアジア予選だった言える。

しかし韓国代表は現在低迷期にあり更にワールドカップ本戦ではドイツ、スウェーデン、メキシコと同席する厳しい組に入ることが決まっている。ここからどう本戦までチームを仕上げていき、どういった戦いを本番でするかに注目してみたい。

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イラク代表VS日本代表 引き分けに終わるも予選首位を維持

先日サッカーのイラク代表と日本代表の試合が行われた。この試合はワールドカップアジア最終予選の試合であり、仮に負ければ勝ち点を競うオーストラリア、サウジアラビアに並ばれ一気に混戦に陥ってしまう危険な状況だった。

 

結果的に見れば引き分けにより勝ち点1を積み重ねわずかな差で首位を維持することになりワールドカップ出場に近づいた。

試合の途中までは中東アウェーの試合で得た勝ち点3を持ち帰る気でいたのだから不満は残るが、冷静に考えれば敗戦せず勝ち点1を持ちかえることができたことの意味は大きい。

 

試合内容に関して言えば余程のサッカーファンでもない限り見る必要もなく結果だけ知ればいいようなつまらない試合だったと言える。

中東アウェー環境で華麗にゲームを支配し攻撃的にゴールを量産するような試合ではなく試合中ストレスを抱えながら見る時間の方が明らかに多い試合だった。

一言で言えばグダグダした展開であり、上手くいかないことが多かった。

 

ただ「これもサッカー」という視点で見るならば非常に面白い試合であり、サッカーではこういう理不尽なこともある。こういう上手くいかないストレスのたまるモヤモヤしたい試合を楽しめるようになるとサッカーは一段と面白くなる。

内容も悪く得られそうだった結果すら最後の所で得られずに終わる。これほど面白くもなく不満の溜まる試合は無いが、逆にその面白くなさが面白い。この現実の理不尽さがサッカーの世界には凝縮されている。

 

まず酷暑の日中、アウェーの快適ではない環境でけが人続出の状況で試合をしたらこうなってしかるべきであり、持てる戦力の中でやれることはやった。結果論ではあるがスタメン自体はこれで正解だったと思うし、理不尽と言えば理不尽なゴールがなければ勝ち点3を持って帰り絶賛されていたような試合だった。

勝ち点が1-1で終わるか1-0で終わるかでこれだけ評価が違う。

 

特に原口元気本田圭佑は自分の中ではマンオブザマッチと言える存在であり、原口は中央の高いインテンシティの中で懸命にあらゆる局面に顔をだし、本田圭佑は90分間重要な選手として戦えることを証明した。

 

原口元気は決して華麗ではないがグラディエーターである。

まさにハリル監督の志向する「デュエル」の申し子であり、このチームから外すことができない理由がわかる。

そしてフル出場が可能なスタミナがないのではないかと指摘されていた本田圭佑はその疑問をはねのけた。アウェーの快適ではない試合やワールドカップ本戦で強豪国相手の試合を想定した場合やはり本田圭佑は必要になる。仮にこの試合本田圭佑の場所にアリエン・ロッベンガレス・ベイルが入ったとしてもそれほど目立った活躍はできなかっただろう。それぐらい今回厳しい状況で何とか起点を作っていたし1点目のアシストを記録している。

 

上手くいかない試合の中でこの2人の選手は特に存在感を見せていた。

原口にしても本田にしてもいくつかミスをするシーンはあったが、サッカーはミスがつきものでありワールドクラスの選手でもミスはいくらでもする。全てを完璧にこなす選手など存在しない。

中東酷暑アウェーで楽しくない試合をしていればそういったミスが出ることもある。上手くいっているプレーについては語らないのに、ミスした局面だけ論う人々がいるが全体的に見た場合原口と本田はこの試合明らかに他の選手に比べてよかった。

 

ただ誰が悪いかという試合でもなく、サッカーはこういうことになってしまうことが往々にしてある。大迫勇也は点を決めたもののそれほど活躍はできなかったし今乗りに乗ってる久保裕也が特に何もすることがなく終わってしまう。

かといって新しく入った守備的中盤の2人も悪くなかった。

特に遠藤航には少し前の試合でも酷評されたにもかかわらず再びチャンスを与えた。誰が悪いかと言われれば明確に悪い選手はおらず、高いインテンシティの中で懸命に1つ1つの局面を戦っていた。

ただでさえ酷暑の中で荒くプレーして来るイラク代表相手にデュエルし続けることはできていた。その甲斐もありハリル監督の言うように相手にほとんどチャンスを与えることは無かった。

 

しかし時としてサッカーには理不尽なことが起きてしまう。

「何が起きたのかわからない」と放心状態で語る指揮官のように、なぜこんなことが起きてしまったのかとこの試合を見た人は思っているだろう。

ミスが1つ、2つ重なるだけでいつの間にか失点してしまうことがあるのがサッカーであり、1つのミス自体は小さくともそれが大きな意味を持ってしまうことがある。

 

ただこの試合は非常に良い教訓になったのではないだろうか。

むしろここ簡単に勝つよりも、最後の最後で失点してしまったこと、そこから追いつけなかったことというのはワールドカップ本戦でも想定される事態であり最終予選終盤に一度こういう惜しい試合をしておくべきだった。

イラク代表がワールドカップ出場の可能性が潰えたにもかかわらずまさかここまで激しくきたことは本戦のよい想定になった。アフリカの国とこういった試合をして1-0で勝ち点3を獲得するようなことが組み合わせ次第では必要になってくる。

 

自分は一貫してハリルジャパンを擁護しているがこういった過程がグダグダの代表でも本戦勝つことが何より大事だと考えている。ハリル監督が目指しているのはこういったデュエルを積み重ねる試合であり本戦勝てるチームを想定して作り上げている最中にある。

ワールドカップは仁義なき勝ち点の「奪い合い」であり、イラク代表がまるででワールドカップ本戦のように挑んてきたことはいい教訓になった。

負けようが勝とうがもうどうでもいい状況でやる気などすでになくなっている思っていたイラク代表が、この地味なスタジアムで酷暑の中ここまで高いインテンシティで試合を挑んできた。

 

そんな彼ら相手に途中まで勝ち点3を勝ち取れそうだったのに1つのチャンスで追いつかれて得られるはずだった勝ち点を失ってしまった。

こういう悔やむに悔やみきれない試合を経験したことは本戦で戦う為に必要なメンタル要素にも大きく影響する。

中東アウェーの酷暑の中決して楽しいとは言えない試合をして懸命に走り懸命にフィジカル的な争いを行い続けてそれでも勝ち点3は持って帰れると考えていたらそうはいかなかった。

このがっかり感や喪失感、徒労感が非常に大事であり「いくら頑張ってもあんなことで決まってしまうのか」ということを実感したことで、今後より細部を極める意識も高くなる。

 

かつて岡田武史は「サッカーは細部に宿る」と語っていたが、こういったレベルの試合ではそういったわずかなことが命運を分ける。

先日のCL決勝も片方のチームには半ば不運にも似たことが起きてしまい優勝を逃し、逆に言えば幸運もあったチームが勝利を手にした。

その時ゴールキーパー「あらゆる逆境や不運すら跳ね除ける力がないとこういう試合は難しい」と反省を繰り返した。

 

サッカーは華麗な試合ばかりではなく、上手くいかないことの方が多い。

今回のようなうまく行かない試合も今後確実に存在するだろう。まだ残された最終予選、そしてその先にある本戦には、こういったなかなかうまく行かない試合を1点差で決めなければならない試合が待ち受けている。

グダグダながらも取れるはずだった試合が、その結果すら伴わずに終わる。

そんな虚しい展開を最終予選の終盤に経験したことで選手、そして監督はこの差を生み出した要因が何かを反省する。

最終予選突破を考えれば凶、本戦で勝つことを考えれば吉、それがこの試合の率直な印象である。

中島健人、再び「強敵」林修に挑むが無念の敗戦

中島健人は自分のような面倒なファンがいることをどう思っているだろうか、まさか自身が出演する地上波向けバラエティでの活躍を綿密に採点しているマニアがいるとは思いもしないだろう。

Sexy Zoneの中島健人と言えば「林先生が驚く初耳学」に出演しており、自分自身中島健人きっかけでこの番組をここ最近は毎週欠かさず見ている。

 

「自分の好きなジャニーズがどれほど活躍できるか」という目線で見ており、まるでACミランの試合を本田圭佑がどれだけ活躍できるかという感覚でこの番組を見ている。

本田がACミランで出場していた時は毎週の週末にその試合を楽しみにしていたが、今自分の週末の楽しみと言えば「初耳学でケンティがどれだけ活躍できるか」となっている。

まさか中島健人本人はこんな面倒なファンがいることなど想像してもいないだろう。しかし、ジャニオタというのは傍から見ればよくわからない部分に着目してそこを熱心に見ている物なのである。

逆に言えばそういった部分にも注目しているファンがおり、頑張ったことは決して無駄ではない、どんな挑戦も見ている人はいる。ジャニーズファンは後ろで懸命にバックでダンスをしているジャニーズjrのパフォーマンスすら熱心に見ている。

 

そう考えたときむしろ地上波の有名番組にレギュラー出演できていること自体がありがたい事であり、活躍できなくてもまずこのレベルの番組で出演できていること自体が素晴らしいことは間違いない。

本田圭佑がACミランの試合で活躍できなくても、まずACミランで出場できていたことが素晴らしいのと同じであり中島健人が地上波の有名番組に出演できていることはそれだけでまず素晴らしいのである。

 

そういった視点で見た場合、先日6月11日に放送された初耳学は中島健人のポテンシャルを十分に発揮できていなかったオンエアとなった。やや厳しめな採点だが今回の日曜日の中島健人は100点満点中60点と言ったところだろうか。

「中島健人はもっと活躍できる」と思っているがゆえのやや厳しめな採点である。

今回のオンエアの見どころと言えば唯一中島健人が林先生に対して初耳学のチャレンジをしたことであり、「山手線が元々は平仮名の"の"に近い形をしていたかを知っていますか」という挑戦だった。

 

しかし今回の林先生はまさに得意分野の「山手線」について話しており、この分野ではほぼ勝ち目がない。

「出題範囲を決めた問題にはめっぽう強い」、そう豪語する林修は今回も圧倒的な強さを見せつけロンブー淳が「かなりエグい出題」と評する問題にも楽々答えていた。

 

Q:東京山手線には唐辛子を使った直火鍋のお店があるが、哺乳類で唐辛子を積極的に食べるのは人間だけである。しかし動物界には唐辛子を良く食べる生物がいる、それは何か。

A:それは鳥類であり、鳥類は辛み成分を感知せず歯もないためほぼ飲み込む、これは唐辛子サイドとすればありがたい。

文体に少し変更はあるが基本的にこのような問題が繰り返され、意表を突いたような問題が提出される。

そしてそれにもかかわらず林修という「強敵」はそれをなんなくクリアする。基本的に林修をインテリジェンスで上回り打倒しようとすればそのジャンルの専門家でなければ分からないような問題でしか不可能であり、常識的な問題では打ち勝つことができない。

要約:お林がめちゃくちゃ強い

 

実際今回のオンエアでも唯一林修に打ち勝った問題は「踏切の音と光のタイミングが違うのはなぜなのか」という問題であり、「山手線唯一の踏切がある場所」という問題から大政絢が無理やり関連付けて出題してきた難問だった。

ちなみにこれの答えは「回線が違う事でいざという時にトラブルが起きても対応できる」という事情があるかららしく、音が停止しても光では電車が来ていることを伝えられ、逆に光が停止しているときは音で伝えられるからという事情が存在する為だと解説されていた。

この問題に勝った時の大政絢の畜生スマイルもまた見どころである。

林先生の初耳学の見どころ=林先生が間違った解説をして大政絢が畜生スマイルをするシーン

お林が解説間違えたときの大政絢の心の底から嬉しそうな顔は一見して損はない。

あとはやはりロンブー淳は流れの中で発言する能力がめちゃくちゃ高い。この能力をジャニーズに求めるのは酷だけども実際一般バラエティで生き残ろうと思ったらこれぐらいのタレント能力がなければ厳しい。

ジャニーズに限らずアイドル共通の問題として自分たちのホーム番組以外に出演したときのおもしろさというのは課題になることが多い。

 

しかし今回の中島健人は決して消極的だったわけではない。

ワイプを見たときむしろ積極的に発言しており、単にその発言が使われていないだけという状況に近かった。良い発言は間違いなくしているのにその発言が使われない。

何かを言っているのはわかるが、読唇術の専門家でもない自分にはその発言がわからない。

「林先生が驚く初耳学」はSexy Zone中島健人を大事にしてくれており、前回、前々回の放送でもロケ映像を放送してくれていた。決してこの番組が中島健人をジャニタレだからと冷遇しているようには思えないどころかむしろレギュラーメンバーとして大切にしてくれている。

 

なぜ中島健人の発言がオンエアで使われないのか。

今回ワイプ音声でもほとんど使われておらず、相性のいい比嘉龍二(りゅうちぇる)との絡みも特にオンエアされなかった。

もしかしたらその発言の質がわざわざオンエアする必要がない領域のものなのだろうか。出演者を平等に扱わなければならない地上波番組で一人の出演者を露骨に優遇してしまえばそれは不自然になる。

つまり発言機会が少ない中、わずかなチャンスで面白いことを言わなければオンエアでは使われない。積極的に話してもそれが番組の流れ上面白い発言でなければオンエアされずその発言は埋もれる。

少ないチャンスでなおかつ面白い発言をしなければならない。

まるでボールがやってくるチャンスが少なく、限られたボールタッチの中で輝きを見せなければならなかった本田圭佑と同じように、今中島健人は数少ないチャンスの中で存在感を見せなければいけなくなっている。

発言すればすべてがオンエアで使われるわけではない、そういった難しさがある。

これが地上波一般番組の"アウェー"の環境である。

 

そしてこれはジャニーズ、そしてジャニーズファン共通の問題でもある。

自分の担当ともいえるメンバーが出演している番組で、どれだけその本人が活躍できるかということには常に興味が行く。

傍から見ればわけのわからない部分に注目しているように見えるが、これは結構ファンとしては重要な問題でもある。

 

シュートを果敢に打つだけではなかなか入らない、しかしシュートを打たなければそれは消極的だということになる。積極性と質の領域を高い次元で両立できなければ地上波番組では活躍できない。

ジャニーズに限らず芸能人は皆この問題と戦っている。

いずれにせよ中島健人がこの番組でいい経験を詰めていることは間違いない。まだ中島健人のキャリアはこれから長い。この番組でのさまざまなチャレンジをしたことは後々に何かの局面で役に立つ時がやってくるはずだ。

一般地上波番組というアイドルにとっても最も難しい環境で試行錯誤したことは後々に必ず反映される伏線となる。

 

「どういったコメントが使われるのか、使われないのか」ということを学べばその発言はさらに洗練されるようになる。そしてそのことはわざわざ自分のような面倒なマニアが言うまでもなく本人が一番理解しているだろう。その試行錯誤を自分だけでなく、多くの中島健人ファンやセクシーゾーンファンが見ているしオンエアで使われないことは決して無駄ではない。

中島健人がその優れた発言センスをさらに洗練させれば誰も想像がつかないような"ヤバスティックパイナポー"な領域に差し掛かるかもしれない。

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ヴェラッティがバルセロナにやってくる日が待ちきれない

ファンタジスタは現代サッカーに存在しない、カルチョの国イタリアからはもはや美しいフットボーラーは輩出されない、そんなことを聞いたことがないだろうか。

もうイタリアやアッズーリは華麗なファンタジスタを生み出すサッカー大国ではないのではないか、そんな懐古的な人々をかつて美しいフットボールを目撃した日々に招待してくれるのがマルコ・ヴェラッティである。

このイタリアが誇る新世代の至宝はあらゆるセンスを兼ね備えている。

 

現代サッカーのインテンシティに対応するための技術、そしてその中で決して埋もれないファンタジー性、その二つを高い次元で両立しているのが天才ヴェラッティであり世界がこの青年の次なる去就に注目している。「現代版ファンタンジスタ」とでもいうべきなのだろうか、マルコ・ヴェラッティは現代、過去、いずれにせよその芸術性を承認されるべき存在である。

 

美しいフットボールを求める人々は彼が次なる「創作の場」としてどのクラブを選ぶかの注目している。

ヴェラッティよ、君が思う存分そのアーティストとしての才能を発揮できる場所はあのクラブなのではないかい?」

ヴェラッティ

バルセロニスタとして一言彼に語りかけるならば、次はカタルーニャに本拠地を置くあのブラウグラナのチームを推したい。ヴェラッティバルセロナにやってくるならば、その姿を想像しただけで誰も想像したことがない領域に誘われる思いを抱かずにはいられない。想像するだけで至高なのだから現実にそれが実現したときにもはやこれまでに見たことがないような作品、アートを目撃することになるだろう。

 

その日がやってくるのは来シーズンなのか、それとも永遠にやってこないのか。今か今かと待ち望んでいるが残念ながらまだその甘美な日々はやって来ない。仮に永遠にその時がやってこないのであればフットボールへの幻想を棄却しなければならないだろう。

フットボールとは美学と夢を伴っていなければならないはずだ。ヴェラッティバルセロナにやってこない、そんな虚しい日々がこれからも続いてはならない。フットボールが真に夢見るアートであるならばバルセロナヴェラッティは必ず邂逅する必要がある。

 

ミケランジェロダ・ヴィンチ、いやそれ以上に華麗な芸術がこのイタリアの至宝によってもたらされるだろう。正直に言ってこの天才マルコはカルチョの国がこれまで輩出してきたあらゆるファンタジスタに勝る能力がある。

ロベルト・バッジョアンドレア・ピルロというアーティストがこの長靴の国からは誕生してきた。ゾラはややファンタジスタとは違うが、アリゴ・サッキは革新的なイノベイターであり現在もマンチーニアンチェロッティ、コンテ、そして我が国を指導してくれたザッケローニのように偉大な戦術家は多い。

 

そしてその眩いばかりのカルチョの国で「今もっとも私を興奮させる男」がいる。

その男、名をマルコ・ヴェラッティという。

分かり過ぎていたが故にその言葉を使おうと思う事すらなくなっていた「天才」という称号を今このイタリアの青年には躊躇なく呟くことができる。

「なぜ君はバルセロナとサインしないんだい?バルサは君にとって素晴らしいクラブじゃないか」

そう流行語で語りかけるならば、スペインのカタルーニャをホームとするFCバルセロナという世界で最も美しいサッカークラブは君を常に歓迎に満ちた姿勢で待ちうけている。自分を始め世界中のバルセロニスタマルコ・ヴェラッティがあの場所にやってくる日を待ちきれない。

マルコよ、いち早く君はバルセロナへの旅支度を整えるべきだろう。

長靴の国イタリアの歴史においてミケランジェロに勝る可能性さえ兼ね備えているこの「天才」が次にその筆、いやその足とボールを駆使する場所はバルセロナだろう。

誰もが創造性と技術を兼ね備えたアーティストには最大限の環境を望んでいる。

ヴェラッティにとって最高のアトリエが存在するならばそれはカタルーニャにあるだろう。その創造性が最大限に発露する場所はバルセロナ、そう断言できる。偉大な新世代のアーティストはその次なるアトリエをカンプ・ノウに選ぶだろう。

マルコ・ヴェラッティ

いまもっとも私を興奮させる男の名前である。

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